葬儀を執り行う場合、意外にも知らない用語や内容が多いことに気が付かれる方も多いはずです。
現在は葬儀会社の方が全て行ってくれるので楽になったとされている、「後飾り」もその1つです。
火葬場から戻ったお骨を飾っておく祭壇を「後飾り」と呼ぶのですが、どのような方法で飾り、いつ頃片すものなのかなどをこちらではご紹介していきます。
概要
後飾りとは火葬場から戻った葬儀後の遺骨を飾る祭壇のことで、呼び方も地方などにより違います。
葬儀場でも祭壇が用意され、その上に遺影や位牌が置かれますが、葬儀のものより小さく自宅におけるものが「後飾り」です。
一般的には3段、小さくて2段のものが多く、昔ながらの素材では白木を使用しますが、現在では片付けのことも考慮され組み立て式の紙製のものが多く採用されています。
白っぽい色が通常ですが、葬儀会社オリジナルのもので水色などのカラーがついています。
大体は組み立てた祭壇を白い布で上から覆い、順番に遺骨、位牌とし、最後に供物などを飾ります。
後飾りには何を置けば良い?
後飾りを作ったら、後は必要なものを置いていきます。
葬儀を仏式執り行ったあとに後飾りで置くものを、以下でご紹介していきます。
- 遺骨
- 遺影
- 位牌
- 香炉と線香
- 花瓶・生花
- ろうそく・ろうそく立て
- 鈴・鈴棒
- お供え
などです。
後飾りはどうやって飾るの?
それではどのように飾れば良いのかをご紹介していきます。
最初に後飾りの上に置くものは、遺骨です。遺骨は2段の場合は上に、3段の場合は2段目か3段目に飾るのが基本です。
①遺影については遺骨の隣の飾るか、または上に飾ります。
遺骨の近くに位牌を置きます。位牌は四十九日までは白木のものを使うことが多く、それらは仮位牌として使用します。
②一番下の段には香炉、線香、蝋燭立て、鈴などの一式を飾ります。
③次に生花を飾りますが、基本的には祭壇に花瓶を置いて飾ります。ただし自宅のスペースなどで後飾りが小さい場合は両脇に飾ります。花の種類は葬儀後に持ち帰ったものを中心として、白や淡い色、ピンポン菊などを使うと間違えありません。ただし故人に特定の好きな花があれば、そちらを使用します。
④お供え物を飾る場合もあり、水や果物などを飾ります。四十九日法要までは弔問客によるお供え物をもらうことも多いので、飾っておきます。
後飾りはいつ作るもの?
後飾りを置くタイミングは、火葬場から戻ってからです。
故人を火葬にして遺骨にしたら、自宅に持ち帰ります。
通常はそのタイミングで葬儀会社の方が、後飾りを準備して遺骨を安置する場所を作ってくれます。
後飾りだけを購入するというイメージではなく、大抵は葬儀のプランにそのまま組み込まれていることが多いので、自分でわざわざ頼むというものではないです。。
ただし火葬場のみの「直葬」と呼ばれる葬儀には「後飾り」が付かないことも多いので、葬儀会社にそれぞれ相談をするのがおすめです。