取引先や社内における上司や部下、お客様などが挙げられると思います。
お客様に贈る品物よりも、実は取引先に贈る方が選ぶ時に迷ってしまうという人は多いです。
長い付き合いになる取引先なので、手土産の渡し方や選び方で失礼があってはなりませんよね。
相手のことを考えつつ、より関係が深まるような品物を選びたいものです。
今回はビジネスにおける手土産について、適したものや正しい渡し方をご紹介します。
ビジネスでの手土産を選ぶ際の予算
ビジネスシーンで贈る手土産を購入する際、どのくらいの予算を組めば良いのでしょうか。
取引先の会社の規模にもよりますが、人数が多いほど手土産の入り数も多くなります。
入り数が増えると予算も上がっていくので、だいたい4千円〜1万円くらいを目安にしましょう。
手土産は安過ぎると失礼になってしまい、高過ぎても気を遣わせてしまうという悩ましい性質を持ちます。
私も会社員時代に上司に頼まれて取引先に贈る手土産を購入したことがありますが、5千円程度の品物を選ぶケースが多かったです。
1万円の手土産を購入することは、ほとんどありませんでした。
高ければ高いほど良いというわけでもないので取引先との関係性や会社の規模、手土産の目的を第一に考えると良いでしょう。
ビジネスでの手土産を選ぶ上で気をつけること
ビジネスシーンで贈る手土産を選ぶ時に、気をつけたいポイントが主に4つあります。
注意点を守らないと、手土産を受け取った相手が困ってしまうことがあるのです。
具体的にどんなことに注意したら良いのか、詳しく見ていきましょう。
品質が良いもの
相手への気持ちが伝わる手土産に、品質の良さは欠かせないポイントです。
値段が直接わからない手土産はパッと見た印象やブランド、食べ物であれば味などで品質を評価されます。
品質が良いものを選べば、取引先に対して真剣な気持ちが伝わりやすいでしょう。
実際に取引先に手土産を渡すと「コレ〇〇のお店のだよね?」と言われるので、結構思ったよりも皆さん詳しいです…!
壊れにくいもの
見た目がとても綺麗でも、持ち運びしているうちに壊れてしまうようなものは避けた方が良いでしょう。
いざ相手が手土産を開封してみて、中身が綺麗な状態でなかったら…がっかりしますよね。
特にクッキーなどの焼き菓子や柔らかいゼリー系などは形崩れを起こしやすいので、注意した方が良さそうです。
日持ちするもの
手土産で日持ちのしない生菓子を渡されると、当日中に慌てて食べなくてはならなくなってしまいます。
取引先に渡すなら会社の人がゆっくり食べられるように、日持ちのするお菓子を選びましょう。
賞味期限は1ヶ月ほどもつものであれば、菓子折りとして十分満足出来ると思います。
もし1ヶ月よりも短ければ「〇日と短い日持ちなので、お早めに召し上がってください」と一言話しておいてください。
小分けできるもの
取引先に贈ったとして、全員が手土産を一斉に食べるわけではありません。
あとでゆっくり食べられるように小分けできるものだと、湿気も防げて一石二鳥なのです。
相手を思いやって品物を選ぶことも、ビジネスシーンでは重要です。
会社の雰囲気によってジャンルを変える
会社とひとくちに言っても、雰囲気は様々ですよね。
少人数のアットホームな感じから大規模な会社まで、様々な会社があります。
品物を選ぶ際には雰囲気によって和菓子や洋菓子などジャンルを変えて、違和感が出ないようにしましょう。
私は10人以下の少人数の会社には、1人あたりがたくさん食べられるように大きめの品物を選ぶようにしました。
逆に大規模な会社ならば小さな焼き菓子が個包装になっている大きめの品物を用意しましょう。
女性が多い
女性はトレンドや見た目に敏感なので、可愛らしい洋菓子系が適しているでしょう。
私が経験した中だと、手土産の包装紙を見ただけでブランドのケーキの話題になったこともあるくらいです。
インスタ映えするような見た目だと会話に花も咲くので、より取引先との関係も良くなってきます。
特に取引先の偉い方が女性の場合は、手土産のブランドもこだわりたいですね!
年配が多い
比較的年配の人が多い会社には、落ち着いた雰囲気の和菓子がオススメです。
和菓子は柔らかめで色合いもシックなものが多いので、年齢層が高い人からのウケが良いでしょう。
ガッツリ和菓子だとちょっと…という人は、和菓子と洋菓子の良いとこ取りをした洋菓子風和菓子もあります。
どら焼きの中にあんことバター、生クリームなどが入ったものなどが挙げられます。
ビジネスでの手土産の正しい贈り方
単なる知り合いへの手土産ではなく、ビジネスシーンでの活用ということでよりマナーには気をつけたいところです。
具体的にのし紙や表書きなどはどのように書いたら良いのか、詳しく見ていきましょう。
のし
取引先に渡す時のし紙を掛けて良いのか迷いますが、手土産はネガティブな意味を持つ時以外はのし紙を掛けてくださいね。
相手に一目で贈り物の目的をわかってもらえるよう、外装の上から掛ける外のしにしてもらいましょう。
水引
取引先とは今後長く付き合うことになるので、水引は紅白蝶結びを選びます。
蝶結びは何度もお祝いしたいことに使われるので、手土産にはピッタリです。
表書き
会社への手土産は取引先への訪問回数によって表書きを変える必要があるので、意識しておくと良いでしょう。
取引先に初めて手土産を渡す時には「粗品」とし、次回以降からは「御礼」とします。
2回目以降の手土産は、初回に取り合っていただけたお礼を意味しているのです。
水引の下部には、会社名を記入しましょう。
株式会社などは(株)などと略さずに、きちんと記入してください。
まとめ
ビジネスにおける手土産について、適したものや正しい渡し方をご紹介してきました。
ビジネスシーンで取引先に贈る手土産は、会社によってジャンルを変えたり入り数などを工夫します。
予算は4千円〜1万円程度で、よほど大規模な会社に贈るのでなければ5千円程度が良いでしょう。
のし紙は外のしで掛けて水引は紅白蝶結び、表書きは初回が「粗品」で次回以降が「御礼」です。
ビジネスシーンでのマナーは難しそうですが、正しい知識を持って対応していきたいですね。