結婚内祝いはどんな時にわたすの？

結婚祝いは、結婚した二人にお祝いを送るものですが、結婚の内祝いの役割は何でしょうか。結婚内祝いは、現在ではお祝いをいただいた『お礼』、いわゆる『お返し』として贈るのが一般的ですが、実は、内祝いの本当の意味は、『お祝い事のあった家が、親しい方にお祝いのおすそ分けをするために配る贈り物』のことです。ですから本来の意味でいうと、お祝いをいただいた場合に限らず贈ることができるものです。

お祝いへのお礼となると気になるのが、結婚式に来ていただいた方全員に内祝いを送るのかということですが、これは不要です。なぜかというと、結婚式では、一般的には、出席してくださった方には引き出物を準備してお渡しすることが多いのですが、この引き出物が内祝いの役割を果たしているからです。ただ、頂いたご祝儀と引き出物とのバランスは気を付けるポイント。親戚の場合は、ご祝儀の金額が大きいことが多く、引き出物の額とはちょっとアンバランスになってしまうことがあります。そんな場合は内祝いを用意するのがよいですね。

一般的には、結婚式の内祝いは半返しといって、頂いた金額の半分から1/3程度といわれていますので、引き出物をお渡ししている方に追加して内祝いを贈るかどうかはこれを目安に決めます。また、結婚式に招待していない方からのお祝いや、そもそも結婚式をしない場合にいただいたお祝いには、内祝いを贈ります。その他に、お祝いには、お金でいただく場合と品物でいただく場合がありますが、どちらの場合も内祝いを贈りますので、注意が必要ですね。

結婚内祝いをわたす時期はいつ？ベストな時期ってあるの？

結婚のお祝いをいただく時期は、結婚式の前が多いですが、結婚式の後もあり、いろいろですよね。結婚式の前といってもご親戚の場合などは結婚式までかなり時間がある時期にいただくこともあり、一体いつ内祝いを贈ったらよいのか悩んでしまうものです。

結婚式前にいただいたお祝いには、一般的には結婚式から1か月以内に内祝いを送るのがマナーと言われています。結婚式の前後は、新婚旅行や新居での生活のスタート、職場への挨拶などとても忙しい時期でもあるので、厳密に1か月以内である必要はありません。とはいっても、結婚の内祝いの本来の趣旨が、『お祝い事のあった家が、親しい方にお祝いのおすそ分けをするために配る贈り物』であることを考えると、早い方がよいです。結婚のお祝いをいただいたけれど、結婚式は半年以上先ということもありますよ。こんな時も結婚式後1か月でよいのか悩んでしまうものですが、こういう場合も結婚式後1か月以内で大丈夫です。いただいた後にお会いした時には、正式なお礼は後日とお伝えするとよいでしょう。また、いただいたことへのお礼と正式なお礼は後日させていただくことをお手紙でお送りするのも、とても丁寧で好印象です。

入籍を先にし、結婚式を後にする場合には、入籍の際にお祝いをいただくことも多くありますが、そんな時も同じでOK。ただ、お祝いをいただいた時期と内祝いを贈る時期が離れていることが分かっている場合は、いただいた後にお礼のお手紙を出しておくと無難ですね。内祝いの贈り忘れがないようにしっかりと記録しておきましょう。結婚式後にお祝いをいただいた場合は、いただいた日を基準に1か月以内に内祝いをお送りするようにしましょう。

遅れた場合のマナー1　金額はどうしたらいい？他の贈り物と合わせて1つはOK？

それでは、内祝いを贈るのが遅れてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。送り忘れに気が付いた時期にもよりますが、申し訳ないという気持ちを伝えるために送る品物を高価なものにしようと考えがちですが、その必要はありません。内祝いの相場は、ご祝儀やいただいた品物の半分から1/3程度です。このことは内祝いを受け取る側も当然ご存知のことなのに、ご祝儀に対して不相当に高い内祝いが送られてきたら受け取った方はどう思われるでしょうか。貰いすぎた分について何か別の形で返さなくてはと思うかもしれませんし、そんなことをするあなたを非常識な方だと思うかもしれません。いずれにしても過分な内祝いは、受け取る側にプラスには受け止めてもらえません。相手の方のことを考えるのであれば、相場の範囲で品物を準備して一刻も早くお渡しするのがよいでしょう。

また、気が付いた時期がお中元やお歳暮の時期なので、結婚の内祝いとこれらの贈答品を合わせて1つでお送りしてしまうというのもよくありません。送る側は、内祝いと合計の金額でと考えるかもしれませんが、受け取る側はどうでしょうか？どうしてこんな金額の品物が送られてきたのだろうかと考えるでしょうし、そもそも結婚の内祝いと合わせて送られてきているとは分からないかもしれません。

内祝いを贈るのが遅れた場合であっても、金額は相場の範囲内で、新婚旅行のお土産以外のお中元やお歳暮などの贈り物と合わせてするのは避け、お詫びの気持ちを言葉で添えるのが無難ですね。

遅れた場合のマナー2　渡し方はどうする？　手渡し、それとも…

結婚の内祝いを贈り忘れただけでもとても気まずい気持ちですよね。気が付いたからには一刻も早く品物を準備して送って終わらせてしまいたいと思うものですが、どのように送るのがよいかを考えていきましょう。

気まずいからとにかく送っておしまいにしたいと思うところですが、結婚のお祝いをいただくということは、これからも続いていく関係がある方ですよね。そうであるならば、近くの方で先方がご迷惑でなければ、遅れてしまった時ほど持参してお渡しするのがよいでしょう。もちろん遠方で持参するのが難しい場合は送付でも大丈夫ですが、持参できる地域にお住まいの方であればお詫びかたがた持参してお礼の気持ちを伝えるとよいですね。

本来おめでたい結婚をお祝いしていただいているので、伺って結婚を改めて報告しお礼を伝えることで、これからもスムーズなお付き合いができるようになります。長いお付き合いをしていくためには、いつまでも気まずい気持ちを引きずらない方がよいですよね。伺うことであなたの誠実な人柄も伝わるのではないでしょうか。

遠方で直接お渡しすることができない場合は、『ずっと早くお送りしなくてはと気にしておりましたが遅れてしまいすいません』などと遅れてしまったお詫びと伺えないことを書面でお伝えするようにしましょう。お電話でお伝えするのもよい方法ですね。遅れたのにお詫びも何もないというのはやはりNGです。

遅れた場合のマナー3　添える手紙はどうしたらいい？

結婚の内祝いが遅れた場合に添える手紙にはどんなことを書いたらよいのでしょうか。ポイントを押さえた手紙を送ることで誠意を伝えられるといいですね。次の4点のポイントを押さえた手紙を作成してみてはいかがでしょうか。1～3については文例も併せてご紹介しますが、なるべく自分の言葉で書く方が誠意が伝わります。ぜひ、自分らしい言葉で手紙を作成しみてください。それでも難しい場合は、参考文例の中に自分らしい言葉を追加することでオリジナルな手紙が作成できますね。

1. お祝いをいただいたことへのお礼
2. お礼が遅くなってしまったことへのお詫び
3. ご祝儀や贈り物を新生活に生かしていることの報告
4. 近くにいらした場合にはお立ち寄りくださいなどの新居へのお誘い

時候の挨拶
先だっては、私どもの結婚に際し、温かいお心遣いをいただきありがとうございました。
すぐに感謝の気持ちをお伝えすべきところを、新しい環境での生活の慌ただしさと不慣れなことに取り紛れ、お礼がたいへん遅れてしまい、申し訳ございません。
いただいた応援を○○に活用させていただき、新生活もようやく落ち着いてまいりました。
本来であれば、お伺いしてお礼を申し上げるべきところではありますが、書中をもってのご挨拶をお許しください。
別便で心ばかりの品を送らせていただきました。お受け取りいただけますと幸いです。
至らない私たちですが、今後とも変わらぬお付き合い・ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
結び

まとめ

• 結婚の内祝いは、『お祝い事のおすそ分け』が本来の趣旨。
• 現在は、お祝いをいただいたことへのお礼として贈ります。
• 結婚の内祝いは、結婚式後1か月以内に送るのが目安。
• お祝いをいただいた時期が早い場合でも結婚式後1か月以内でOKですが、正式なお礼は後日とお手紙を出すと丁寧でした。
• 内祝いを贈るのが遅れても、金額を上乗せしたり、お中元やお歳暮などの別の贈り物を一緒にするのは避けるのが無難。
• 遅れてしまった場合の渡し方は、手渡しできる場合は手渡し、できない場合は手紙を添えて送ります。

内祝いを渡しそびれてしまったことを気が付いたときは、とても気が重くなりますが、これからの長いお付き合いを考え、誠意ある対応で挽回しましょう。

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