暖かな陽気の春から夏らしい爽やかな風を感じられるようになる初夏の時期ですが、皆さんは初夏についてどれくらいご存知でしょうか?初夏と言う言葉はメディアや文章、手紙などでもよく使用されるので、耳にする機会は多いと思いますが、意味を詳しく説明しようとすると難しいかもしれませんね。
今回はそんな知っているようで知らない初夏について詳しくご紹介したいと思います!ぜひ参考にしてみて下さいね
初夏とはいつの時期のこと?
メディアやさまざまな場面で耳にするのことの多い「初夏」という言葉ですが、ホッとするような陽気の春から爽やかな気候に変わるシーズンというイメージがあります。
では実際はいつからいつまでのことを指すのでしょうか。
初夏の定義としては旧暦の4月にあたり、立夏の5月6日から芒種の6月6日までのことを表します。
よって、おおよそ5月上旬から6月上旬と考えて良いでしょう。
立夏との違いは?
似たような言葉に「立夏」という言葉がありますが、こちらについてはどうでしょうか。
初夏との違いを見てみましょう。
先ほど少し触れたように立夏とは5月6日頃を表しますが実はこの日だけを示すのではなく、次の「小満」の日までの期間を表すこともあります。
小満は5月20日頃ですから、立夏とは5月6日頃から5月20日頃のことです。
初夏との違いはその期間の長さであり、初夏は5月6日から6月6日ごろを指します。
旬の食べ物は何があるの?名産地は?
初夏に入ると太陽の光にも恵まれ、生命活動も活発になります。
そんな初夏にはきっと美味しい食べ物も多いでしょう!では初夏に旬を迎える食べ物を名産地も併せて以下にご紹介します。
*行者ニンニク
北海道を代表とし、アイヌネギ、キビトロなどとも呼ばれる大変貴重な食材です。
独特の風味や食感があります。
名産地→北海道
*アジ
この時期に旬を迎え、たっぷりと脂が乗り、なめろうやフライなどに使用されます。
名産地→長崎県
*メロン
爽やかな甘さが特徴で、果物の王様とも呼ばれています。
太陽の光をたくさん浴び、糖度も高く贈り物としても人気です。
名産地→熊本県、茨城県
*パプリカ
栄養価が高く料理に彩りを与えてくれます。身がしっかりしており、甘く生でも食べられます。
名産地→宮城県
*かつお
この時期に旬を迎え、脂の乗りが良く、特に刺身やタタキで食べるのがオススメの食材です。
名産地→高知県
旬の食材を使ったレシピをご紹介!
初夏には美味しい食べ物がたくさん出回っていることが分かりましたね。
ではここで旬の食材を使った簡単レシピをご紹介します。
ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
*野菜たっぷりかつおの漬け*
材料(4人分)
- かつお刺身:400g
- 玉ねぎ:2個
- 長ネギ:1/2本
- みょうが:4個
- 人参:1/4個
- 大葉:10枚
- ネギ:少々
- ゴマ:少々
- 醤油:1/2カップ
- 酢:1/2カップ
- 砂糖:40g
- 水:1/4カップ
*作り方*
- 醤油、酢、砂糖、水を合わせて薄くスライスした玉ねぎ、かつおの刺身を漬ける。
- 長ネギ、みょうが、人参、大葉を千切りにし、ネギは小口切りにする。
- お皿に1を盛り、2の野菜を盛り付けて最後にゴマ、漬け汁をかけて完成。
※さっぱりと食べられ、野菜やたんぱく質もしっかり摂れる一品です。
*アジのパン粉焼き*
材料(4人分)
- アジ(開き)…4尾
- 塩胡椒…少々
- マスタード…少々
- パン粉…50g
- パセリ…5g
- 粉チーズ…10g
- オリーブ油…大3
*作り方*
- パン粉、パセリ、粉チーズ、オリーブ 油を合わせる。
- アジに塩胡椒を振り、身の方に マスタードを塗る。
- マスタードを塗った面に1を乗せ、 オーブンで焼いて完成。
※ふっくらとした優しい味わいのアジとパン粉のカリッとした食感がクセになる一品です。
*豚ミンチとパプリカのパスタ*
材料(4人分)
- パスタ…280g
- 豚ミンチ…200g
- パプリカ…各1つ
- ニンニク…少々
- 塩胡椒…少々
- 塩
- オリーブ油
*作り方*
- 鍋に塩と水を沸騰させパスタを 茹でる。
- フライパンにニンニク、オリーブ油を熱 し、豚ミンチと食べやすく切ったパプリカを炒める。
- パスタの茹で汁を加えパプリカが 柔らかくなるまで煮る。
- 茹で上がったパスタを加え、塩胡椒で 味を整える。
※ビタミン、たんぱく質も豊富で忙しい日でも簡単に作れます。
ニンニクの香りが良く、パプリカの彩りが鮮やかで疲れていてもするっと食べることができます。
季節の花を知ろう!
夏といえばひまわりなどを想像しますが、5月から6月にはどのような花が咲くのでしょうか。
以下に花言葉も併せてご紹介します。
・ラベンダー
紫色の小さな花をつけ、香りが良いのが特徴です。
花言葉→沈黙、期待
・トルコキキョウ
白や赤などの色があり、ふんわりとした花びらがとても優しい印象の花です。
花言葉→清々しさ
・かすみ草
メインの花を引き立てるには欠かせない 小さく白い花です。
花言葉→清らかな心、幸福
・プルメリア
寒さに弱く、大きめの離れた5つの花びらが特徴です。
花言葉→気品、恵まれた人
初夏に飛んでいる鳥ってどんな鳥?
過ごしやすい日が増えると、空に飛ぶ野生の鳥たちも活動的に動き回るようになります。
夏の訪れを感じさせてくれますが、この時期に飛んでいるのはどんな鳥なのか、簡単に紹介したいと思います!・きじ日本の国鳥。
オスは優雅な羽を持ち、大きな声で鳴く一方でメスは卵を守り、 育てるため目立たない茶色の保護色をし ています。
・オオルリ
オオルリの鳴き声は日本三大鳴鳥の1つ であり、美しい初夏の風物詩です。羽は瑠璃色をしており、公園や渓流沿いに生息します。
・ホトトギス
とても特徴的な鳴き声をする鳩大の夏鳥 で、グレーの羽を持ちます。
カッコウの中まであり、ウグイスなどの巣に卵を産み、育ててもらう托卵の習慣を持ちます。
・スズメ
日本でもお馴染みの小さな茶色い小鳥で人家の近くに生息し、山奥にはほとんどいません。
砂浴びをしている姿もよく見られます。
風習やイベントってあるの?
多くのイベントがありそうなこの季節ですが、この時期の風習などはどんなものがあるのか、見てみましょう!
*5月の第2日曜日: 母の日
*由来:約100年前、アメリカのアンナ・ジャーヴィスさんの母親が5月9日に亡くなり、母を敬う気持ちを込めて母親のための祝日を設ける運動を始めたことが由来とされています。
このアンナさんの母親はmother’s day work clubという地域の医療活動のボランティアを行なっていました。
当時は南北戦争が勃発しており、南軍や北軍の兵士の間でチフスやはしかが流行していました。
その時、アンナさんの母親はどちらの兵士も分け隔てなく医療を行なったのです。
その後も平和活動や子どもへの教育支援など、活動的に動き、そして1905年5月9日に亡くなりました。
このことからアンナさんは母親のための祝日を設ける運動を始め、アメリカで5月の第2日曜日を母の日とする法律を定めました。
そして徐々に日本にも伝わるようになり、1937年に森永製菓が母の日を全国的に広めたと言われています。
*カーネーションを贈る理由
以前は白いカーネーションが主流でした。
これはアンナさんの母親が好きだったからと言われています。
そこから母親が健在の場合は赤、亡くなっている場合は白のカーネーションとされていましたが、母親のいない子どもへの配慮などから赤いカーネーションを贈るように統一されたと言われます。
*カーネーションは花の色によって花言葉が違う
さまざまな色があるカーネーションですが、色によって花言葉が異なります。
- 赤→母の愛、愛を信じる
- ピンク→感謝、気品、暖かい心
- 紫→誇り・黄色→軽蔑、嫉妬
- 白→尊敬、純潔の愛
黄色はマイナスイメージが多く、白は亡くなった母へ贈るものとされていたのでなるべく避けた方がよいでしょう。
*母のに贈るカーネーション以外におすすめの花
- あじさい: 辛抱強い愛情、元気な女性
- 胡蝶蘭: 幸福の訪れ
- カサブランカ: 雄大な愛
花言葉の意味から、お母さんへの愛や幸福を願ってという意味合いで贈ると喜ばれるでしょう。
時候の挨拶はどんなもの?
初夏という言葉は手紙などにおいて良く使われますが、正しく使えていないと恥ずかしい思いをしてしまいます。
今回、例文をいくつかピックアップしてみましたので、手紙などを書く際に使ってみて下さいね。
*冒頭文の例文*
- 初夏の候、樹々の緑が深くなり、貴社 ますますご健勝のこととお慶び 申し上げます。
- 初夏の候、衣替えの時期になりました が皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 初夏の候、貴社ますますご清栄のこと とお慶び申し上げます。
*結びの例文*
- 蒸し暑い日が続きますが、くれぐれも 体調にお気をつけ下さい。
- 若葉が優しいこの季節、どうぞ楽しい 日々をお過ごしください。
- さわやかな五月、どうぞお健やかにお 過ごしくださいませ。
爽やかなイメージのする初夏を感じさせながら相手の体調を気遣う言葉を結びで使うとよいでしょう。
各地のイベントをご紹介!
初夏には行事は少ないものの、日本各地ではさまざまな楽しいイベントが催されています。
この時期の有名イベントを以下にご紹介しますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
*プロ野球交流戦*
毎年5月下旬に始まるイベントで多くの人が盛り上がります。
メディアでも大きく取り上げられ、熱狂的なファンが多く、心踊る夏の始まりを感じます。
場所: 試合により異なる
時期: 5月下旬から6月中旬
*神田祭(東京)*
明治神宮周辺で行われ、日本三大祭りといわれる大きなお祭りです。
6日間にわたって行われ、特に100基の氏子町神楽が宮入参拝する神輿宮入や神輿が日本橋などを巡行する神幸祭は大迫力です。
場所: 千代田区外神田2-16-2明治神宮周辺
時期: 5月上旬から中旬
*春のバラフェスティバル(東京)*
東京北区にある旧古河庭園にて行われます。
この旧古河庭園は日本の名勝にも指定される大正初期の庭園の原型を残す貴重な存在です。
バラの美しさと建物の優雅さに多くの人が魅了されます。
場所: 北区西ヶ原1丁目 旧古河庭園
時期: 5月中旬から6月中旬
まとめ
普段から耳にすることの多い初夏という言葉でしたが時期でいうと5月から6月の涼しい時期だということが分かりましたね。
この時期にはたくさんのきれいな花が咲いていたり、母の日などの行事があったりと夏を目の前にわくわくした気持ちちさせてくれます。
穏やかな春が終わり、明るい夏の訪れを待つ初夏の時期ですが、メディアなどで耳にする機会があればぜひ今回の記事を思い出していただけたら幸いです!