みなさんは石川県能登半島のお祭り「あばれ祭り」を観に行かれたことはありますでしょうか。ポスターのキャッチコピーは「火に水に熱狂乱舞」ということで、何やら熱く気分が上がる気配がしてきますよね。石川県の無形民俗文化財としても登録されているお祭りなので、石川県に旅行の際はぜひ観ておきたいものです。
基礎知識を知っておくと実際に観た時の深みや感動は違ってきますから、あらかじめ予習しておきたいところ。そこでこちらでは、あばれ祭りの由来や見どころ、アクセス方法などについて詳しくまとめてみましたので、ご覧になってみてくださいね。
能登町宇出津地区で開催される「あばれ祭り」
あばれ祭りが開催されるのは、石川県鳳珠郡能登町宇出津(うしつ)という地域。石川県の中でも地図の先の方に位置しています。石川県では各地で「キリコ祭り」とよばれるお祭りが順次開催されるようなのですが、能登半島の中でキリコ祭りのスタートとなるのがあばれ祭りなんですよ。
●キリコ祭りの「キリコ」とは?
キリコは、簡単にいうと巨大な燈籠のこと。縦に伸びた形をしており、夜になると燈籠の灯りと上部に飾られた提灯が美しく輝きます。そのキリコを用いて開催されるお祭りを総称してキリコ祭りとよんでいるんですね。石川県全体でキリコ祭りは29種類あり、能登半島はその中でも一番種類が多く、あばれ祭りを含め7種類もあるんですよ。
能登のキリコ祭りはあばれ祭りの他、続いて恋路火祭り・どいやさ祭・小木袖キリコ祭り・にわか祭・柳田大祭・松波人形キリコ祭りと、全てキリコが用いられる華やかで豪華なお祭りです。
あばれ祭りの由来とは?どんな神様が関係している?
お祭りというものは神様の縁日であったり何か所縁があって続いているイベントであることが多いですが、あばれ祭りはどういったゆえんで始まったお祭りなのでしょうか。とても派手な演出がありますし、それなりの由来・理由が隠されていそうですよね。こちらではあばれ祭りの起源についてみていきましょう。
●あばれ祭りの起源は病気にあった?
このお祭りの始まりは、江戸時代にまでさかのぼります。寛文(1661~1673年)の間に宇出津地域で疫病が流行り、人々は大変苦しんでいました。そこで牛頭天王(ごずてんのう。神様)をお呼びして盛大な祭礼を執り行い、疫病を撃退してもらおうという試みがなされたそうです。するとそこに大きな蜂がやってきて、疫病にかかった病人を刺してしまします。驚いた住人達ですが、何と刺された病人の病がたちどころに治ってしまったのだとか。
この蜂は牛頭天王が遣わせた神の遣いだと考えられ、感謝を込めてお祭りを開催しようということに。勇ましいことを好む牛頭天王が喜ぶようなお祭りにすべく、大きな神輿を大暴れさせ、「大泥棒ぼー、蜂や刺いた」と言いながらキリコを持って練り歩いたというのがお祭りの由来なのだそうです。
●牛頭天王とはどんな神様?
牛頭天王は、荒々しい見た目をした日本古来の神様。元々は疫病や厄災を広げる行疫神(ぎょうやくじん)という位置づけなのですが、信奉することで逆に災いを退けてくれると考えられていました。上述した江戸時代にあった疫病の時には、京都の祇園社(八坂神社)に祀られている牛頭天王を勧請(かんじょう。神様が降臨してくれるよう願うこと)をする形で霊祭を開いたのだそうです。
みなさんは石川県能登半島のお祭り「あばれ祭り」を観に行かれたことはありますでしょうか。ポスターのキャッチコピーは「火に水に熱狂乱舞」ということで、何やら熱く気分が上がる気配がしてきますよね。
石川県の無形民俗文化財としても登録されているお祭りなので、石川県に旅行の際はぜひ観ておきたいものです。基礎知識を知っておくと実際に観た時の深みや感動は違ってきますから、あらかじめ予習しておきたいところ。そこでこちらでは、あばれ祭りの由来や見どころ、アクセス方法などについて詳しくまとめてみましたので、ご覧になってみてくださいね。
能登町宇出津地区で開催される「あばれ祭り」
あばれ祭りが開催されるのは、石川県鳳珠郡能登町宇出津(うしつ)という地域。石川県の中でも地図の先の方に位置しています。石川県では各地で「キリコ祭り」とよばれるお祭りが順次開催されるようなのですが、能登半島の中でキリコ祭りのスタートとなるのがあばれ祭りなんですよ。
●キリコ祭りの「キリコ」とは?
キリコは、簡単にいうと巨大な燈籠のこと。縦に伸びた形をしており、夜になると燈籠の灯りと上部に飾られた提灯が美しく輝きます。そのキリコを用いて開催されるお祭りを総称してキリコ祭りとよんでいるんですね。石川県全体では29種類ものキリコ祭りが開催されますが、能登半島はその中でも一番種類が多く、あばれ祭りを含めて7種類のお祭りがあるんですよ。
能登のキリコ祭りは、あばれ祭りに続いて恋路火祭り・どいやさ祭・小木袖キリコ祭り・にわか祭・柳田大祭・松波人形キリコ祭りと、全てキリコが用いられる華やかで豪華なお祭りです。
あばれ祭りの由来とは?どんな神様が関係している?
お祭りというものは神様の縁日であったり何か所縁があって続いているイベントであることが多いですが、あばれ祭りはどういったゆえんで始まったお祭りなのでしょうか。とても派手な演出がありますし、それなりの由来・理由が隠されていそうですよね。こちらではあばれ祭りの起源についてみていきましょう。
●あばれ祭りの起源は病気にあった?
このお祭りの始まりは、江戸時代にまでさかのぼります。寛文(1661~1673年)の間に宇出津地域で疫病が流行り、人々は大変苦しんでいました。そこで牛頭天王(ごずてんのう。神様)をお呼びして盛大な祭礼を執り行い、疫病を撃退してもらおうという試みがなされたそうです。するとそこに大きな蜂がやってきて、疫病にかかった病人を刺してしまします。驚いた住人達ですが、何と刺された病人の病がたちどころに治ってしまったのだとか。
この蜂は牛頭天王が遣わせた神の遣いだと考えられ、感謝を込めてお祭りを開催しようということに。勇ましいことを好む牛頭天王が喜ぶようなお祭りにすべく、大きな神輿を大暴れさせ、「大泥棒ぼー、蜂や刺いた」と言いながらキリコを持って練り歩いたというのがお祭りの由来なのだそうです。
●牛頭天王とはどんな神様?
牛頭天王は、荒々しい見た目をした日本古来の神様。元々は疫病や厄災を広げる行疫神(ぎょうやくじん)という位置づけなのですが、信奉することで逆に災いを退けてくれると考えられていました。上述した江戸時代にあった疫病の時には、京都の祇園社(八坂神社)に祀られている牛頭天王を勧請(かんじょう。神様が降臨してくれるよう願うこと)をする形で霊祭を開いたのだそうです。
なお、八坂神社は牛頭天王の信仰の起源が文献に見られる最古の神社であるそうなので、霊験あらたかであると考えられているのですね。現在は他の神様と同一視されてたりするようなのですが、当時は遠方の地でも勧請したいと思われる神様として親しまれていたのです。
あばれ祭りの見どころは「キリコ」と「お神輿」!
あばれ祭りの由来についてはお分かりいただけたかと思います。意外に最近のお祭りであったのですね。そんなあばれ祭りの見どころは、開催される二日間でそれぞれ違うんですよ。できれば両日観たいところですが、旅行に行く際は日程も考慮したいですから、初日と二日目でどのように違うのかをこちらで確認しておきましょう。
●初日の主役はキリコ
あばれ祭りの初日の朝は、宇出津の東側に位置する白山神社と西側に位置する酒垂神社から神輿が町内を巡り、一緒にキリコも動き出します。キリコは棚木海岸という海辺を目指し、夕方には40基ものキリコが集合するので、海に煌めく灯りが美しい、とても壮観な眺めとなるんですよ。
21時になると宵祭りのスタート。「いやさか広場」へキリコが移動していき、キリコの入場とともに7mという高さの松明に火が灯されます。「いやさかよっせ、さかよっせ」と言いながら、松明の周りを太鼓に合わせてキリコが回り躍ります。燃え上がる松明と舞い落ちる火の粉に、会場に集う全ての人々の気分は最高潮に。お祭りムードは一気に高まります。
あばれ祭りの中でも「美しく煌びやか」なのが初日と考えていただくとイメージがしやすいのではないでしょうか。
●二日目は豪快なお神輿が主役
初日は静かであった神輿が打って変わり主役に転じるのが、あばれ祭りの二日目です。キリコを前後に従えて八坂神社に向かって行きますが、その途中で何と神輿を海や川に投げ込んだり、さらには火の中に放り込む場面もあるなど、他ではみられないような扱いで神輿を運びます。神輿を投げたり転がしたりする担ぎ手たちの姿は圧巻です。「ちょーさ、ちょーさ」という掛け声も地域性がみられ面白いですね。梶川橋の上から神輿を川に投げ入れ、そのまま水中で神輿を転がしたりその上に乗ったりする暴れっぷりが見られるシーンがお祭りのハイライトといわれています。
八坂神社に到着後も、置き松明の炎の中に神輿を放り込む演出が。神輿は宮入りすべく進んで行くのですが、その間何度も火の中に入れられることになります。神輿が拝殿に入る頃にはなんと夜中の2時を過ぎるほどで、神輿も担ぎ手も派手に暴れる、これぞあばれ祭りという光景は二日目ならではですよ。
あばれ祭りというからには、やはり「勇壮な暴れっぷりや喧噪を体感したい」という方は二日目の方がお好きなのではないでしょうか。
あばれ祭りの開催時期はいつ?
実際にその熱気や喧噪を体感すべく、あばれ祭りを観に行きたくなってきませんか?石川県に旅行してみたいとお考えの方は、ぜひ以下の時期に合わせてスケジュールをたててみてくださいね。
毎年金曜日と土曜日の二日間で開催されますので、金曜日に休みをとれば両日・土曜日からでも二日目の最高潮までには十分間に合う時間帯なのが嬉しいスケジューリングですよ。
●開催日時について
開催日 :毎年7月の第1金曜日と土曜日の二日間
開催時間:
・初日は8時~23時頃まで
・二日目は7時~26時頃まで
●見どころにあわせるなら?
初日 :21時頃~の、キリコの大松明乱舞
二日目:21時頃~の、あばれ御輿出発
能登町宇出津地区へのアクセス方法
能登半島に行かれたことがない方は、アクセスに少し不安がありますよね。石川県に行くまでの簡単なルート説明や宇出津への行き方をこちらで確認しておきましょう。おすすめはやはり、石川県まで電車・新幹線利用をして、その後バスで移動する方法か、羽田空港から直接のと里山空港まで行く方法です。金沢駅から宇出津駅までも結構距離がありますので、できれば時間をかけずに移動できる方が便利でしょう。
●石川県までの行き方
東京方面から:
- 中央自動車道
- 北陸新幹線「かがやき」または「はくたか」を利用
- 各種高速バス
大阪方面:
- 名神高速道路と北陸自動車道を経由
- 大阪始発の「サンダーバード」
- 各種高速バス
●宇出津へのルート
東京から直接:・羽田空港から直接のと里山空港まで
金沢駅から:
- 車で約2時間
- 電車で約3~3時間半
- バスで約2時間半
まとめ
今回はあばれ祭りについて、由来や見どころ、開催日時についてもお話してきましたが、ご興味を持っていただけましたでしょうか。夏のお祭りは地元の小さなお祭りでも風情を感じるものですが、やはり人々の喧騒や熱気を感じられるような大規模なお祭りも楽しいものですよね。あばれ祭りは全国のお祭りの中でもかなり賑やかなものですから、熱く血が騒ぐような暴れっぷりを観てみたいという方はぜひ7月のはじめに能登の宇出津地区を訪れてみてくださいね。