「ちょっとしたプレゼント」という意味を持つプチギフト、とは、主に結婚式の後に新郎新婦がゲストの方々にプレゼントするギフトのことを言い、今では大半の新郎新婦がプチギフトの用意をしています。このプチギフトには「来てくださってありがとう」という意味が込められているものですが、どんなものがよく選ばれているのでしょうか。今回はプチギフトの選び方や相場、よく選ばれている人気のアイテムをご紹介しています。子どもに喜ばれるギフトもまとめていますよ。
プチギフトとは?
プチギフトとはその名前のとおり、「ちょっとしたプレゼント」という意味になりますが、現在プチギフトというのは、多くは結婚式やその二次会などが終わったあと、新郎新婦が、来ていただいたお客様に「今日はわたしたちの結婚式に来てくださってありがとうございます」というお礼の気持ちをこめて、一人一人に手渡しでプレゼントするギフトのことを言います。
結婚式当日というのは新郎新婦は忙しく、せっかく来てくださったお客様ともお話する機会がありません。以前は引き出物を、ゲストの方がお帰りのときに手渡しする習慣となっていましたが、今では引き出物は最初に席のほうに置いておく、というケースが多いので、それではお見送りの際に
寂しいから、ということでプチギフトを用意する新郎新婦が増えているのだそうです。
つまり、プチギフトには新郎新婦の感謝の気持ち、そしておもてなしをするという気持ちが込められているわけです。また、ギフトを手渡しするタイミングでお一人お一人とお話をすることができる、ということでもあります。新郎新婦からは感謝の気持ちを伝えるもの、そしてゲストにとっては、新郎新婦におめでとうの気持ちをゆっくりと改めて伝えられる時間をくれる、そういった役割を果たすプチギフトには、どんなものがふさわしいか、また、どんなものをお渡ししたら喜んで頂けるのでしょうか。選び方や相場なども含め、人気のアイテムをご紹介しましょう。
プチギフトの選び方は?
海外で有名なプチギフトというと、ヨーロッパでは「ドラジェ」が定番としてチョイスされています。ドラジェとはアーモンドを砂糖のペーストでくるんだものを言います。日本ではチョコに砂糖をコーティングしたものをドラジェと呼ばれることもあり、それを配る新郎新婦も多いようです。
また、「幸せをすくう」という意味合いでスプーンを、「幸せを橋渡しする」という意味でお箸を、「繁栄や収穫」を意味するフルーツ入りのクッキーなども定番のプチギフトとしてよく選ばれています。
とはいえ、結婚式にはご自身たちの友人たちなどの他に、ご両親やご親戚、ご親戚のお子さんなど、幅広い年齢層のゲストが参加することと思いますから、子供からご老人まで喜んでもらえるようなものを選ぶのがおすすめです。上記した定番ギフトはご参考にということで挙げましたが、好みが分かれそうな食べ物や、使う人を選んでしまいそうなギフトは避けた方が良いでしょう。
また、新郎新婦お二人の写真入りのアイテムなどは、貰っても使いづらい、という意見が多いようですので、あまりおすすめしません。手作りのお菓子なども、衛星の面から敬遠されることが多いようです。
プチギフトの相場は?
プチギフトの相場は一般的には大体250円前後、となっているようです。200円から、高くても400円くらい、の間におさまる感じでしょうか。あまり高価なものをお贈りしてもゲストに気を使わせてしまうことにもなりますし、新郎新婦にとっても出費はできるだけおさえたい、と思うものですよね。
また、ご夫婦によっては、結婚式と二次会とでプチギフトの価格に差をつけている方々もいるようです。二次会には結婚式にあるような引き出物がないから、というのが大きな理由のようですね。差をつける場合、それでも相場としては400円から500円に満たないくらいの価格帯のものがよく選ばれているようです。
結婚式で人気のプチギフト:雑貨類
結婚式でゲストにお渡しするプチギフトで人気があるのはやはり、雑貨類です。雑貨類は形として残り、長く使ってもらえるものですから、貰った方にとってもとても嬉しいものですよね。また、選ぶ側にとっても、価格も手ごろなので選びやすい、ということもあります。
雑貨類の中でも特に、プチギフトとして選ばれているのがミニタオルです。ミニタオルはものによっては100円くらいから選ぶことができますし、消耗品のため、何枚持っていても困るものではありません。ご夫婦の中には、セットで大量に安く購入して1つ1つをご自分たちでラッピングする、と工夫をされている方もいらっしゃいます。
雑貨類で他にプチギフトとして人気なのが、メモ帳やボールペンなどの文具です。文具類は家でなけでなく会社や学校などでも使えますし、幅広い層に喜んでもらえるギフトです。
そのほか、消耗品ではありますが入浴剤などバスグッズも人気です。バスグッズは遠方からいらっしゃるゲストにとっては1日の疲れをいやすアイテムになりますし、その日に使ってしまえば持って帰る必要がない、荷物を増やさない、という点でも優れたギフトと言えるでしょう。また、耳かきやお箸、キャンドルなどの生活雑貨もよく選ばれています。
幅広い層が集まるので迷ってしまう、という方には、これら雑貨類をカゴなどに入れておき、お好きなものを持っていってもらうというやり方もありますのでご検討されてみてはいかがでしょうか。
結婚式で人気のプチギフト:お菓子
プチギフトとしてお菓子は最もよく選ばれているものと言えます。理由として、価格的にちょうどよい、大量に購入して小分けにラッピングできて便利、種類が豊富、子供から大人まで喜んでもらえる、すぐ消費できるからかさばらない、などが挙げられます。また、披露宴から二次会の間、あるいは帰りの道中などにちょっと小腹がすいたときなどに気軽に口にできるから、という理由もあるようです。
お菓子の中で人気なのは、定番のチョコレートやクッキー、キャンディーといったものがあります。焼き菓子や小さなケーキなどもおすすめですよ。上記しましたが、海外でのプチギフトの定番であるドラジェも人気です。ご自分で心をこめてラッピングすれば、来ていただいたゲストへも気持ちが伝わるでしょう。もちろん、結婚式の前というのは色々とお忙しいでしょうから、そんなお時間がとれない、という方も多いでしょう。まとめて注文できるシステムもありますからそういったものを活用されてもいいでしょう。
お菓子の他にも、紅茶やコーヒーといったものもよく選ばれています。特に紅茶は「幸茶」ということで縁起も良く、プチギフトとして人気です。紅茶やコーヒーは、幅広い年齢層に喜ばれるものですので、おすすめですよ。
子どもにも喜ばれるプチギフト
ここまで挙げてきたおすすめプチギフトは、お子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層に喜んでいただけそうなものとして挙げましたが、実際、結婚式にいらっしゃるゲストの内、お子さんというのはあまり人数として多くはないかと思います。お子さんの人数があまり多くない場合には、お子さんにだけ、特別にプチギフトを別にご用意する、というのもおすすめです。
お子さん相手ですからもちろんお菓子などは喜ばれるでしょう。おしゃれな詰め合わせにするよりもお子さんがよく目にしていて馴染みやすいスナック菓子類などのほうが喜ばれるケースもあります。
ですが、アレルギーを気にする方も多いかと思います。その場合によく選ばれているのがちょっとしたおもちゃや塗り絵のセット、お絵かきボードなどです。少しお値段がはるのではと思われがちですが、実はこれらのグッズは全て100円ショップで揃えることができます。いらっしゃるお子さんの年齢などに合わせて、喜ばれそうなグッズをチョイスするのもおすすめですよ。また、小さなお子さんにとって披露宴はやはり途中で退屈にもなってしまいます。そういう時におもちゃなどグッズがあれば遊んですごすことができるでしょう。
少し手間はかかりますが、事前に、参加するお子さんの好みをリサーチすることができれば、お子さんの好きなものをご用意してあげるのも良いですね。
まとめ
今回は、結婚式などでゲストにお渡しするプチギフトについて、そこに込められた意味、選び方や相場、どういったものが人気かをご紹介、そして子供からお年寄りまで幅広い僧に喜ばれそうなおすすめのものをまとめました。プチギフトというのは新郎新婦の感謝の気持ちを伝えるアイテムですから、くれぐれも、貰ったゲストの方々が、残念に思ったり、不要だと思ったりすることのないようにしたいものですね。ご自分たちの準備などでお忙しいこともあると思いますが、ゲストの方への配慮を忘れることなく、お互いが「開催してよかった」「参加してよかった」と思えるようにしたいですね。