経産婦とは、1回以上の妊娠、そして妊娠22週以降の胎児を分娩したことがある女性を指します。
簡単に言うと、出産を経験したことがある女性のことを経産婦と言います。
こちらでは、経産婦について、さらに経産婦が出産をするうえで気をつけたいことをご紹介していきます。
概要
1回以上妊娠をし、妊娠22週目以降の子を分娩したことがある女性を経産婦と言います。
ここでいう分娩とは、方法を問いません。
自然分娩でも、帝王切開でも、出産をした経験がある女性は、経産婦と呼ばれます。
出産をしていなく、1回以上の妊娠を経験したことがある女性のことは、経妊婦と呼ばれます。
高齢妊娠は、35歳以上の初産婦と日本産婦人科学会で定義づけられているため、35歳以上の経産婦は、高齢妊婦には当てはまりません。
経産婦の出産
経産婦は、初めての出産よりもお産の経過が早いと言われています。
経産婦は初産婦よりも産道が柔らかく、子宮も開きやすいことが特徴にあげられるため、出産時間が短くなることが予想されます。
出産全体の経過が早い場合もありますが、一気にお産が進むことも多いです。
初産婦は陣痛が10分間隔を切ったら医療施設に連絡をして向かうことが多いですが、経産婦の場合、陣痛10分を切った頃に連絡をするのでは遅いです。
陣痛の感覚が15分~20分になったら、出産を予定している医療施設に連絡をして指示をもらいましょう。
一気にお産が進むことも考えられるため、入院、出産準備は早めに終わらせておくのが安心です。
経産婦が注意すること
お産が早く進む可能性が高いため、早めの準備が必要なこともありますが、その他にも注意しておかなくてはいけないことがあります。
- 上の子の対応
- 出産間近のサイン
- 微弱陣痛
- 後陣痛
経産婦が出産をする場合、上の子の面倒を誰が見るのか、また、陣痛が来たタイミングで上の子と一緒だった場合どのように対応するのかなどを決めておく必要があります。
上の子の年齢が未就学児の場合、出産後の入院期間の保育園や幼稚園の送り迎えを誰が対応するのか、もしくは休ませて一緒に入院するのかなも家族で決めておきましょう。
経産婦はお産が早いとご紹介してきましたが、出産間近のサインを見逃してしまうことも多いです。
1度経験していることから、安心感が芽生え、見逃してしまうこともあります。
出産間近のサインであるおしるしがきてすぐに陣痛が始まるケースもあるため、おしるしに気が付かないこともあり得ます。
微弱陣痛がきたとしても、この程度の痛みなら問題ないと油断しがちです。
微弱陣痛から本陣痛に変わり、そのまま一気にお産が進むことも考えられるため、微弱陣痛だからと油断しないで対応するのがおすすめです。
個人差がありますが、経産婦は後陣痛の痛みが強い場合が多いのも特徴にあげられます。
初産婦よりも経産婦は子宮の伸びがよく、元に戻るために収縮するスピードもはやいため、痛みが強くなることが多いと言われています。
経産婦が出産した後に注意したいこと
経産婦が気になる症状に、上の子可愛くない症候群があります。
出産後でホルモンバランスが乱れている状態の中、上の子のイヤイヤ期や赤ちゃん返りが加わり、上の子がかわいくないと思ってしまう症状を上の子可愛くない症候群と呼びます。
出産後のママに余裕がないことと、小さいものを守ろうとする本能から上の子が可愛くないと思ってしまうことがあります。
上の子可愛くない症候群は、ママだけでなく周りの人のサポートも必要です。
1人で悩まずに、周りの人に相談するなどの対応を取るようにしましょう。
上の子可愛くない症候群などが起こり得ることを出産前に知っておくだけでも、気持ち的に余裕ができるでしょう。