出産した友人や知人に、お祝いとして贈るものを出産祝いといいます。
出産祝いと贈るにあたり、気をつけたいマナーや知っておきたいタブーなどがたくさんあります。
こちらでは、出産祝いを贈る前に確認しておきたい、出産祝いのマナーについてご説明していきます。
概要
出産祝いは、出産した知人や友人にお祝いとして贈るものを指します。
現金を贈る場合もありますし、品物を贈る場合もあります。
贈る相手により予算は異なります。
出産祝いの歴史
古くは、妻の実家から祝い着を贈る習慣がありました。
男児の場合は熨斗目模様の紋付き広袖、女児の場合は友禅模様の紋付き着物を贈り、その祝い着はお宮参りに着せていました。
親族や友人、知人と呼んで盛大にお祝いをしていた習慣もありましたが、現在では簡素化しています。
出産祝いを贈る時期
出産祝いは、生後7日~生後1ヶ月頃とされています。
生後1ヶ月頃にお宮参りがあるので、この時期までには贈るようにしましょう。
出産をする前に出産祝いを贈るのは避けてください。
無事に出産できればいいですが、流産や死産の可能性もあります。
妊娠の報告を聞いたとしても、出産祝いは出産し、母子の健康が確認できてから贈りましょう。
多く母子は、出産後1週間程度入院しています。
母子の無事、退院を確認してから出産祝いを贈るといいでしょう。
出産祝いの相場
出産祝いの相場は、贈る相手により異なります。
現金でも品物でもどちらでも問題ありません。
友人への出産祝いの相場は、5千円から1万円といわれています。
上司や同僚など、勤め先の関係者には、3千円から5千円が相場です。
他の人と予算が異なることが心配な場合は、他の同僚がどのくらいの予算で出産祝いを贈るのか確認しておきましょう。
同僚で集まり、お金を出し合って出産祝いの贈りものを購入するのもおすすめです。
兄弟への出産祝いの相場は、1万円から3万円といわれていますが、年齢などの関係で5千円になっても問題ありません。
出産祝いには、死や苦を連想させる4万円、9万円は避けてください。
出産祝いの熨斗
出産祝いを贈る際の水引は、上向きの花結び、つまり蝶結びを使用してください。
出産は何度あっても喜ばしいもののため、何度も結び直せる蝶結びの水引を使用します。
表書きには、「御出産祝」と記入しましょう。
「御祝」「寿」でも問題ありません。
下段には、送り主の名前をフルネームで記入してください。
出産祝いに向かない贈りもの
出産祝いに品物を購入して贈る場合、避けた方がいいものがあります。
弔辞に使われることが多いお茶は避けましょう。
別れを連想させる涙を拭うハンカチも出産祝いには向きません。
ちなみに、タオルは問題ありません。
縁を切るとイメージさせる刃物もお祝い事には向かないため、注意しましょう。
出産祝いで喜ばれるもの
出産祝いに贈ると喜ばれるものをいくつか紹介します。
- 現金
- カタログギフト
- スタイ
- おくるみ
- ベビー服
- おむつケーキ
味気ないかなと思われるかもしれませんが、現金も喜ばれるお祝いのひとつです。
何をあげたらいいのか悩んでしまった時は、現金を贈りましょう。
現金同様、何を贈ればいいかわからない場合、カタログギフトを贈るのもおすすめです。
好きなものを選んでもらえるため、カタログギフトは贈る側にも贈られる側にもメリットがあります。
出産祝い専用のカタログギフトの販売もあります。
スタイ、おくるみ、ベビー服なども喜ばれる品物です。
スタイとおくるみはいくつあっても困らないものなので、他の人と被ってしまっても問題ありません。
ベビー服を贈る場合は、サイズを気にして購入してください。
生まれた赤ちゃんが着られるタイミングと、季節がマッチするように選んでください。
新生児期に使用するものは、出産前に揃えている可能性がありますので、ご注意ください。
何枚あっても困らないオムツも喜ばれます。
オムツをそのまま渡すのは嫌という方は、おむつケーキがおすすめです。