つくしといえば「春」ですが、具体的にいつからいつまで見られる植物なのでしょうか。
今回はつくしについて、よく見られる季節や「土筆」の語源、シーズン中に2回生えるという驚きの生態についてや花言葉など、幅広くご紹介しています。
また、手軽に春を味わえるものとして、つくしの美味しい食べ方についてもまとめました。
下処理からアク抜きのやり方、天ぷらや卵とじなどよく作られている料理レシピなどをご紹介しています。
つくしの季節は?土筆の由来も解説
つくしというと「春」というイメージが強いですね。
とはいえ、春といっても期間は長いですし、具体的に何月ごろから生えてくるのか、また、何月ごろまで見られるのでしょうか。
つくしが見られるのは2月下旬から4月の上旬ごろです。
もちろんこれは地域によって(気候によって)違いがあり、北海道では5月ごろまでつくしが見られることもあります。
そしてこの2月下旬から4月の上旬の間に、実はつくしは2回生えるのです。
1回目が2月下旬から3月上旬にかけてで、これはちょうどこの季節になると春に向けて気候が暖かくなったり寒くなったりしますが、その、暖かい気候に思わず誘われて生えてきてしまうものです。
この時期に生えるつくしは寒い冬を長いこと待っていてから生えてきているものが多いので、先の部分が退化して黒く見えることもあります。
そして2回目は3月下旬から4月の上旬にかけて生えてくるつくしで、普段わたしたちがよく目にするのはこの2回目のつくし、といっていいでしょう。
つくし「土筆」の語源は?
ところで、つくしは「土筆」と書きますが、なぜこの字を書くのか、由来も見てみましょう。
つくしはトクサ科の多年草で、日本のトクサ類の中でも最も小さいと言われています。
そして、つくしとはこのスギナの胞子茎です。
つくしは成長すると元の形状からは想像もつかないような、緑色の杉に似た植物になります。
なかなか、この、成長したところまでは認識されないかもしれませんね。
そして「土筆」の由来、語源ですが、このスギナに付いて出てくることから「付く子」、から「つくし」となった説が濃厚です。
そして見た目が土に筆を差したように見えることから、「土筆」の字をあてたのではと言われています。
土筆はよく読み方の難しい漢字、などとして挙げられることもありますが、こうして語源や由来を知ると覚えやすいですし、一度知ったら忘れないですよね。
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つくしはどんな場所に生える?
つくしはどんなところに生息するでしょうか。
3月から4月にかけて、ちょっとその気になって探せば空き地や土手などで多く見かけることができますが、基本的には「日当たりのよい場所」「土と水分が豊富な場所」を好みます。
そんなに頑張って探さなくても少し気をつけて見てみるとすぐに見つけることができるはずです。
また、つくしは地下に茎を張って成長するのですが、そのせいか群生していることが多いです。
1本見つけるとその周りにもまとまって生えているケースがほとんどですので、たくさん見つけることができるでしょう。
そしてつくしは翌年もその同じ場所に生えることが多いので、今年見つけたら是非来年も、同じ場所に行ってみてください。
つくしの花言葉は?意味や由来は?
つくしに花言葉はあるのでしょうか。
つくしに花?と思われるかもしれませんが、胞子で増えるタイプの植物には花言葉がちゃんとあるものもあります。
例えば、コケ、シイタケ、そしてシダ類のゼンマイやスギナには花言葉があります。
つくしはスギナの胞子茎ですので、花言葉がある、ということになります。
つくしの花言葉は「向上心」「意外」「努力」「驚き」などがあります。
これらの花言葉の由来はどこからきたのか、まとめてみましょう。
つくしは土から顔を出したあとはぐんぐんと成長していきます。
そのスピードはとても速く、1日でセンチ以上も伸びることもあるそうです。
「驚き」「意外」といった花言葉はそのことからつけられたものでしょう。
そして「向上心」「努力」は、つくしがまっすぐに伸びていく様からつけられたのでは、と言われています。
尚、西洋にもつくしの花言葉があります。
西洋では「Docility」と、「Quiet」とつけられています。
Docilityは従順という意味、そしてQuietは静かである、という意味です。
これらの花言葉の由来がどこからきているのかまでは残念ながらはっきりはしていません。
しかし、「静か」は、静かにひっそり生えている、というところからや、春ののどかな原っぱの印象から、そして「従順」は、翌年もまた同じところから生えてくるところからとっているのではなど、さまざまな意見がでているようです。
つくしを料理に使いたい!採り方や食べ方は?
生えているつくしは山菜の一種として食べることもできます。
食べごろのつくしは頭の部分が開いていないもの(胞子がまだ飛んでいない状態)になりますので、よく見分けて採取するようにしてください。
頭の部分が開いてしまっているものはあまり美味しくないので注意しましょう。
採りに行く時期があまり遅いと傘の部分が開いてしまっているものが増えてくるので、できれば3月中に行かれることをおすすめします。
つくしはそのままではもちろん食べられません。
しっかりともろもろの処理を行ってから食べるようにしてください。
主にやっておく下処理としては、「袴」の部分を取り除くこと、そしてアクを抜くこと、があります。
つくしの袴の部分とは、つくしの茎の部分にある黒い葉のような皮のことを言います。
この部分は固くて食べるのに差しさわりがあるので、大変ではありますが1本1本、1つ1つ全て取り除きましょう。
たっぷりの水に長時間つけておくと取りやすくなりますので試してみてください。
つくしのアク抜きは、熱湯で15秒ほどゆでるだけです。
あまり長くゆですぎると柔らかくなりすぎてしまい、せっかくの食感が楽しめなくなってしまうので注意が必要です。
これらの下処理をきちんと行うと、つくしはとても美味しく食べることができます。
それではつくしを使った料理を次にご紹介していきましょう。
つくしを使った料理:天ぷら
つくしを使った料理として人気の天ぷらをまずご紹介しましょう。
つくしを下処理、そしてアク抜きまでしたあとはペーパータオルなどでよく水気をふき取ってください。
あとは通常、天ぷらを作る手順とあまり変わりはありません。
大体180度くらいの温度でカリッと揚げましょう。
このとき、あまり長い時間揚げないようにしましょう。
15秒から20秒くらいでさっと揚げるのがおすすめです。
つくしの天ぷらは独特の苦みがあってとても美味しいです。
他の春の山菜、たとえばフキノトウやタラの芽などと一緒に揚げて盛り合わせにすると季節感がでて良いですね。
また、お蕎麦との相性も抜群です。
天つゆよりは、塩や抹茶塩などで頂くとさっぱり美味しく頂けます。
つくしを使った料理:卵とじ
つくしを使った卵とじもご紹介します。
卵とじを作る場合にも、下処理とアク抜きまでは同じです。
アク抜きをしたら、3~4センチほどの大きさに切りましょう。
フライパンを熱して少々油を入れてつくしを炒めます。
軽く炒めたらだし汁、しょうゆ、砂糖をくわえ、溶き卵を回しかけてから蓋をしましょう。
しばらくして卵が半熟になったらできあがりです。
つくしの苦みが苦手な方は味付けをやや濃くすると苦みが解消されます。
また、市販の麺つゆを使っても美味しく作れますよ。
卵とじをそのまま温かいご飯にのせれば「つくし丼」になります。
ご飯の甘みとつくしのほろ苦さで相性抜群になること請け合いです。
天ぷらや卵とじの他にも、チヂミ、炊き込みご飯、パスタなど、つくしはさまざまなアレンジ料理が可能です。
下処理やアク抜きは少々面倒と感じられるところもあるかもしれませんが、やってみるとそう難しいものではありません。
春の味覚をぜひ、色んな味で、形で、楽しんでみてください。
まとめ
今回はつくしについて、つくしがよく見られる季節や「土筆」の由来や語源、生える・採取できる場所、花言葉や美味しい食べ方、レシピまでまとめてご紹介しました。
つくしを見ると春が来たなと感じられるものの、どんな生態なのか、どんな植物なのかまではなかなか考えることはなかなか少ないですよね。
目で春を楽しむことができるだけでなく、味覚でも春を感じることのできるつくし、身近に見ることのできるものですから、今度見かけたときにはつくしとはこういう植物なのだと知っておくと違った見方ができるかもしれません。
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