日本では、季節に合わせて旬の食材が店頭に並びますよね。
旬の時期に合わせて食べるものを選ぶと、美味しさはなおさら倍増するものです。
なかでもお祝いの席でもいただくことの多いあさりは、旬の時期になると肉厚で身のしまったものがスーパーや店頭に並び、一層食欲をそそりますよね。
しかし、砂抜きなどの面倒な下ごしらえも多いあさりは、少々手間のかかる食材であるといえるでしょう。
そこで今回は、あさりについての基本的な情報や由来、旬の時期、おすすめの料理方法などについてまとめました。
また、下ごしらえの方法や、美味しいあさりの選び方のポイントなどについてもご紹介しますので、この文章を読んで晩御飯の参考にしてみてくださいね。
今年はぜひ、家族のみんなで旬の味わいを堪能してみると良いかもしれませんよ。
あさりって一体何?
日本では、お祝いの席でも多く使われるあさりですが、みなさんはあさりについてどこまでご存知ですか?
理解しているつもりでも、意外と説明するとなると難しいものですよね。
ここではそんな、よく知っている食材であるあさりについて基本的なことをまとめました。
そもそもあさりは、二枚貝の種類の1つで、よく知られるように食用としても用いられることも多いですよね。
その大きさは、最大で6センチメートルほどにもなり、貝殻の模様や色も様々であると言われています。
また、あさりといえばお祝いのお料理でいただくことも多い食材ですが、汁物や酒蒸し、和え物などで食べても美味しいとても万能な食材ですよね。
しかし、殻ごと調理をする際には砂抜きと言われる下ごしらえをする必要もあり、貝毒による食中毒にも注意が必要のため少々手間のかかるものだともいえるでしょう。
そのため、保存が必要なときには少し注意が必要で、通常は冷蔵庫で保存し、長期保存であるならば冷凍保存をするとよいとされています。
せっかくの美味しいあさりですので、この機会にしっかりとした知識をつけて、美味しく安全に食べたいものですね。
あさりという名前の由来について
三春としての季語ともなっているほど古くから日本では親しまれているあさりですが、みなさんはその由来についてご存知ですか?
ここでは、そんな知られざるあさりの由来についてまとめてご紹介いたします。
そもそもあさりの語源としては2説あると言われています。
そのうちの1つは、「漁る」という言葉からきているという説です。
「漁る」という言葉は、本来は野山や海辺などを食料を求めて探し回ることを意味するものです。
つまり、「漁る」はもともと求食という意味を持つ言葉でした。
そのため、海岸を漁ると簡単にとれる貝という意味で、「アサリガイ」という名前がつけられたとい説です。
日本近辺では、貝塚からあさりの殻が多く出てくることからもわかるように、縄文時代や弥生時代から食べられていたと推測することができますよね。
また、2つのうちのもう1つの説もあります。
それは、浅い砂の中にいる貝という由来から来ているという説です。
古くから砂の中に生息する貝のことを砂利(サリ)と読んでいたようです。
浅いと砂利が省略されて浅利という名前になった、という語源ですね。
ここにまとめた2つの由来については、どちらが本当か、もしくはまた違う語源だったのかはわかりませんが、あさりが日本において古くから食べられてきたことを感じさせる素敵なエピソードですね。
あさりの旬の時期とは?
みなさんはあさりの旬の時期についてご存知ですか?
あさりの旬と聞いて、「なんとなくひな祭りなどの行事でも食べたような気がするから春くらいかな」などと曖昧な印象しかない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんなあまり知られていないあさりの旬な時期についてご紹介します。
あさりの旬の時期は、地域によっても差があるようですが、東京のあたりでは3月から5月ごろと、9月くらいが美味いとされているようです。
真夏と真冬が美味しくないとされている理由には、産卵期との関係があるそうですよ。
あさりは、産卵前は肉厚で美味くなりますが、産卵後は痩せてしまうことによりあまり美味くないとされています。
天然物のあさりについての旬は、春と秋とされていますが、それも地域によって異なるので注意が必要です。
冬はあさりの身が痩せていてあまりおいしくないとされており、関東圏では5月と10月が産卵期なので、その直前である3月から4月、加えて9月があさりの旬だと言われています。
特に5月前後では、秋の産卵に備えたあさりがたくさん食べて栄養を蓄えようとするので、この時期のあさりは特別美味しいとされています。
せっかく食べるのであれば、旬の時期をしっかりと把握して美味しいあさりが食べたいですよね
ぜひ参考にして、今晩の献立に役立ててみてくださいね。
あさりのおすすめ料理
お祝いの席でもいただくことの多いあさりですが、普段から貝類の中では割と身近な方ではないのでしょうか。
しかし、下処理も多く、少々砂抜きが面倒で手間のかかる食材だなと感じる方も多いかと思います。
そこで、ここではそんなあさりの下ごしらえや、あさりをなおさら美味しく食べられるおすすめの料理についてご紹介します。
まず、あさりの下ごしらえというと砂抜きを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
あさりの砂抜きは、海水でやるのが一番確実だとも言われていますが、なかなか一般家庭で海水を用意するのは難しいのではないでしょうか。
そこで、家庭であさりの砂抜きをする場合には、3パーセントくらいの割合で用意した塩分濃度の水に、3時間から4時間ほど、また場合によっては一晩程度浸けて放置するという方法がとられています。
また、50度ほどのお湯を使うと20分程度で砂抜きができるという方法もあるそうなので、よかったら試してみてくださいね。
また、下ごしらえを済ませたあさりは汁物やお味噌汁、酒蒸しや和え物などいろいろな料理に使うことができます。
あさりはボンゴレビアンコやあさりのチャウダー、パエリアやピラフなどの和食以外にもとても合うので、料理のレパートリーが多くて嬉しいですね。
美味しいあさりの見分け方とは?
あさりはとても美味しく、食卓に並ぶ機会も比較的多い食材であると思いますが、貝類ということもあり、食中毒などを引き起こす原因にもなりますから、しっかりと安全で新鮮な美味しいものを選ぶ必要がありますよね。
そこで、ここではそんなあさりの美味しくて新鮮なものを選ぶポイントをご紹介します。ぜひあさりを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
あさりの貝殻は、その模様の種類の多さも特徴ともいえます。
もともとは淡水の流れる内湾を好むあさりですが、内湾の岸は汚れた砂泥地が多いため、内湾近くに生息するあさりよりも、水の綺麗な沖合いに生息するあさりの方が磯の香りが強く、身が柔らかくなる傾向があることから美味いと言われています。
見分け方としては、岸の近くに棲むあさりは貝殻が丸くて黒っぽい色をしているのが特徴で、水管の先端をよくみると縁にヒゲが見えることが見分け方です。
沖合いに生息するあさりの特徴としては、貝殻の模様がはっきりとしていて、扁平で横幅があるとされています。
あさりは沖合いのものの方が美味しいとされているので後者の特徴を持つあさりを選ぶようにしましょう。
また、スーパーや店頭などで売られているあさりの中から選ぶ場合には、貝殻が固く閉じているものを選ぶと良いとされています。
貝殻が少し開きかけていたり、触っても口を閉めないものや、独特の匂いあるものは避けるようにしましょう。
塩水に入れられて、パック売りしているものは、水の中で活発に水管を出して動いているあさりを選ぶといいですよ。
まとめ
季節に合わせた旬の食材は、その新鮮さからも人気が高いですよね。
そんな旬の食べ物のなかでも、お祝い事のお料理の定番ともいえるあさりは、旬の時期になると肉厚で身のしまったものがお店に並ぶことから、一層食欲をそそりますよね。
しかし、砂抜きなどの面倒な下ごしらえの多いという面もあるあさりは、少し手間のかかる食材であるともいえるでしょう。
今回は、そんなあさりに込められた由来や旬の時期、おすすめの料理方法などについてまとめました。
また、面倒な下ごしらえのポイントや、美味しいあさりの選び方などについても併せてご紹介しますので、この文章を読んで参考にしてみてくださいね。
今年はぜひ、旬の味わいを堪能してみてくださいね。