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「きびなご」の名前の由来!旬の時期の美味しい料理が食べたい!

きびなご
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created:2019.03.25 /
updated:2019.03.25

魚は好きですか?
最近は食卓に魚が載らない家庭が増えているそうですが、魚から遠ざかる原因は、調理へのハードルが高いことと、食べにくさにあります。
魚をおろす、さばくというのはいかにも初心者には難しそうに感じますし、食べるときにはいちいち骨を取りながら、というのが面倒に感じてしまいます。

食べにくさを解消するために、骨のない切り身の魚を選んでもよいですが、いっそのこと小魚を頭から丸ごと食べてしまえば、2つの問題点が一気に解決します。

面倒な手間が省けるだけでなく、魚の骨が食べられれば、味の点でも、健康の点でも私たちにとって大きなメリットになります。
昔から骨ごと魚を食べるために、油で揚げる、圧力鍋で加熱するなど、様々な工夫がされてきました。

小魚ならそんな手間をかける必要はなく、調理も食べるのも簡単です。
だから日本には昔から小魚を食べる習慣があります。

今回はそんな小魚の代表格、「きびなご」について、由来や旬、どんな料理があるのかを解説します。

「きびなご」はこんな魚!名前の由来になった特徴、旬の時期は?

きびなごは、体長が10cm前後、細長い魚で、ニシン目ニシン科ウルメイワシ亜科キビナゴ属に分類されるので、青魚の1つということになります。
特徴は体の側面に青色の帯が入っていることです。

きびなごは伊豆半島から西の地域、特に鹿児島ではよく食べられており、様々な郷土料理にもなっています。

きびなごとは変わった名前ですが、体の側面の帯の模様が、名前の由来になっています。
黍(きび)は鹿児島で帯を意味しています。
黍の付いた魚だから、黍魚子、黍女子(きびなご)というようになりました。

銀色の体にひときわ輝く青の帯を身につけ魚を、鹿児島の人たちはきっと愛おしく眺めたことでしょう。
きびなごのことを、帯をつけた魚だと感じた鹿児島の人たちには、確かにきびなごに対する愛情があったのに違いありません。

鹿児島では、一年を通してきびなごの水揚げがありますが、旬は産卵期を迎える春から初夏にかけて(5月頃)の時期だといわれています。
ただこれはその人の好みにもより、身のしまった冬のきびなごが好きだという人も多いそうです。

「きびなご」料理、一番美味しいのはコレ!

きびなごを食べようというときに、よく食べられているのはお刺身です。
小さなきびなごをお刺身用におろすのは大変だと思う人もいるでしょうが、とても柔らかい特徴を持っているきびなごは、手でおろすことができます。

きびなごの頭を折って、腹側から爪を入れ、内臓を取りながら開いていきます。

ちなみにもっと大きなイワシでも、包丁を使って頭を落とせば、後は手でお腹を開き、背骨を外して開いた状態にできます。
この方法は手開きと呼ばれ、最も簡単な魚のおろし方です。
料理に慣れていないという人も、自分の手を使うので感覚がつかみやすいです。
魚料理に自信がつきますから、ぜひやってみてください。

ボウルに張った水で内臓や血を洗い流しながら、尾びれの手前まで背骨を外し、最後に尾びれを引っ張って、残りの骨と尾びれ、背びれを取ればお刺身の完成です。
ただし1尾が小さいきびなごのお刺身をみなで食べようと思ったら、かなりの数をおろす必要があります。

鹿児島の飲食店では、1日に何百尾ものきびなごがこうして手でおろされています。
完成したお刺身は皿の上に放射状に並べられます。
これを菊花造りといい、銀色に光る皮を上にして並べられたきびなごは、まさに光る花のようです。
鹿児島ではこのお刺身を醤油ではなく、酢味噌を絡めて食べるそうです。

とても柔らかいため、きびなごはどうしても傷みやすくなります。
流通の発達した現在は東京都内でも、きびなごのお刺身を食べさせてくれる飲食店がありますが、やはり本場で食べるその味は格別なものに違いありません。

加熱調理で「きびなご」を骨まで食べる!そのメリットとは

きびなごを加熱して食べるなら、頭も骨も取り除く必要はありません。
フライや天ぷら、唐揚げはもちろん、すき焼き風に煮て食べても、串焼きにしても美味しく食べられます。

調理方法によって、違った味わいが出るので飽きることがありません。
また魚は骨に旨味と栄養があります。

だから日本人は昔から煮干しで出汁をとってきました。
魚を骨ごと食べるとカルシウムがたくさんとれそうだという予想はできますね。

でも、魚からとれる栄養はカルシウムだけではありません。
リン・マグネシウム・ビタミンD・鉄分・葉酸・アミノ酸などの栄養価も魚には含まれており、それが骨ごと食べることで、より多くとれるのです。
カルシウムの摂取量は魚の種類で違ってきますが、骨ごと食べると5倍から20倍程に摂取量が増えるそうです。

普通の魚を骨ごと食べようとすると、様々な工夫をしなくてはなりませんが、きびなごなら調理の手間もそれほどかからず、いちいち骨を取り除きながら食べる手間もかかりません。
美味しい上に体にもよいのですから、これは嬉しいですね。

和風だけじゃない!「きびなご」を洋風に食べるなら、コレ!

きびなごの味を1度確かめたい、または和食だけでなく、たまには違った食べ方をしたい、というときにお勧めなのが加工品の購入です。

鹿児島県甑島で水揚げされたきびなごを、新鮮なうちにオリーブオイルに漬けた瓶詰めが販売されています。
オリーブオイルに漬けたきびなごはアンチョビのように使え、パスタに入れても美味しいそうです。
瓶詰めなら、鮮度を心配する必要がないので、購入するときも気楽ですし、お土産やプレゼントにも最適です。

魚の料理のバラエティが増えることで、私たちの間で魚を食べる習慣が復活するとよいですね。
青魚に含まれる脂には、EPAやDHAという成分が含まれています。

EPAは血液・血管の健康維持に重要な役割を果たしていますし、DHAは乳幼児の脳や神経の発達に必要な成分です。
同じ脂でも肉の脂とは質が違うため、EPAやDHAのためには青魚を摂る必要があります。

サプリメントなどもたくさん出ていますが、きびなごのような美味しい魚を食べることで、魚を食べる習慣を取り戻すことが、まず私たちに必要なのではないでしょうか。

「きびなご」だけじゃない!日本の小魚たち!

残念ながら、きびなごが手に入らない地域に住んでいる人は、その地域で採れる小魚を食べましょう。
関東地方で丸ごと食べる小魚といえば、わかさぎではないでしょうか。
わかさぎは茨城県土浦での呼び方が由来とされています。

「わか」は幼い、清新という意味があり、「さぎ」には小魚の意味があるそうです。
わかさぎは「公魚」と書く場合がありますが、これはかつて茨城県の霞ヶ浦で取れたわかさぎが、将軍家に献上されたことが由来となっているそうです。

わかさぎもきびなごと同様、銀色に輝く美しい魚ですが、こちらはサケ目キュウリウオ科ワカサギ属に分類される魚です。
わかさぎはフライ、天ぷら、唐揚げにして美味しく食べられますが、加工品として佃煮や甘露煮になっています。
これならご飯のお供として、手軽に食べられますね。

日本はとても細長い国なので、小さな国の中でも気候風土が違います。
だから小魚を食べる習慣は同じでも、食べる小魚は地域により違います。
わかさぎやきびなごの他にも、チカやししゃもなどが丸ごと食べる小魚としては有名ですね。
昔から日本人は小魚を丸ごと食べることのメリットを理解していました。

美味しい上に健康によく、調理や食べるときの手間が簡単だということが、長年食べ続けられてきた理由でしょう。
魚料理というと、ハードルが高いような気がしてしまいますが、まったくそんなことはないのです。

それぞれの魚によいところがあり、それぞれの地域で愛されています。
特にお刺身として食べることも可能なきびなごは、小魚としては万能に思われますが、日本に住んでいる以上は、それぞれの小魚を認めあい、違いを面白く感じられる人間でありたいものです。
そして自分が住んでいる地域で水揚げされる小魚を、大切に食べていきたいですね。

まとめ 

今回はきびなごについて解説しました。
きびなごの名前の由来だけでなく、旬の時期やお勧めの料理についてもお知らせしましたから、旅行に行ったときなどは、ぜひ、きびなごを実際に食べてみてください。

また小魚を丸ごと食べることのメリットや、青魚に含まれている栄養成分についても説明しましたから、この機会に魚を食べる習慣をつけることをお勧めします。

魚料理をするぞ、と意気込んでも挫折する恐れがあります。
魚こそ加工品を上手く利用して、気楽に食べるようにするべきです。

肉料理を冬に常温で置いておくと、脂が固まって白くなっているのを見かけますが、魚にはそれがありません。
実際に自分の目で見ると、魚の脂は体に優しいことが実感できます。

ぜひ、きびなごだけでなく、自分が住んでいる地域の小魚も大切にしてくださいね。




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