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上巳の節句を知りましょう！

created：2019.03.03 /
updated：2019.03.181500

上巳の節句と聞いて言葉を聞いた事があるという方もいますが、上巳の節句の日には、何をする日か？と問いかけると、良く分からないと答える方もいらっしゃいます。

そこで、今回は上巳の節句に付いて、その日には何をするのか？
どんな食べ物を頂くのか？
詳しくご説明します。

index

1. 上巳の節句とは？
2. 上巳の節句の意味とは？
3. 上巳の節句の読み方・由来は？
4. 上巳の節句食べ物とは？
5. 上巳の節句の過ごし方教えて！
6. まとめ

上巳の節句とは？

上巳の節句とは、桃の節句とも呼ばれる日です。
この日は、健康を祈って災害を避ける為に、草や藁で作った人形に体の穢れを写し、川へ流します。
上巳の節句は、農村儀礼として行われる行事です。
現在でも、穢れを紙の人形に移して川に流す流し雛の行事はおこなわれています。

上巳の節句は、3月3日に行われます。
これを聞いて、アレ？と思った方もいらっしゃると思います。
この日は、桃の節句とひな祭りですよね。

上巳の節句は、3月3日にありますが、この3月3日は、桃が綺麗に咲き誇る事から、桃の節句と呼ばれる様になりました。

上巳の節句の意味とは？

上巳の節句に付いての行事や日付をご説明いたしましたが、一体何故？
上巳の節句と言う言葉で表されているのかや、その深い意味合いについてご説明します。

上巳の節句とは、五節の句の一つです。
五節句とは、一年間でに、ある節が５つああるので、それを表した言葉です。
そして、節句は、季節の節目を表した表現です。
では、この５節は、いつ？と思いますよね。

この5節に付いて詳しくご説明します。

１月7日

人日の節句(じんじつせっく)と言います。
この人日の節句の日には、お正月に沢山のご馳走をいただくので、胃や腸を整える為に七草粥を食べる習慣があります。
七草粥の中身は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコペラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを入れます。
この七草を入れて、節目の体を整えます。
この事を季節で、表した日を人日の節句です。

3月3日

上巳の節句（じょうしのせっく）又名を桃の節句です。
この日は、女の子の誕生に感謝して、お料理を振る舞い、お人形を飾ったり、お餅を出したりしてその日を過ごします。

5月5日

端午の節句（たんごのせっく）又の名を菖蒲の節句しょうぶのせっくと言います。
子供の日で、男の子の誕生をお祝いする日です。

7月7日

七夕の節句（ひちせきのせっく）と言います。
この日は、短冊に願いを書いて、願い事を込めて、竹に吊るします。
これは、皆様もご存じのたなばたです。

9月9日

重陽の節句（ちょうようのせっく）と言います。
中国から伝わったものと言われております。
この日には、邪気を払い、寿命の効能があると言われている菊を用いてこの重要の節を祈っていました。
この事を重陽の節句と呼びます。

上巳の節句の読み方・由来は？

上巳の節句の読み方ですが、「じょうしのせっく」と読みます。
上巳の節句の始まりとなった出来事をご紹介します。

この季節の節目には、色々な出来事がおこると言われていて、それを払う為に神様にお祈りをします。
一般的にお祈りで神様にお願いする事は、子孫繁栄、難病息災、穀物成長です。

子孫繁栄とは、子供が沢山出来ます様に。
又孫の世代まで沢山子供が出来ます様にと願う気持ちです。

難病息災とは、大変な病気を避ける為にという気持ちです。

穀物成長は、穀物が立派にすくすくと育って下さいます様にと農家の方が神様にお願いしますと表した言葉です。

上巳の節句食べ物とは？

上巳の節句に付いてご説明してきましたが、この日に振る舞われるお料理についてご紹介します。

＊三角餅

緑と白とピンクの3色に揃ったお餅です。
このお餅は、スーパーや百貨店で販売されています。
主にの種類は、一般的に、緑は、ヨモギ餅、白は一般のお餅、ピンクは桜餅です。
この3色のお餅は、ひな祭りにお料理として、テーブルに揃えますが、雛人形のお飾りとしても、3色餅の飾りが存在します。

＊ちらし寿司

ちらし寿司の具材は、沢山種類があり、又これは、自由にお好みでお選び下さい。
代表的な具材は、卵、椎茸、イクラ、タケノコ、雑魚、人参です。
少し拘りを見せた具材には、海鮮風があります。
甘えび、サーモン、イクラ、マグロ、を入れます。
アボガドを練って入れるなんて洒落た調理方法も存在します。

＊お吸い物

お吸い物は、お料理の味を引き立てたり、又抑えたりする役目のあるお料理です。
お吸い物の具材は、貝とほうれん草と椎茸などを入れるのが、一般的です。
お好みでフや、卵などお好きな具材を入れるのもお勧めです。
又、味付けには、塩と醤油と味醂を入れます。
一緒に頂くお寿司の味を生かす為には、少し薄い味付けにする事がポイントです。

＊雛あられ

ひなあられは、丸いあられです。
この雛あられは、3色の色が付いています。
ピンク、グリーン、白で、三食餅と同じ色組です。

＊お酒

お酒は、白酒を準備しましょう。
白酒とは、味醂や焼酎などを入れ、お米の入ったお酒です。
これを白酒と言います。
このお料理が上巳の節句の基本となるお料理です。

では、上巳の節句の日に飾られるお飾りについてご説明します。

上巳の節句の過ごし方教えて！

どの様に上巳の節句を感じて過ごすかと言うと、季節の変わり目や節目をまず、意識する事が大切で桃の節句というだけあり、桃の花が飾られます。
桃の季節と言う実感をしっかりと持ち、桃の花を購入しに行きましょう。
桃の花は、ひな祭りのお飾りとして、販売されていますので、専門店やスーパーなどに行き探してみて下さい。

次に、雛人形を整えましょう。

雛人形は、雛祭りの一週間前には、飾る事がマナーです。
人形を綺麗に整える、誇りなどが被っていないかも確認しましょう。

雛人形の並べ方の確認も重要です。
分からない方の為に詳しく並べ方をご説明します。

＊一段目

男性と女性を飾ります。
男性のお飾りのチェックには、手に尺(しゃく)を持っているか？
左脇に刀をさします。
しっかりと、刀としゃくを確認します。

次に、冠を被っているか？
冠には、纓（えい）が真っすぐに伸びているか？
曲がっている場合には、伸ばして真っすぐにさせましょう。
そして、冠のヒモが顎の部分でしっかりと蝶々結びで結ばれているか？
確認して、解けていれば結びましょう。

女雛のお飾りには、檜扇（ひおうぎ）がしっかりと広がっているか確認します。
檜扇が扇の形にない場合は、しっかりと広げて下さい。
明かりが2つありますので、明かりにしっかりとライトが付いているか確認します。

＊二段目

三人官女(かんにょ)ですが、一人だけ座っている場合には、その官女が真ん中にちゃんときているか確認します。
お餅が官女の両サイドに来ているか確認します。

＊三段目

五人囃子(ごにんばやし)がしっかり順番に並んでいるか確認します。
右から、歌い、横笛、小包、大堤、太鼓の順に並んでいるかチェックします。

＊四段目

順番を確認します。
随身を並んでいますか？
右大臣と左大臣は矢大臣と並んでいますか？
順番を確認します。

＊五段目

三人上戸（さんにんじょうご）は、並んでいますか？

＊六段目

六段目には、タンスや長持ちやハサミ箱や鏡大や火鉢や衣装袋は並んでいますか？
タンスなどのお飾りに誇りは付いていないか？
確認しましょう。

＊七段目

御所車と重箱と籠は並んでいますか？
これらをしっかりと確認しましょう。
雪洞（ぼんぼり）に明かりをつけましょう。
歌を歌いながらですと、より楽しいですよ。

そして、お料理を振る舞いましょう。

お料理の前に、3時頃、お茶の時間を取りますが、この時に三食のお餅や雛あられを頂いてもよいですね。
三食のお餅をお皿に置いて、あられもお皿に入れてそして、温かいお茶、緑茶や玄米茶やなどを入れて一緒に頂きましょう。
お料理は、時間がかかりますので、少し早い時間からお料理を作り出しましょう。
具材をカットしたり、卵を焼いたりと下ごしらえして準備しておくと手際よく進められます。