2020年に突如発生して世界中の人々を混乱と恐怖に陥れたコロナウイルスですが、1年程経った現在では、ワクチンが開発され、その終息に希望が持てるようになってきました。昨年の春は桜が咲いても、お花見をするどころではありませんでしたが、今年の春はお花見に期待を寄せる人もいるのではないでしょうか?では、このコロナ禍の中、どのようにお花見を楽しむべきか?を詳しく紹介しましょう。
コロナ禍でもお花見を楽しむことはできるの!?
日本では、厳しい寒さの冬が終わると、桜が咲き誇る春が訪れます。毎年、春にはお花見を楽しむという人も多く、恒例行事のように考えられています。でも、コロナ禍では、各地で開かれる「桜まつり」は相次いで中止、春の明るさを目の当たりにしても楽しい気分にはなれず、お花見も諦めようとするケースが多々あります。そんな中、「それでもお花見を楽しみたい!!」「美しい桜を堪能してもらいたい!!」と新たな楽しみ方の模索も見られます。では、コロナ禍では、どうすればお花見を楽しむことができるのでしょうか?そのキーポイントはずばり「近い・少ない・安心」です。これらのキーポイントを気にする事で、コロナ禍でも充分楽しいお花見ができるのです。それでは、具体的に何を気にすれば良いのか見ていきましょう。
広くて近い場所を選ぶ!!
キーポイントである近いは人との距離ではありません。人と人との距離を保ち、密になることを避けるのは当然ですが、長距離を移動することも避けます。お花見は全国に見どころスポットがあり、有名な桜の名所がありますが、自宅から遠い場所に行くのは止めましょう。移動すればするほど、各地に感染リスクをもたらします。
広い場所を選ぶのもポイントです。自宅の敷地でない限り、桜の花が咲いている場所は基本的に公共の場です。自分達だけがお花見をするとは限りません。そのため、狭いと必然的に密になりますので、広い場所を選びましょう。
また、コロナ禍のお花見は、身近な人と行うのも大切です。日々顔を合わせている仲間であれば、感染リスクも減らせます。週1回合う人よりも週5回会う人の方が相手の状況も分かるため安心なのです。
クラスターを予防するため極少人数で行う!!
コロナでは、一緒にいた人が集団感染することをクラスターといい、会社や学校、特定の集まりなどで発生すると、たちまちニュースとして取り上げられてしまいます。そんな集団感染のクラスターを起こさないために、お花見も少人数で行うようにしましょう。気心知れた2~3人で行う、家族で行うなど極少人数に参加者を絞り、密を避けたものにする必要があります。
コロナ禍では、クラスターにより急激な感染拡大が起こると「オーバーシュート」と呼ばれる爆発的な感染者の増加が起こります。症状が軽く、熱も出ないいわゆる無症状感染者が一定数存在すると分かっている新型コロナ感染症では、クラスターが起こりやすいと言われているのです。日々顔を合わせている家族でさえ、無症状だと見分けがつきません。健康だと思っている自分自身も、実は感染者という可能性もあるのです。万が一、自分が感染者であった場合、大人数での集まりに参加していたらその分感染させるリスクが高くなるのです。そのことも考え、できるだけ少人数で楽しみましょう。
また、少ないのは人数だけではなく、お花見に掛ける時間も少ないのがベストです。短時間で桜の美しさを堪能し、長居は避けましょう。
安心のため、マスク着用など基本的な対策は忘れない
コロナ禍のお花見では、感染対策を講じるのが基本です。それは、安心・安全でお花見を楽しむためでもあります。特に大切なのは、マスクの着用です。お花見と言えばお酒を飲み、美味しい食事を桜の元で頂くのが恒例ですが、コロナ禍ではそれらをできるだけ避ける必要があります。
飲食をする際には各人が距離を保ち、こまめにマスクの付け外しをします。また、お弁当などの料理は大皿からの取り分けではなく、予め個人分に分けられているものを用意しましょう。
このコロナ禍で、お花見をする場合、周囲の目を気にする事も大切です。マスクもせずに大騒ぎをしていたら、周囲に非常識・迷惑だと思われてしまいます。自分の楽しみのために、周囲を不安にさせないためにも、マスク着用など最低限の感染対策マナーを守りましょう。
新サービスでは乗り物でも楽しめる
コロナ禍でもお花見を楽しむために、新サービスを展開している企業などがあります。
全国各地のホテルでは、個室でお花見ができるプランを提案し、少しリッチな気分になれるようスイートルームもお花見客向けの仕様にしています。部屋の中に桜が飾られ、限定の特別メニューを用意して、安心安全なお花見が実現できるようにしているのです。
また、ホテルと近隣飲食店が提携し、部屋内でデリバリーを楽しみながらお花見ができるところも人気です。ホテルの部屋内から桜が見られれば、肌寒さを感じることなく夜桜を楽しめ時間を気にすることなくお花見ができます。
また、乗り物でも桜を楽しむ新サービスが提案されています。
お花見タクシーは、桜の知識がある運転手の解説付きで、都内など桜が綺麗に見えるスポットを巡ります。大手の園芸会社とコラボし、桜の知識を身に付けた桜ガイド運転手の解説は、桜好きなら一度は聞いて損はない話ばかりです。また、桜の時期は案外雨が降りやすく、タイミングを図っているうちに散ってしまうことが多いのですが、タクシーなら雨の日も濡れることなくお花見ができます。雨に濡れた桜も非常に趣があります。
人力車でもお花見が可能です。人力車に乗りながら、花見スポットを巡れるため人気です。タクシーなど他の乗り物と比べ、近くに桜を見られるのが人気のポイントです。でも、雨が降ると中止になるため注意が必要です。
自粛中にはリモートやVRも活用しよう!!
全国的に自粛中であった際、一時期話題になったリモート飲み会を今こそ活用しましょう。
リモートであれば、全国各地の仲間と桜が楽しめます。例えば、今週は九州に住む友人の近所の桜を見て、来週は関西、関東、東北など長期間に渡り桜の映像が楽しめます。
桜が好きな人は、自宅に桜の木を植えたり、自宅の窓から桜を眺められる場合もありますので、その光景をリモートで堪能させていただくチャンスです。リモートであれば、わざわざ移動する必要はありませんし、自分の好みのものを好きなだけ飲食出来ます。自宅ならマスクをする必要もありません。
また、お花見VRを試してみるのもおススメです。VRでは、全国の桜の名所を360度満喫できます。桜に包まれる圧巻の感覚を味わいたい人は、1人でも自宅で楽しめるVRをおすすめします。
まとめ
withコロナの現在、「コロナ禍でも最大限の対策を講じながら楽しく過ごす」ということを大切に考え、日々の生活にメリハリを持たせたいものです。毎年春にしか楽しむことができないお花見は、コロナ禍でも「できれば楽しみたい」と考える人も多く、感染対策などの工夫をしながらも行う意思が見られます。
コロナ禍でのお花見開催のキーポイントは「近い・少ない・安心」です。できるだけ自宅から近い場所で、極力少人数で、ディスタンスやマスク着用を徹底して、安全。安心に行うようにしましょう。
また、コロナ禍に編み出された新サービスのお花見も積極的に活用してみて下さい。