さまざまなシーンでプレゼントを用意することがありますよね。お友達の誕生日であったり、上司の退職祝いであったり…日常的に選ぶ機会が多いプレゼント、実は意味が込められているということをご存じでしたでしょうか?
今回はプレゼントに込められた意味について、贈りものにぴったりなものからNGなものについてまで紹介してまいります。
プレゼントに隠れた意味、英語の綴りや日本にも根付いている?
何かと贈ること・貰うことが多いプレゼント。思えば年間を通して贈答があるものですね。プレゼントの品によって込める意味の違いがあるので、後のコーナーで贈る方別にまとめてご紹介したいと思います。
まずは「プレゼント」という言葉の意味や、日本では贈答をどのようにとらえていたのかについてみていきましょう。
●プレゼントという言葉にも素敵な意味が
日本人にとって「プレゼント」は、ギフトと同義であるという認識が一般的でしょう。しかし英語になおして辞書を見てみると、もう一つ別の意味と共に記載されていることが分かります。
Present:贈り物、現在
そう、一見まったく関係のない「現在」という意味もあるんです。
言葉の成り立ちには諸説ありますが、アメリカのルーズベルト大統領夫人がこんな風に表現しています。
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Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why it is called the present.
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つまり、「今という時間は贈り物である」ということですね。生きていることや自分の今があることに感謝する心が表れているのではないでしょうか。ですから誰かにプレゼントするということは、相手に感謝を伝える形でありたいものですね。
●日本での贈り物にも意味があった!
英語のプレゼントにも感謝の念が込められているようでしたが、日本での贈答はまた別の感謝の気持ちを表しています。
日本での贈答の起源は、神様にお供えをする習慣から始まったとされています。豊作にしてくれたり健康に過ごすことができるのは神様のおかげであるという考えからのことですね。
日々お世話になっている神様にお供えをすることが転じて、生活の中で助け合う人々にも贈り物をするようになったのだといわれています。
成り立ちは違えど、やはり国を超えてプレゼントは感謝の意を表現するものであるようです。
友達に贈るなら、どんなものを選ぶべき?
仲の良い友達には誕生日プレゼントや引っ越し祝いなど、特別な日に贈り物をしますよね。これからも仲良くいられるように、シーンごとに素敵なプレゼントにしたいものですね。
友達に贈るのにぴったりな意味があるギフトをご紹介いたしますね。
●真珠
女性がアクセサリーとして身につける真珠には、魔除けやお守りとして持つパワーストーンとしての役割もあります。綺麗なアクセサリーがたくさんありますし、女性にとって嬉しいプレゼントであるうえ、贈った相手のことを気遣う気持ちが表れる贈り物になるでしょう。
●扇子
夏シーズンの贈り物としても人気のある扇子ですが、末広がりの形であることから繁栄の象徴として縁起のいい贈り物でもあります。ちょっとしたお祝いにも丁度いいものであるといえますね。
●ミサンガ
お守りや願いが叶うアイテムとして有名ですが、ミサンガを贈ることで「応援しているよ」という意味を込めることができます。願掛けをして相手に渡すことからそういったニュアンスになったのでしょう。
お揃いにもしやすいアクセサリーですし、お友達と一緒のものをつけるのも良いですね。
家族へのプレゼントにもちょっとした気遣いを
ご家族にプレゼントをするのなら、育ててくれたことへの感謝や、「今後もよろしくお願いします」といった意味が込もった贈り物にしたいものですね。お次はご家族に日頃伝えられない気持ちを表すのに最適なギフトについて紹介していきますよ。
●お酒
ご家族揃ってお酒好きであるならば、ぜひお好きなお酒を贈ってみてください。お酒のプレゼントは「一緒にいようね」といった意味を込めて贈る品になりますし、一緒に酌み交わすことでより一層家族の仲が深まるものです。
子どもと一緒に酒を酌み交わすのが夢、というお父様も多いでしょうから、きっと喜ばれる贈り物になりますよ。
●文房具
兄弟姉妹に贈るのにもぴったりな文房具。こちらは勉強に関しての応援の意を伝えるプレゼントになります。受験勉強真っ盛りのご兄弟には、お誕生日に素敵な文房具をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
●腕時計
時を刻むものであり、特に外出時に着用する腕時計には「一緒にいたい(一緒の時間を過ごしたい)」という意味を込めた贈り物になります。こんごも何かとお世話になる両親や兄弟姉妹、誰に贈っても素敵なメッセージとして受け取ってもらえることでしょう。
恋人へのプレゼント選びもこだわって!
恋人へのプレゼントは中々決められない、という方は多いのではないでしょうか。相手のことを想うからこそ悩むものですし、喜んでもらえるものを選びたいですものね。
好きな人へのプレゼント選びでお悩みでしたら、こちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
●お財布
贈り物の定番といえばお財布ですが、好きな人に贈るものとして実はぴったりの品なんです。いつでも持ち歩くものですから、「一緒にいたい、ずっとそばに居たい」という意味を込めて贈ることができるんですよ。
大好きな方に贈る最高のプレゼントといえますね。
●香水
お相手の好みがわかるなら、香水も贈り物として最適なものといえます。こちらもまたプレゼントの定番ですが、身にまとうものということで「もっと親密になりたい」という意味がこもった贈り物になります。
香り物は好き嫌いが分かれますから、香りの好みが分かるお相手には喜ばれるプレゼントになるでしょう。
●ネクタイ
ちょっと古風な言い方になりますが、あなたが大好きです、ということは「首ったけ」とも表現されます。ネクタイはその意味を体現したような贈り物で、恋人やご夫婦にとって素敵なプレゼントといえるでしょう。
縛るものは束縛を意味する、ともいわれますが、逆にそれは「独占したいくらい好き」というニュアンスにもなりますね。仲の良いカップル向けの贈り物として最適ではないでしょうか。
会社の方へのプレゼント、失礼にあたらないような品とは?
会社関係の方にもプレゼントをすることは多々ありますね。特に上司や先輩に贈る場合が圧倒的なのではないでしょうか。目上の人に贈る際にも失礼にならないようなギフトとして、何を選べばよいのでしょうか。
●名刺入れ
お仕事をされている方だと、何かの折に新調することもある名刺入れ。門出を祝う意味や、これからも頑張ってくださいといった意味が込められるギフトです。
いくつかあっても困るものではないですが、名刺入れをもらうことを想定していない方も多いかと思います。尊敬する先輩や上司の方に贈る際は「応援していますという気持ちを込めて差し上げます」と一言添えると分かりやすいでしょう。
●お箸
「橋渡し」という言葉にかけて、何かを繋ぐイメージがあるお箸。転職されたり新たなスタートを切る方への縁起物として最適なプレゼントといえます。
ただしあまりご高齢の方に贈るのは、「あの世への橋渡し」を連想させるので避けましょう。
●石鹸
ご病気をされていたかたが復帰した際など、快気祝いにぴったりなのが石鹸。洗い流し綺麗にするものですから、転じて「病を流す」という意味が込められます。
日用品として貰っても困らないものですし、そういった意味でも素敵な贈り物になりますね。
プレゼントにNGなギフト集!
お相手別に、プレゼントにぴったりな品についてお話してきましたね。ではここで、プレゼントに適さないといえるものをまとめておきたいと思います。こちらでご紹介するものはお相手が誰であれギフトに不向きな意味を持つものなので、プレゼント選び前に確認しておいてくださいね。
●刃物類
何となくお察しがつくかと思いますが、刃物を贈ると「相手との縁を切る」というニュアンスで伝わってしまいます。なるべく贈り物としては避けるべきものといえますね。
●くし
女性はよく使用しますし、一見プレゼントとして悪いようには思えませんが、「苦」と「死」とを合わせた読み方であることから、日本人の感覚として嫌われる品なんです。数字の「4」「9」と同じであると考えれば分かりやすいでしょう。
●エプロン
個人的に「意外に思われる品トップ1」かと思うのですが、エプロンを贈ると「あなたは怠けているからもっと家事をしなさい」というニュアンスが含まれるそうです。
お母さんから娘へのプレゼントとしてよく選ばれますし油断しがちですが、目上の方には特に贈らない方が良いといえますね。
●火がつくもの(ジッポやライター、マッチなど)
新築祝いの贈り物としてNGなのは知られていることですが、通常の贈り物としてもあまり良くない品とされています。日本は火難が多かった国ですから、昔気質の方には特に贈らないようにしましょう。
しかし仲の良い方への記念品として、新築祝い以外でのプレゼントにする分には問題ないかと思いますよ。
●割れ物(陶器やガラスなど)
お皿などは贈り物の定番として認識されていますが、おめでたい時のギフトとしてはあまり相応しくありません。割れやすいものであることから、イコール別れることを連想させるためです。
渡す前に傷がつきやすいものですし、場合によっては置き場所に困るものであるといえますので、実はあまりプレゼント向きとはいえないものなのですよ。
まとめ
日常的に贈答があるプレゼント。贈り物に感謝や応援の気持ちを込めて贈ることができれば、その気遣いこそが最高のプレゼントになるといえますね。
相手にとってどんなものが喜ばれるか考えるというのは難しいことですが、まず「これを贈ることで良くないことを連想する心配はないか」など考えてみると良いかもしれませんね。
今後のプレゼント選びには、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。