新年が明けてお祝いムードなお正月、よく「今年は年男なので〜」などというセリフを聞くことがあります。
なんとなくめでたい響きがある年男ですが具体的にどのような意味があるのか、縁起が良いものなのか気になっている人も多いですよね。
同じようなもので厄年というものもありますが、年男と被ってしまった時は厄払いをする必要はあるのでしょうか。
今回は年男の意味と縁起について、新年の挨拶をした時の抱負の例文や厄年における厄払いの必要性をご紹介していきます。
年男とはどんな意味があるの
年男というとおめでたい雰囲気がありますが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか。
1年が始まると同時に注目されるのが、十二支からなる干支です。
誰しも産まれた年の干支があり、子供の頃から大人になった後に至っても話題になることもありますよね。
年男とは、迎えた年と自分の干支が同じ男性のことを指します。
年男は満年齢でカウントされるため、産まれてから最初に年男となるのは12歳になる年です。
12歳を過ぎたら次は24歳、36歳と年男になる年が巡ってきます。
1学年の中で全員がその年の年男となるわけではなく、1〜3月生まれの人は翌年が年男になるわけです。
たとえば2018年は戌年なので、戌年の年に産まれた男性は2018年の年男となるのですね。
年賀状を書くときなどに「来年は年男か」と意識するようになり、新年の挨拶では年男ということで普段と少し違った挨拶ができるようになります。
年男は縁起が良い?悪い?
年男の一般的なイメージは縁起が良いというものですが、実は縁起が良いものと悪いものの2種類が存在するそうです。
主に地域によって年男を縁起が良いものと考えるところとそうでないところがありますが、多くの地域では「縁起が良い」といわれています。
具体的にどのような点が縁起が良い、あるいは悪いといわれる理由なのかを見ていきましょう。
縁起が良いといわれる理由
年男が縁起が良いといわれる理由は、神様のご加護をより多く受けられるからという考えが一般的です。
新年が明けると、年神様が降りてきて1年の平穏や豊作などの願い聞いてくれるといわれていますよね。
お正月飾りをするのも、年神様が降りてきやすいように気持ちを込められたものです。
年男には、一年年神様によるご加護を多く受けられるといわれています。
ほかの十二支より多く年神様の力をもらえるということで、1年間ツイてると言い伝えられているのです。
年男自身としても1年間が特別なように感じられてやる気が出るなど、新しいことにチャレンジしたくなる気持ちにさせてくれます。
縁起が悪いといわれる理由
年男は縁起が良いとされる一方で、一部の地域では縁起が悪いといわれることもあります。
年男は「当たり年(悪い意味で)」といわれて、何か不吉なこと 起こりやすいという人もいるのです。
実際には年男に該当する年齢は、さまざまなライフステージの中で変化を感じやすくなるのも縁起が悪いといわれる理由のひとつなのです。
24歳では結婚して家族を持つ(自由がなくなる)とか、36歳では家を買う(大きな借金を背負う)とか48歳では健康が 心配になってくるなどさまざまです。
年齢やライフステージを理由としたものはあくまで後付けであって、ほとんどは縁起が良いという意見なので心配はしなくても大丈夫でしょう。
年男と厄年は関係あるの?
新しい1年が始まるとまず気になるのが次の干支、そして自身の厄年です。
厄年というと、なんだかとんでもないことが起こりそうなイメージですよね。
普段神様を信じていない人でも「お祓いをしてもらおうかな?」と考える人も多いのではないでしょうか。
厄年の中でも気になるのが、年男なのに厄年になった場合はどうしたら良いのかということです。
厄払いはしてもらった方が良いのか、それとも年男パワーで打ち消してくれるのか、厄年について見ていきましょう。
厄年はどういう意味がある?
厄年というのは平安時代から考えられてきたもので、人生の中で良くないこと(災厄)が起こる可能性のある1年のことです。
男性の厄年は若い順に25歳、42歳、61歳となっています。
厄年と年男のカウントの仕方ですが、年男が満年齢なのに対して厄年は数え年です。
数え年は産まれた時点で「1歳」とカウントし、年が明けたと同時に年齢を重ねる数え方です。
極端な話、12月29日の年の瀬に産まれた赤ちゃんでも1月1日になれば2歳になります。
少し現代では馴染みのない数え方なので、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。
厄年は一般的に実年齢プラス1歳と考えておけば、わかりわすいですね。
厄払いは必要なの?
年男なのに厄年という場合には、他のみんなと同じように厄払いをしてもらって
良いものかどうか悩みますよね。
年男と厄年がかぶってしまう年の年齢は、24歳と60歳の2回です。
年男と厄年はそもそも数え方も違いますし、なんの関係もないことなので通常通り厄払いを受けても問題はありません。
自身が納得できるように、行動していきたいですね。
厄年の捉え方の違い
厄年というとすごく嫌なことが起こる予感がして、正直気分の良いものではありません。
厄年は災厄が起こるとはいわれていますが、実際は人生の中で転機が訪れやすい時期や出産などとかぶりやすいという意味で捉える人も多いようです。
必ずしも悪いことは起こるわけはなく、厄払いをしなかったからどうにかなるという問題でもないので安心してください。
年男の役目について
年男は単に新年からラッキーな雰囲気がするだけではなくて、地域によってはさまざまな役割が各地域であるのです。
具体的に年男はどんな役割を言いつけられるのか、見ていきましょう。
①年末の大掃
除年の瀬の大掃除、新年に気持ちよく年神様をお迎えするためにもキレイにしておく必要があります。
すでに1年の年神様のご加護を受けている年男が年末の大掃除をすることで、年神様が機嫌よく昨年からご加護を授けてくれるといわれています。
②お正月飾りをつける
新年が明ける前に、着々と準備を始めるお正月飾り。
年神様が迷わず我が家に降りてこられますようにと、気持ちを込めて飾ります。
お正月飾りを年男が飾ることで、神聖な力を込めたまま新年を迎えられるのです。
結果的に、新年が明けて年神様がより力をつけてご加護を与えてくれるということですね。
③若水を汲んでくる
新年が明けて最初に汲む水のことを若水といい、神聖な力が込められていると伝えられています。
地域によっては年男が若水を汲む役割を担い、神聖な若水をよりパワーアップさせるところがあるのです。
年男は縁起が良い存在なので、年男が若水汲みをして家族みんなでお茶を沸かして飲んだりお雑煮を作って食べたりすると家族全員が神様のご加護を受けられるといわれています。
④節分の際に豆まきをする
節分の際に豆まきをするのは、豆の持つ神聖な力によって鬼を撃退するためです。
豆まきをする役割を年男が担うことで、いつもとは雰囲気が違いより神聖な力を込めて豆まきができます。
結果的に鬼を退治できて、一家の平穏を保てるのです。
年男の場合は、率先して豆まきをする人に名乗り出ましょう。
⑤自分の十二支のものを持ち歩く
年男は自分の十二支と新年の十二支が同じことをいうため、めでたさにあやかって十二支のアイテムを身につけましょう。
たとえば戌年の場合は、犬のキーホルダーや置物などですね。
自分の十二支を身につけておくことで、病気知らずで1年平穏無事に過ごせるといわれています。
初詣に足を運んだ際は、自身の十二支のアイテムを購入して持ち歩きましょう。
年男の抱負を述べる場合の例文とは?
普段改めて新年の抱負を述べる人は昔に比べて少なくなっていますが、年男という節目には抱負を述べる機会もあるのではないでしょうか。
年明けに会社に行っていきなり年男ネタで振られて抱負を聞かれても慌てないために、例文を見ていきましょう。
①24歳の場合
私ごとですが今年は年男ということで社会人3年目、全力投球していろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。
良いことは自分で掴み取りに行く勢いで、何事にも臆せず取り組んでいけたらと思っております。
②36歳の場合
おかげさまで人生3回目の年男となりまして、今から良いことが起きないかワクワクしているところです。
家族を持ったことでこれまで以上に仕事と向き合い、精進していく所存でございます。
③48歳の場合
4回目の年男になりまして、そろそろ仕事のことと同時に自分の体のことも気にしていかなければと思っております。
家族みんな揃って、年男パワーでしあわせな1年にしたいと思っています。
④60歳の場合
今年は年男だけでなく還暦という、人生の中でも節目の1年となります。
ここまであっという間でしたが、健康で仕事ができていることを感謝しつつこれからも走り続けていきたいと思っております。
まとめ
年男の意味と縁起について、新年の挨拶をした時の抱負の例文や厄年における厄払いの必要性をご紹介してきました。
年男は自身の産まれた年と迎えた年の十二支が同じになる男性のことで、縁起が良いと言われることが多いのが特徴です。
よく厄年と混合して考えられてしまうので、厄払いが必要かどうか迷う人もたくさんいます。
年男は満年齢でカウントしますが厄年は数え年で計算するので、関係なく通常通り厄払いを受けることもできます。
年男は年の瀬からお正月まで役割を担うことも多く、年神様より神聖な力を授かっている存在です。
一年の抱負の例文もご紹介しましたが、年男の場合はやる気をアピールする絶好の機会です。
ぜひ抱負の例文を参考にして、年男の恩恵を早速受けましょう。