厳しい冬の寒さもだんだんと和らぎ、春の陽気が気持ち良くなる春。
この時期のことを表現する言葉はたくさんありますよね。
その中の1つに「仲春」という言葉がありますが、聞いたことありますか?
実際のところ、日常生活に馴染みのない言葉ですので、耳にする機会は少ないのでは?
そもそも「仲春」が指す時期は短いため、なかなか使われる機会がないのかもしれません。
今回はそんな「仲春」について時期や食べ物、風習や時候の挨拶など盛りだくさんでご紹介します!
あまり知られていない言葉ですが、記事を読んでぜひ知識を深めて下さいね。
仲春っていつのこと?
「仲春」とはなかなか馴染みの少ない言葉ですよね。
いつの事を指すのでしょうか?
時期は春の中頃を指します。
啓蟄の3月6日から春分の日の3月21日頃までが本来の時期なのですが、晴明の4月5日までを指すこともあるため、おおよそこの時期のことを表します。
旬の食べ物って何があるの?
厳しい冬を乗り越えた後の春は美味しいものがたくさんありますよね。
ではどんな食べ物で春を迎えるのでしょうか?
わけぎ: 3月から4月にかけて旬を迎え、
みずみずしく爽やかな味わいが特徴です。
しらす: 3月中旬から旬を迎え、
透明度が高く鮮度が抜群の春の味覚です。
ふきのとう : 3月から4月にかけて旬を迎え爽やかな苦味があり、
天ぷらなどで食べられています。
新玉ねぎ: 3月に旬を迎え、皮が薄く辛味が少ないのが特徴です。
柔らかく調理も簡単です。
ハマグリ: 3月に旬を迎え、産卵前であるために体が大きく、
お吸い物に使われます。
いちご: 3月に旬を迎え他の季節に比べ色つやも良く、
甘みが最も強くなります。
タイ: 3月に旬を迎えるタイを特に桜鯛と呼び、
身が肥え、しゃぶしゃぶなどに向いています。
仲春に食べたい簡単レシピをご紹介!
ここで、旬の食材を使ったレシピをご紹介します!
簡単で栄養満点ですので、ぜひ作ってみて、春の味覚を味わいましょう!
*和えるだけ!ワカメとツナのマヨネーズ和え*
材料(2人分)
・マヨネーズ:12g ・ワカメ:60g ・マスタード:6g
・ツナ:25g ・パプリカ:20g ・レタス:15g
*作り方*
1.マヨネーズとマスタードを合わせる。
2.パプリカは薄切り、レタス、ワカメは一口大にし、ツナ、1を合わせて完成。
低カロリーでミネラル、たんぱく質、食物繊維が補える1品です。
*炊飯器で作る鯛めし*
材料(2人分)
・タイ:1尾 ・塩:少々 ・米:2合 ・小ねぎ:少々
・酒:大2 ・醤油:大2
*作り方*
1.米を洗い、水を入れ炊飯器にセットする。
2.タイに塩を振り、グリルでこんがり焼く。
3. 炊飯器に酒、醤油、タイを入れ、炊飯する。
4.炊き上がったらタイの骨を取り、混ぜ、ネギを散らす。
醤油、酒のシンプルな味付けでタイの旨味がぐっと引き立ち良い香りに食欲がそそられる一品です。
仲春に見頃の花って何があるの?
春になると、たくさんの花が咲きますよね。
普段何気なく見ている花ですが、この時期に咲く花にはどんな種類があるのでしょう?
花言葉も併せてご紹介します。
・アネモネ: 赤やピンク、白、紫などの花を咲かせます。
花の色別に花言葉があります。
赤→君を愛す 白→真実 紫→あなたを信じて待つ
・桜: 春の有名な花。
美しいピンクの花を咲かせます。
花言葉は「精神の美」です。
・フリージア: 黄色や白、紫、赤などの小さな花を咲かせます。
花言葉は「あどけなさ、純潔」です。
・たんぽぽ: 黄色い小さな花。
川沿いや公園に広く生息します。
花言葉は「愛の神託」です。
・桃: ピンクの綺麗な花を咲かせます。
花言葉は「私はあなたの虜」です。
梅、桜、桃の違いを知ろう!
梅、桃、桜、どれも美しく周囲を華やかにしてくれます。
この3つ、どれも似ていると思いませんか?
違いが分かれば普段の散歩がより楽しくなりそうですよね!
ではこの3つの花の違いを説明します。
梅: ピンクの小さな花をつけ、花びらの先が丸く、
花と花の間が広いことが特徴です。
開花時期は1月から3月です。
桃: 花柄が短く、花と花の間が
短く枝に沿うように咲いています。
花びらの先が尖っているのが特徴で、
開花時期は3月下旬から4月上旬です。
桜: 花柄が長く、花びらのの先が
少し割れているのが特徴です。
種類は600以上と多く開花時期は3月から4月です。
開花の順番として、梅→桃→桜となります。
季節ごとにいろんな場所へ出かけてみるのも良いですね!
仲春に行事や風習ってあるの?
期間が短い仲春の時期ですが、どんな行事や風習があるのでしょうか?
以下、ご紹介します。
3月18日頃:
春のお彼岸:春分の日を中日とし、
ご先祖様を供養する1週間。
3月20日または、21日:
春分の日: 自然をたたえ、生物を慈しむ日
お花見:春の行事。
桜を見ながら宴会をする。
*お彼岸とは?*
春と秋があります。
春のお彼岸→春分の日を中日として前後3日を合わせた1週間。
秋のお彼岸→ 秋分の日を中日として前後3日を合わせた1週間。
初日を「入り」春分、秋分の日を「中日」、終わりの日を「明け」と言います。
お彼岸の意味:ご先祖様の供養をする日。
中日にお墓参りをする行事のことを指します。
中日に太陽が真東から昇り、真西に沈むためご先祖様と最も近くなると考えられ、ご先祖様を供養する日となりました。
行事:お墓参り(ぼた餅、おはぎをお供えする、お線香をあげる)
文章や手紙に必須!時候の挨拶
たくさんの場面で使う時候の挨拶ですが、
さまざまの決まりがあり、上手に使いこなせないことが多いですよね。
ここで、仲春の時候の挨拶についてまとめてみました。
例文も併せてご紹介しますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
時候の挨拶例文:
・仲春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・仲春の候、みなさま風邪などは召されておりませんでしょうか。
・仲春の候、みなさまには一層ご活躍のこととお慶び申し上げます。
季節感を表す例文:
・日ごとに暖かさを感じるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
・花の便りも聞かれるようになりましたが皆様お元気でしょうか。
結びの例文:
・季節の変わり目ですので、お身体に気をつけて下さい。
・良い門出をお迎えになりますようご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
日本三大桜を知ってる?催し物はある?
桜が咲くと一気に春らしい雰囲気になりますよね!
そこで、ぜひ日本人なら1度は訪れてみたいとされる桜の名所、日本の三大桜をご紹介します!
日本三大桜とは、福島県の三春滝桜、山梨県の山高神代桜、岐阜県の根尾谷淡墨桜です。
これに埼玉県の石戸蒲桜、静岡県の下馬桜を合わせたものは五大桜と呼ばれます。
ここでは、三大桜についてご紹介したいと思います。
*日本三大桜*
1.三春滝桜(福島県)
滝のような枝を大きく垂らしたベニシダレザクラが有名です。
大きく美しく咲き誇る姿が圧巻で、樹齢は1000年を超え、枝の広がりは東西25m、南北20mにもなるそうです。
夜にはライトアップもされ、その美しさと生命力に多くの人が魅力されています。
場所:福島県田村郡三春町滝字桜久保296
2.山高神代桜(山梨県)
国指定天然記念物第1号、1990年には「新日本名木百選」に選ばれ樹齢2000年の日本最古、最大級を誇るエドヒガンザクラで有名です。
山梨県の美しいアルプス山脈を背景に、壮大さと力強さを感じられるスポットです。
場所:山梨県北杜市武川町山高2763
3.根尾谷淡墨桜(岐阜県)
樹齢は約1500年、国の天然記念物に指定されており、
散るまでの間ピンク→白→淡墨色へ色の変化が楽しめる非常に珍しい桜で有名です。
県外からも多くの人が訪れ、夜もライトアップされるため、夜桜を楽しむこともできます。
場所:岐阜県本巣市根尾板所字上段995
どの場所も観光シーズンは多くの人が訪れますが、ぜひ一度は足を運んで春を感じてみてはいかがでしょうか。
まとめ
なかなか耳に馴染みがなかった「仲春」について今回ご紹介しましたが、いかがでしたか?
普段何気なく過ごしている生活の中に仲春の文化があったりと、意外にも触れる機会が多いことが分かりますよね。
現在では昔ながらの風習や文化、旬の食べ物などを知らないという方も多いので、一人でも多くの方に日本の素晴らしい文化に興味を持ってもらいたいものです。
また桜のシーズンなどはイベントも多く、いろんな場所にも出かけたくなると思います。
是非この記事を参考にして、春を感じてみてはいかがでしょうか。
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