2023年は、6月21日が夏至の日でした。
夏至とは、1年で一番太陽の位置が高い日、つまり1年で一番日が長い日のことです。
わが家では、夏至にちなんだ食べ物をいただき、夜には酒粕バスボムを入れたお風呂につかりました。
今回は、「夏至の過ごし方」を紹介したいと思います。
・夏至って?
夏至(げし)とは、1年で一番太陽の位置が高い日、つまり1年で一番日が長い日のことです。
夏至とは、一日の中で昼の長さが一番長く、夜が短いことをいいます。でも、実はこの夏至=昼が長いのは北半球だけで、同じ日に南半球では昼が一番短く、夜が長いのです。
グレゴリオ暦では、6月20日から6月23日の間に夏至があるとされ、その大部分が21日と22日です。北半球では昼が一番長いと言われていますが、日本では夏至の一週間ほど前が一番日が長いのです。※しきたりネット「世界の夏至!!夏至はこんなイベントで祝われている!?」より引用
上記の説明にもあるように、夏至の日は日本のある北半球の話なんだそうです。
恥ずかしながら、わたしは今回夏至について調べてみるまで、北半球と南半球とで夏至の意味が異なることを知りませんでした!
また、夏至の時期に北緯66.6度以北の北極圏までいくと、夜中になっても太陽が沈まない(暗くならない)白夜(びゃくや)という現象がおこるそうです。
ちなみに、夏至の日は年によって日付が異なり、今年(2023年)は6月21日が夏至の日だったそうです。
・2023年、夏至の過ごし方
2023年6月21日、わたしの住む地域はあいにく曇り空だったため、“昼の時間が一番長い”のがあまり感じられなく残念でした!
ただ、せっかくの夏至なので、夏至にちなんだ食べ物を食べ、夏至にちなんだお風呂に入ることに。
冬至に食べるものなら“南瓜”、お風呂は“柚子風呂”とすぐに思いついたのですが、夏至に食べるもの、お風呂などはパッと思いつかず…。
気になって調べてみると、夏至の日に食べるものは地方によって異なるようです。
- 全国…冬瓜
- 関東地方…新小麦でつくった焼餅
- 関西地方…タコ
- 京都府…水無月(みなづき)
- 奈良県…半夏生餅(はんげしょうもち)
- 愛知県…いちじく田楽
- 三重県…みょうが
- 福井県…焼き鯖
- 香川県…うどん
わたしは生まれも育ちも関西地方なのですが、実家では夏至の日にタコを食べる風習はありませんでした!
ですが、せっかくなので子ども達に日本の風習を伝えるためにも、夏至の日の夕食はタコを使ったお料理を作ってみることに。
3時のおやつには、水無月という和菓子を購入しました。
・3時のおやつは水無月(みなづき)
夏至の日の3時のおやつには、小豆ののった三角形の和菓子・水無月(みなづき)を購入しました♪
水無月は実際には夏至の日に食べるお菓子ではなく、6月30日に行われる神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせて食べる和菓子です。
水無月の下部分である白いういろうは“暑気払いの氷”を、上部分にのっている小豆は“邪気払い”をあらわしており、無病息災を祈って食べる和菓子だと言われています。
京都の実家にいたころは、祖父が水無月を好んでいたこともあり、毎年6月になると決まって3時のおやつに水無月が出てきました。
そういえば、夫と結婚するまで、わたしはこの水無月が全国区の和菓子だと勘違いしておりました…。(夫が水無月を知らないことにびっくり…!)
今年は、子ども達に水無月の由来や意味を説明しながら、家族全員でおいしくいただきました♪
・夏至の日の夕食は「タコ料理」!
夏至の日の夕食は、関西地方で食べられるというタコを使って、タコご飯とタコときゅうりの酢の物を作りました。
“なぜ夏至の日にタコを食べるのか?”というと、夏至の時期に田植えをした稲が、吸盤がたくさんついたタコの8本足のようにしっかりと根付くように、という願いが込められているんだそうです。
タコご飯は、お米2合にタコ200g、薄口醤油、酒、みりん、出汁、生姜を加えて、炊飯器で炊いただけ。
作るのはすごく簡単でしたが、お米にタコのお出汁がしっかりと染みており、とってもおいしかったです!
タコときゅうりの酢の物には、三重県で夏至の日に食べられるというみょうがをトッピングしました。
いつもは大葉をちらすのですが、みょうがをちらしてもさわやかでおいしかったです。(みようがは子ども達には不評でしたが…)
・夏至は酒風呂の日
夏至の日は、日本記念日協会によって“酒風呂の日”に制定されているんだそうです。
長野県にある蔵元の高橋邦芳さんが、健康増進のために制定した記念日なんだとか。
四季の節目である春分、夏至、秋分、冬至に酒風呂に入り、健康増進をはかろうと長野県信濃町で銘酒「松尾」の蔵元を営む株式会社高橋助作酒造店の高橋邦芳氏が制定。日付は湯で治すと書く「湯治」(とうじ)の語呂が、暦の二十四節気の「冬至」(とうじ)や、日本酒製造の責任者である「杜氏」(とうじ)を連想させることから。※一般社団法人・日本記念日協会ホームページより引用
ちょうどわが家には、東北旅行のお土産でもらった「八仙美人の湯」という酒粕バスボムがあったので、夏至の日にお風呂に入れてみることに。
子どもの手のひらサイズの大きなバスボムで、お湯につけるとシュワシュワと泡が出て、子ども達もすごく喜んでいました♪
酒粕の効果なのか、湯上がりもぽかぽかが続き、肌もつるっとしたような…♡
・海外での夏至の過ごし方
海外では、夏至の日にお祭りを行う地域もあるそうです。
北欧スウェーデンやフィンランドでは、夏至の日近くの金曜日と土曜日に“夏至祭”というお祭りが開催されます。
街の広場には“夏至柱”とよばれる葉っぱで飾られたポールがたてられ、人々は民族衣装を着て花冠をかぶり、踊ったり歌ったりして夏至をお祝いをするんだそうです。
調べてみると、日本ではIKEA(スウェーデンの家具メーカー)にて、夏至の日近くの週末に“ミッドサマーパーティー”というイベントが開催されていました。
“花柄”のものを身に着け、ニシンの酢漬け、サーモンマリネ、スコーゲンなどの北欧の伝統料理を食べ、夏至をお祝いするパーティーなんだそう。
花冠を作るワークショップなども開催され、とっても楽しそうでした!
今年は他の予定があって行けなかったのですが、来年は子ども達と一緒にIKEAで北欧のお祭りを楽しんでみたいなぁと思っています♪
・さいごに
「夏至の過ごし方」、いかがでしたか?
お天気が悪く“1年で一番日が長い日”を実感することができなかったのは残念でしたが、夏至の日には、夏至にちなんだものを食べ、夜には酒粕バスボムを入れたお風呂に入りました。
夏至にちなんだ食べ物・水無月とタコ料理は子ども達にも好評だったので、来年からも続けていきたいなぁと思っています♪
最後までお読みいただきありがとうございました。