2021年春頃から、自宅でお灸を始めました!
きっかけは、30代後半になり“なんだか体がだるい”事が増えてきたからなんです。
特に、生理前やお天気の悪い時なんかには、体がだるいことに加えて、気持ちが沈んだりイライラしがちに…。
コロナ禍で温泉やマッサージ店にも行きにくくなっていたので、「家でセルフケアできることはないかなぁ?」と調べているうちにたどり着いたのが“お灸”でした。
今回は、“わたしのお灸生活”について紹介したいと思います。
・お灸って?
お灸とは、モグサを体の上(ツボの上)に置いて火をつけることによって、血行を良くし、体調を整える治療です。
モグサとは“ヨモギの葉の裏にある白くてふわふわとした繊毛を精製したもの”のこと。
お灸の歴史はとても古く、2000年以上も前からお灸を用いた治療が行われていたそうです!
中国最古の医学書「黄帝内経」には、お灸に関する項目もあったんだとか。
中国から日本にお灸が伝わったのは奈良時代と言われています。
お灸の種類は色々とあるそうで、輪切りにした生姜の上にもぐさをのせる「生姜灸」、輪切りにしたニンニクの上にもぐさをのせる「にんにく灸」、炙ったビワの葉の上にもぐさをのせる「ビワの葉灸」、成形したみその上にもぐさをのせる「みそ灸」、塩の上にもぐさをのせる「塩灸」、半分にわった胡桃の殻の上にもぐさをのせる「クルミ灸」など…、どれもとってもユニークですよね!
これまで“お灸”と聞くと、鍼灸院で先生にしてもらうものというイメージがあったのですが、1970年にお灸メーカー「せんねん灸」から紙パルプの台座付きのお灸が発売されてからは自宅で気軽にお灸ができるようになったそうです。(業界では「お灸大革命」と呼ばれたそう!)
台座付きのお灸はドラックストアでも売られているので、誰でも気軽に購入できますよ♪(70個入りで1300円ほどでした。)
・お灸の効果
お灸の効果について、「せんねん灸」のホームページではこのように記載されていました。
もぐさを置いて、火をつけて、ツボをあたためることで血行をよくし、ヒトが持っている自分で治そうとするチカラ、自然治癒力を高めて、カラダにおこっている症状を改善します。
「せんねん灸」のホームページより引用
お灸をおくツボによって、効果も様々です。
「せんねん灸」のホームページでは、“これさえ覚えておけばほとんどの症状に対応できる”として13個のツボが紹介されています。
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風池…首にあるツボ。熱っぽい、咳が出る症状、寝違え、目、耳、歯痛、頭痛の症状に効く。
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肩井…肩にあるツボ。首や肩のコリ、寝違え、目、耳、歯痛、頭痛の症状に効く。
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志室…腰にあるツボ。元気がでない、腰痛、冷え症などの症状に効く。
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腰陽関…腰にあるツボ。消化不良、腰痛、女性特有の症状に効く。
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中脘…おへその上にあるツボ。せき、たん、消化不良、むくみ、動悸、息切れ、不眠の症状に効く。
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関玄…おへその下にあるツボ。尿に関する症状、女性特有の症状に効く。
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合谷…手の甲にあるツボ。風邪のひきはじめや目、鼻、歯の痛みなど首から上の症状に効く。
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神門…手首の内側にあるツボ。不安、不眠、動悸、息切れ、便秘などの症状に効く。
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手三里…腕にあるツボ。消化不良、だるい、やる気が起きない、悩みやすいなどの症状に効く。
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足三里…足(ひざの下あたり)にあるツボ。病気予防、体力増強以外にも足のつかれ、むくみ、胃腸の症状、膝の痛みの症状に効く。
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三陰交…足(くるぶしの上あたり)にあるツボ。消化器、肝臓、腎臓などの症状に効く。
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承山…足(ふくらはぎ)にあるツボ。足のつかれ、むくみなど足の症状に効く。
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涌泉…足の裏側にあるツボ。首のコリ、体のだるさ、つかれ、足の冷え、不眠の症状に効く。
私は毎日寝る前に、この13個のツボの中から好きなツボを1~3か所選んでお灸をすえています!
ちなみに、初心者がお灸をする場合1つのツボに1日1個、ツボの個数は1~3か所から行うことが推奨されています。
・台座付きお灸の使い方
台座付きお灸の使い方はとても簡単です!
- 台座のシールをはがす
- もぐさ部分に火をつける
- お灸をツボに貼る
- お灸が燃えきったらあとは、台座が冷えてからはずす
- 使用済みのお灸は水に入れる
たったこれだけなんですよ~。
とっても簡単だと思いませんか?s
最初はツボを見つけるのが難しそうだなぁと思っていましたが、「せんねん灸」のホームページには、それぞれのツボの見つけ方が動画になっているので初心者でも簡単にできました!
そして、万が一ツボじゃない場所にお灸をしてしまっても特に問題ないそうです。
お灸に火をつけると思ったより煙が出るので、お灸をする時には窓をあけて換気扇をまわすようにしています。
私は実家に仏壇があったからか(?)、お灸の煙に対してもそこまで気になりませんでした。
むしろ煙がゆらゆらしている様子を見ていると、とてもリラックスできるんです♪(子ども達は「煙、くっさ~い!」と言いますが…。)
だいたいお灸が燃えきるまでの時間が5分前後、台座が冷えるまでの時間が5分前後なので、10分ほどツボの上にお灸がのっている状態です。
お灸が冷えてきたら、水の入ったビンに入れて完全に消火しています。
・お灸の注意点
- 顔、粘膜、湿疹、かぶれ、傷口、外傷患部にお灸はしない。
- 入浴前後(30分~1時間)、食事直後、飲酒後、発熱時にお灸はしない。
- 熱いと思ったらすぐにお灸をはずす
上記のように、お灸をする場所やお灸をする時間を守らない場合、効果が薄くなったり、やけどになりやすいなどの問題があるそうです。
私が意外だったのが、「熱いと思ったらすぐにお灸をはずす」という注意点です。
素人考えでは、“熱い方がよく効きそう”な気がしていたのですが…。
「せんねん灸」のホームページによると、熱い=効くということではないそうで、我慢すると水膨れややけどの危険があるそうです。
私の母は、子どもの頃悪いことをするとおばあちゃん(母の母)に昔ながらの“もぐさ”をすえられたそうで、「ほんまにすごく熱くて、今もやけどの跡が残ってるんやで~!」と、そのやけど跡を見せてくれました。
私はせんねん灸の商品・竹生島(初心者むけ)を使用していますが、お灸をすえてもほどよい温かさを感じる程度で、火が一番台座に近くなる時に“少し熱いかも!”と感じるくらいです。
お気に入りのツボ3選
万能のツボ=合谷
お気に入りのツボ1つ目が、万能のツボと呼ばれる「合谷」です。
初心者はまず「合谷」からと言われるそうです。
合谷は、手の甲の親指と人差し指の間にあるツボで、風邪のひきはじめ、目、鼻、歯の痛みに効くと言われています。
ツボが手の甲にあるのでお灸しやすく、服を着たままでもどんな姿勢でもお灸できるのもお気に入りポイントです♪
コロナ禍で家にいる時間が増え、ケータイやパソコンを見る時間、本を読む時間も増えているような気がするので、目の疲れに効くツボというのも嬉しいです◎
体がだるい”に効くツボ=足三里
お気に入りのツボ2つ目は、体がだるい”に効くツボ=足三里です。
30代後半になり、特に原因もないのに“なんだか体がだるい”日が増えてきた気がします。
そんな時にお灸をするのが足三里です。
足(ひざの下あたり)にあるツボで、病気予防、体力増強に効く“長寿のツボ”と言われています。
あの有名な「徒然草」でも、「四十以後の人、身に炎を加えて、三里をやかざれば、上記のことあり。必ず灸すべし」と記されているそうです!
私は毎晩寝る前にお灸をするのですが、足三里にお灸をした日には、足がじんわり温まっていつもよりぐっすり眠れるような気がします!
“イライラ”に効くツボ=神門
お気に入りのツボ3つ目は、“イライラ”に効くツボ=神門です。
雨の日が続く梅雨の時期や、生理前になると、理由もなく気持ちが落ち込んだりイライラしたりしてしまいます。
そんな時にお灸をするのが神門です。
手首の内側にあるツボで、不安やイライラを落ち着かせてくれる効果があるそう。
合谷と同じく手にあるツボなのでお灸しやすく、お灸から出てくる煙を眺めていると、心が落ち着いてとてもリラックスできるんです♪
・さいごに
“わたしのお灸生活”、いかがでしたか?
今までお灸と言うと、お年寄りがするものというイメージや、熱そうというイメージ、ツボを探すのも自分では難しそうだなぁというイメージがありました。
けれど実際に試してみると、お灸はとっても簡単で、とっても気持ち良かったのです!
もっと早くからしておけばよかったなぁ~と思う位です。
お灸を始めて3ヶ月がたちましたが、寝る前にお灸をするようになってから夜ぐっすり寝られるようになりました♪
お灸のおかげで、全身の血の巡りがよくなっているんだろうなぁと思っています。
血の巡りがよくなると、免疫力が上がり病気にもなりにくいそう。
コロナ禍のセルフケアには自宅で“お灸”がおすすめですよ~!