出産する女性とその家族が一緒に分娩室に入り、赤ちゃんが誕生する瞬間に立ち会う出産スタイルを立ち会い出産といいます。
出産する人の夫、つまり生まれてくる赤ちゃんの父親が立ち会うことがほとんどです。
こちらでは、出産する前に夫婦で話し合っておきたい立ち会い出産について紹介します。
概要
出産する女性の家族が、赤ちゃんが誕生する瞬間に立ち会う出産方法を立ち会い出産と呼びます。
陣痛に耐える女性を励ましサポートし、同時に分娩室に入り、ともに赤ちゃんの誕生を迎えます。
立ち会い出産は、出産する人の夫が立ち会うケースが多いです。
立ち会い出産が許されるのは自然分娩の時で、帝王切開の場合は立ち会い出産をすることが難しいです。
赤ちゃんの誕生の瞬間の感動を一緒に味わうために、立ち会い出産を希望する夫婦が増えています。
立ち会い出産を許可している医療施設ばかりではありませんので、事前に確認しておくといいでしょう。
立ち会い出産のメリット
立ち会い出産をすることで得られるメリットをご紹介します。
- 出産する女性が安心できる
- 父親が育児に協力的になる
- 夫婦の絆が強くなる
初めての出産の場合は特に、いつ終わるかわからない陣痛にずっと耐えなければいけない不安に押しつぶされそうになります。
陣痛の痛みに1人で耐えるのは辛いため、夫にそばにいてもらい励ましてもらいたいと思う女性が多いです。
大変な思いをして出産をする状況を間近で見ることにより、父親の育児の協力が得られるようになるメリットもあります。
赤ちゃんが誕生する瞬間に立ち会うことで、感動が得られることも、育児に協力的になる要素でしょう。
出産を2人で乗り越えることで、夫婦の絆が強くなることもメリットにあげられます。
女性は男性を頼もしく感じ、男性は大変な思いをして出産をした女性を大切にしようという気持ちが増すことでしょう。
立ち会い出産のデメリット
立ち会い出産にはメリットだけでなく、同時にデメリットもいくつかあげられます。
- 恥ずかしい姿を見られる場合もある
- 血などが苦手な男性は辛いかもしれない
- お産の邪魔になってしまう
いつまでも女性として見られたいと強く思う女性は、出産姿を見せたくないとう思いから立ち会い出産を望まないこともあります。
分娩時には、出血もありますし、尿や便が漏れることもあり得ます。
夫に見られたくない状況になる可能性もあることを覚えておくといいでしょう。
出血もあるため、血が苦手な男性は妻のそばにいることが辛いかもしれません。
見たくないものを見なくてはいけない可能性もあることをしっかりと理解しておきましょう。
妻のそばで出産をサポートに徹底するのであればいいですが、出産しているところをビデオ撮影したい、写真を残したいという場合、出産の邪魔になってしまうかもしれません。
妻が不愉快な思いをすることも避けなくてはいけませんし、命を扱う医師や助産師の邪魔になることも避けてください。
出産のサポートし、妻を励ますことを目的に立ち会い出産を希望するといいでしょう。
立ち会い出産を希望する場合の準備
立ち会い出産を希望する場合、まずは通院している医療施設に立ち会い出産ができるか確認をしましょう。
2人に1人が立ち会い出産をしているほど、定番になっている出産スタイルではありますが、現在も立ち会い出産を受け入れない医療施設もあります。
立ち会い出産の希望が可能医療施設でも、夫婦で両親学級に出席することを条件にしている場合もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
立ち会い出産でビデオ撮影や写真撮影を希望している場合は、その旨確認しておくことも忘れないように注意しましょう。
立ち会い出産を希望し、両親学級などを一緒に受講していたとしても、非常事態が発生し、帝王切開などに切り替わった際、希望が叶わなくなることもあることを理解しておきましょう。