日本には古くから広い地域で数多くのお祭りが存在していますよね。
そんな中でも、京都祇園祭、秩父夜祭と並んで語られる日本三代美祭のひとつに岐阜県の飛騨で行われる高山祭りというものがあります。
毎年4月14日と15日の2日間行われる春の祭事を山王祭、10月9日と10日の2日間行われる秋の祭事を八幡祭と呼び、その総称をさす高山祭りは全国各地から多くの観光客が訪れます。
そこで、そんな高山祭に関して今回はまとめました。
由来や日程、意味や春と秋で異なる見所のポイントなどについてもご紹介しますので高山祭りに行く際の参考にしてみて下さいね。
これを機会に今年は高山祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか。
そもそも祭りとは一体なに?
日本には古くから広い地域で多くの祭りが存在していますよね。
地域などの単位でも存在するため、私たちにとっては馴染み深い祭りですが、本来の意味や意義を意識して祭りに参加している人は少ないのではないでしょうか。
そこでここでは、そんな祭りの本来の意味に関してまとめてみました。
そもそも祭りというのは、人間と神様のつながりを濃くするための宗教的な意味合いの強いものだとされています。
日本では主に稲作儀礼の色合いが強く、春に行われる豊作を願うための祈年祭と秋に行われる収穫後の感謝祭と称される行事が主として行われています。
しかし、夏祭りなどは御霊信仰的な悪疫退散を願うものとした位置付けであり、祖霊を祀るという意味合いの行事としても広く知られているといえるでしょう。
このように、祭りの意味としては色々な側面があるが、こうした集団儀礼としての意味合いはだんだんと薄れており、昨今においては文化的なものとして大切にされている傾向が強いとされています。
馴染み深いように思われるお祭りですが、意外と知らなかった部分もあったのではないでしょうか。
みなさんも、この機会にお祭りの意味について把握して、今年からはその意義について理解した上でお祭りをより深く楽しめたら素敵ですね。
高山祭りの由来について
みなさんは日本三大美祭についてご存知ですか?広い地域で特色の強い祭りが数多く存在しますが、その中でもいっとう美しいとされる祭りの総称の名前を日本三大美祭と呼びます。
ここでは、そんな京都祇園祭、秩父夜祭と同等に語られる、日本三大美祭のひとつである高山祭りについてご紹介します。
春と秋の年2回、合計4日間行われるお祭りのことを総称して高山祭りと言います。
4月14日と15日の2日間行われる春の高山祭りを山王祭、10月9日と10日の2日間行われる秋の高山祭りを八幡祭と呼ばれています。
この高山祭りの起原はおよそ1585年から1692年ごろの飛騨の領国大名金森氏の時代にまで遡るとされており、今のような屋台の形式が出来上がったのは1718年ごろであるとされています。
当時はお殿様のために行われる神事という意味合いで今の美祭としての高松祭りに発展したと言われています。
近年、その屋台の造形の美しさが注目されていますが、作物の育ちにくい山間の飛騨という地域性がその高い技術を確立したのでしょうね。
こうした歴史的背景のある高山祭りですが、その高度な技術でも有名であり、屋台は国指定重要無形民俗文化財にも制定されるほどの美しさと言われています。
平成28年には「山」「鉾」「屋台行事」がユネスコ無形文化遺産にも登録され、さらなる注目が集まっているといえるでしょう。
この機会にみなさんもぜひ高山祭りに行ってみてはいかがでしょうか。
高山祭りとはいつどこで開催されるの?
日本のお祭りの日本三大美祭のひとつとして数えられる高山祭りにみなさんは今までで行ったことがありますか?
高山祭は、曳き揃えから始まり屋台、からくり奉納など多くの伝統芸能に接することができるお祭りですが、年に2回、合計4日間あるため行く前にはきちんと確認をすることが大切です。
ここでは、そんな気をつけておきたい日程に関してまとめてみましたので、ぜひ足を運ぶ際の参考にしてみてくださいね。
高山祭りは、開催日が春と秋という年2回に分けられています。
祭の内容や屋台の数などに関しても少々異なるため、行く前にどちらの祭りに行きたいのかしっかり確認するようにしましょう。
まず、毎年4月14日と15日に日枝神社で行われるお祭りのことをさして山王祭と呼びます。この山王祭は主として上町を中心とした祭りで、昔の情緒ある町並みが豪華に彩られます。
また、毎年10月9日と10日に桜山八幡宮で行われる秋の祭事を八幡祭りと呼びます。
下町を中心に彩られる八幡祭りは、観光施設も多いため、より華やかに賑わうとされています。
それぞれの特徴を抑えて、行く前に確認をするようにしましょう。
春の高山祭りである山王祭の見どころは?
高山祭は春と秋の2回行われることでも有名ですが、それぞれの特色と見どころがあることをご存知ですか?
せっかく飛騨まで足を運ぶのならば、しっかりと見どころは把握しておきたいですよね。
そこで、ここではそんな高山祭りのうち春に行われる山王祭の見どころについてご紹介します。ぜひ山王祭に行く際の参考にしてみて下さいね。
山王祭は、曜日に関係なく毎年4月の14日と15日の2日間日枝神社にて行われます。
行事としては神輿や獅子舞、裃姿や闘鶏楽などを中心とした御巡幸と呼ばれる際行列や、国指定重要無形民俗文化財である12台の屋台が揃う屋台曳き揃えなどのたくさんの催し物があり、日が落ちると夜祭と呼ばれる行事で盛り上がります。
そのため、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「山」「鉾」「屋台行事」を一日中楽しむことができます。
山王祭の間は広い範囲にわたって各地で交通規制もされていますし、駐車場もあるとはいえすぐに埋まってしまうため、あらかじめ確認をした上で計画を立てて行くようにしましょう。
この文章を参考にして、今年はぜひご家族でこの機会に足を運んでみて下さいね。
秋の高山祭である八幡祭の見どころは?
高山祭が毎年春と秋の2回行われることはよく知られていますが、それぞれの特色と見どころが異なるということはご存知ですか?
せっかく飛騨まで向かうのならば、しっかりと見どころは把握しておきたいところですよね。
そこで、ここではそんな高山祭りのうち秋に行われる八幡祭の見どころについてご紹介します。ぜひ八幡祭に行く際の参考にしてみて下さいね。
八幡祭は、曜日に関係なく毎年10月の9日と10日の2日間櫻山八幡宮にて行われます。
山王祭では上町を舞台に行われますが、八幡祭では逆に下町を彩るようにして祭りが行われます。
行事としては、御神幸と言われる際行列が裃姿や闘鶏楽に身を包みながら街をめぐる他、国指定重要無形民俗文化財にも認定されている屋台が11台も揃う屋台曳き揃えなど、さまざまな催し物もあります。
夜になると、宵祭が始まり、100個の提灯のついた屋台が現れ、八幡祭を最後まで盛り上げます。
また、八幡祭でのみの催し物のひとつのものとして、山王祭には存在しない屋台曳き廻しという目玉行事もあります。
4台の動く屋台が街を賑わせますが、これは八幡祭だけの行事として人気の高い行事であるとされています。
八幡祭の間は広い範囲にわたって各地で交通規制もされていますし、駐車場もあるとはいえすぐに埋まってしまうため、あらかじめ確認をした上で計画を立てて行くようにしましょう。
高山祭りは同じように春にも山王祭と称して催されていますが、八幡祭だけに存在する行事もあるため、山王祭とはまた一面異なった姿が見られますよ。
ぜひこの機会に足を運んでみて下さいね。
まとめ
日本には古くから広い地域で数多くのお祭りが存在していますよね。
そんな中でも、京都祇園祭、秩父夜祭と並んで語られる日本三代美祭のひとつに数えられる岐阜県の飛騨で行われる高山祭りについてここではまとめてみました。
高山祭りの日程に関しておさらいしておくと、毎年4月14日と15日の2日間行われる春のお祭りを山王祭、10月9日と10日の2日間行われる秋のお祭りを八幡祭と呼び、その総称をさす通称高山祭りは例年全国各地からたくさんの観光客が訪れます。
また、高山祭りの「山」「鉾」「屋台行事」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているため、雰囲気を味わうだけでも魅力的ですよ。
今回は、そんな高山祭について込められた由来や意味、さらには日程などと合わせてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
山王祭と八幡祭で異なる見どころについてもご紹介しますので高山祭りに行く際の参考にしてみて下さいね。
これを機会に今年は高山祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか。