クリニックは、医療施設のひとつです。
診療所ということもあり、主に外来患者を診察する施設のことを指します。
妊娠、出産をした際のクリニック選びは、とても重要なことです。
こちらでは、出産をするうえで気になるクリニックのこと、病院とクリニックの違いについてご紹介していきます。
概要
クリニックとは、診療所のことを指します。
医療施設のひとつで、外来患者の診察をする施設です。
お住まいの地域に「○○医院」「○○クリニック」という施設を見かけると思いますが、法律的に「医院」「クリニック」は存在せず、全て「診療所」と考えるのが一般的です。
診療所に区分される施設が、「○○病院」と名乗ることは、法律上禁止されています。
クリニック(診療所)と病院の違い
多くの人が医療施設が全て病院だと思っているかもしれませんが、実は病院と診療所(クリニック)に、法律によって分類されています。
病院は、患者さんが入院できるベッドが20床以上あります。
クリニックは、患者さんが入院できるベッドが19床以下です。
クリニックは、「○○内科」「○○医院」「○○クリニック」などの名称は様々ですが、名前に病院を使ってはいけない決まりがあります。
妊娠、出産におけるクリニックなどの医療施設の選び方
妊娠したら、出産する医療施設をどこにしようか多くの人が悩むことでしょう。
クリニックと呼ばれるいわゆる個人病院、総合病院、助産院などから希望の医療施設を選びます。
医療機関を選ぶにあたり、気にするポイントがいくつかあります。
- 入院、出産費用
- 食事
- 入院期間
- 母子同室もしくは別室
- 兄弟の入院の可否
- 面会の可否
- 医療設備
- 家からの距離
出産の費用は、医療施設により異なるため、事前に確認しておくと安心です。
大部屋なのか、個室なのかでも費用には差がでてくるため、注意が必要です。
自然分娩、帝王切開でも費用が変わります。
食事も医療施設により差が出てくるため、気になる場合は悩んでいる医療施設で出産した経験がある方に聞いておくといいでしょう。
入院期間も医療施設により異なりますが、だいたいは自然分娩で5日、帝王切開で10日を目安にしておきましょう。
経産婦の場合、兄弟の入院や面会が可能かも事前に確認しておく必要があります。
近年、産婦人科では出産した母親の両親までの面会に限るなど、面会できる人が限られる医療施設が多くなっています。
誰が何時から何時に面会が可能なのかも、チェックしておくのがおすすめです。
友人にも面会に来て欲しいと思っている場合は、面会時間内であれば誰でも面会可能な医療施設を探しましょう。
個人病院で出産を希望される場合、クリニックにある医療設備や提携している総合病院を確認しておくことも大切です。
出産はどんなハプニングがあるかわからないため、しっかりと対応、ケアしてくれる医療施設を選びましょう。
自宅から病院への距離も気にしておきましょう。
いつくるかわからない陣痛や破水が起こったときに、どのように病院へ行くのか、1人でも病院に行くことが可能な場所なのか、など確かめておくことも重要です。
クリニックで出産する理由
クリニック、いわゆる個人病院で出産することを選ぶ理由には、次のようなことがあげられます。
- 自分の親や祖母が出産した医療施設
- アットホームな雰囲気
- 美味しい食事
- 誰でも時間内であれば面会可能
- 個室が多い
全ての個人病院が当てはまるわけではありませんが、総合病院を選ばずに個人病院を選ぶ人には、このような理由があります。
自分の親が出産した、つまり自分が生まれた施設で出産したいという思いが強い人も多いです。
年月は経っていますが、自分の親からどのような医療施設なのか聞ける安心感も大きいようです。
個人病院の場合、総合病院にはないアットホームな雰囲気を魅力と感じる人もいます。
個室が多くあるため、プライベート空間を大切にしたい方が選ぶこともあります。
総合病院に比べると、医療設備に劣る部分があるかもしれませんので、提携している総合病院を確認することを忘れないようにしましょう。