2023年の春休み、お散歩中に見つけた春の野草でお料理を作ってみました。
子ども達と一緒に摘んできた、たんぽぽ、すみれ、つくし、葛のつる、よもぎをつかったレシピです。
食べてみた結果、美味しいものもあれば、苦くて食べられなかったものもあり…。
今回は、「春の野草でクッキング」の様子を紹介したいと思います。
・子どもと一緒に春の野草探しに♪
春休み、子ども達と一緒に春の野草を探しにでかけました。
わが家では、毎年3月には“つくし”を採って食べるのが習慣になっているのですが、子ども達が「他にも食べられる草ってないのかな~?」と言い出したのです。
調べてみると、私たちの身近にある春の花“たんぽぽ”や“すみれ”も食べることができるそう!
たしかに、たんぽぽの根っこを原料にした“たんぽぽコーヒー”なんて商品をみかけたことがありますし、“すみれの砂糖漬け”は製菓材料として売られています。
口に入れるものなので、車の通り道や犬の散歩コースなどを避け、おばあちゃんの畑の近くで探してみました!
今回は、たんぽぽ、すみれ、つくし、葛のつる、よもぎを採取することができました。
・春の野草でクッキング
帰宅後、子ども達と採取してきた春の野草をつかって、お菓子とおかずを作りました。
- たんぽぽ…たんぽぽクッキー
- すみれ…すみれのゼリー
- つくし…つくしの佃煮
- 葛のつる…天ぷら
- よもぎ…かき揚げ
たんぽぽとすみれは3時のお菓子に、つくし、葛のつる、よもぎは夜ご飯のおかずにしてみました。
味見をした結果、美味しいものもあれば、苦くて食べられなかったものもあり…。
次の章では、それぞれのレシピを紹介したいと思います!
・たんぽぽクッキー
たんぽぽは、黄色の花びらをむしってクッキー生地に混ぜ込んでみることに!
たんぽぽの花は、きれいに洗って水気をとっておきます。
クッキー生地をつくって型をぬいたあと、たんぽぽの花びらをちぎって、クッキー生地の上に押しつけていきました。
あとはオーブンで焼けば完成です!
焼き上がりはこちら!
焼くと花びらが少し縮んでしまいましたが、たんぽぽの黄色アクセントになった、素朴な雰囲気のかわいいクッキーができあがりました♪
たんぽぽクッキーはたんぽぽの量が少なかったからか全くくせがなく、とっても美味しかったです。
・すみれのゼリー
すみれの花は、きれいな紫色をいかして、ゼリーのトッピングにしてみました。
すみれの花は、きれいに洗って水気をとっておきます。
子ども達の大好きなカルピスとゼラチンパウダーでゼリー液を作って、カップにそそいだら、上にすみれの花とミントをトッピング。
ミントは自宅で育てているものです。
冷蔵庫でゼリーを冷やし固めれば完成!
白色のカルピスゼリーに、すみれの紫色が映えて、とってもきれいなゼリーができあがりました。
すみれの花も、全くくせのない味でした◎
最近流行りの“エディブルフラワー”のように、サラダなんかのトッピングにしてもかわいいかもしれません。
・つくしの佃煮
こちらは我が家の定番、つくしの佃煮です。
つくしははかま(ギザギザの部分)をとったあと、しばらく水にさらします。
あとは、食べやすい長さにカットして、醤油、酒、みりん、砂糖で甘辛く煮詰めました。
つくしの佃煮は、甘じょっぱい味付けにつくしのほろ苦さが加わって、毎回あっという間になくなってしまう人気のご飯の友なんです。
今回も、あーっという間にお皿がからっぽになりました。
・葛のつるの天ぷら
今回採取してきた中で“食べる時に一番ドキドキした野草”、それが葛のつるです。
わたしの住んでいる地域では、あちこちで見かけるつる性の植物で、まさかこの雑草が食べられるとは思っていませんでした。
調べてみると、葛はマメ科の植物で、葛の根っこは葛粉として和菓子の材料となっていたり、風邪薬“葛根湯”の材料になっているそう!
また、やわらかい新芽や花は食用にできるとのことでした。
今回は、ちょうど葛の新芽がでてきたところだったので、こちらを採取してみることに。
葛のつるは細かい産毛のようなもので覆われており、かなり食感が悪そうな雰囲気…。
ネットでレシピを検索してみたところ、“野草は天ぷらにすると食べやすい”と色々な方が書かれていたので、葛のつるも天ぷらにしてみました。
衣をつけて油でカラっと揚げることで、つるを覆っていた“細かい産毛”はほとんど気にならず!
新芽をとってきたので食感も柔らかく、想像していたより「意外とおいしい!」というのが家族全員の感想でした◎
・よもぎのかき揚げ
春の野草といえば、多くの人が思い浮かべるのが“よもぎ”ではないでしょうか。
おばあちゃんの畑のまわりにも、たくさんのよもぎがはえていました。
今回は、葛のつるを天ぷらにしたついでに、よもぎはかき揚げにしてみることにしました。
ポリ袋の中に、よもぎ、玉ねぎ、小エビを入れてかるくまぜ、てんぷら粉を加えて油であげました。
ところが…、皆で試食をしてびっくり!
よもぎが苦すぎて苦すぎて、全く食べられなかったのです…。
ネット情報によると、“よもぎは天ぷらにすると苦味がとぶ”とあったのですが、私たちが摘んできたよもぎは、油で揚げてもまったく苦味がとばず。
“ほろ苦い”というレベルではなく、苦すぎて飲みこめないというレベルの苦味でした!
ヨモギにも色々種類があるようなので、私たちが摘んできたヨモギは苦い種類のものだったのかもしれません…。
味の期待値が一番高かったのがよもぎだったので、とっても残念でした。
調べてみると、重曹であくぬきをする方法があったので、次回はお鍋で煮てペーストにしてから“よもぎ団子”を作ってみたいと思います!
・さいごに
「春の野草でクッキング」、いかがでしたか?
今回は、たんぽぽ、すみれ、つくし、葛のつる、よもぎを採取して、たんぽぽクッキー、すみれゼリー、つくしの佃煮、葛の天ぷら、よもぎのかき揚げを作りました。
たんぽぽとすみれは味にくせがなく、見た目がとてもかわいかったです。
つくしは毎年食べているので安定感のあるおいしさで、葛は天ぷらにすると、意外にもおいしかったです。
そして、一番楽しみにしていた“よもぎのかき揚げ”は、残念ながら苦すぎて食べられないという結果に…。
それでも、自分達で摘んできた春の野草を食べるというのは、とても楽しかったです♪
子ども達も「自分で摘んだよもぎを美味しく食べてみたい!」と意気込んでいるので、近々リベンジしたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。