埋葬というと遺体をお墓など、土の中に埋める昔の土葬をイメージする方もいますよね。
現代の日本では土葬は法律で禁止されているので、火葬をしてから納骨します。
とはいっても、火葬をした遺骨を「埋葬する」と言う場合も多いです。
それでは実際に埋葬という言葉の意味は、どのように使われているのでしょうか。
昔の埋葬の言葉が意味するものと、現代で使われる埋葬の意味を比較していきます。
概要
日本では現在「埋葬法」という法律があるため、特別に許可を得ている場所以外では死者を土葬するのは禁じられています。
埋葬法とはそのまま死者を土の中に埋めることを禁じた上、火葬をした場合でも「埋葬許可証」などを必要とするという法律です。
またどの場所にも遺骨を埋めて良いわけではなく、許可を得た場所、つまり墓地のみです。
この埋葬法は昭和23年に制定され、集合住宅が増えたことで場所が手狭になったことや伝染病などを防ぐ目的なども考慮されたと言われています。
現代の日本の埋葬について解説
今の日本では火葬は義務です。
これは日本で定められた「埋葬」についての法律によるもので、衛生面や日本の土地の狭さから制定されたものです。
埋葬とはそのまま遺体を土の中に埋める印象がありますが、お骨を墓の中に入れる納骨も「埋葬」と言います。
「埋葬」という言葉自体が、幅広い意味合いを含むとされています。
ひと昔前までは自宅の庭や墓地などに、そのまま土葬をするという家庭が一般的でした。
ただ現代は戸建ての家が増え、マンション建設が進み都市化している街が多いので、土葬をするのが衛生的ではないと判断されています。
また純粋に土地が足りないというのも、問題の1つです。
そこで出来た法律「埋葬法」では、以下のことを主に中心として、しっかり守る必要があります。
- 墓地とされた場所に埋葬すること
- 自治体の埋葬許可証を得ること
- 火葬許可を得ること
- 火葬は火葬場でしかできない
- 死亡後、死産後24時間以上経過していること
などがあげられます。
特に「死亡後24時間以上明けてから」というものは、故人が万が一息を吹き返す場合があるためです。
埋葬と散骨の違いについて解説
埋葬法という意味はわかりましたが、最近その法律の裏で人気があるのが散骨です。
生前海が好きだった、宇宙に行く夢があった、植物を愛していた、などのエピソードがある方は骨を散骨して欲しいという旨の遺言を残す場合があります。
実は散骨については明確な法律がなく、粉砕していれば日本でもOKとされています。
ただしどこでも散骨ができるかというと、やはり地域住人との関係性の問題があります。
またいくら故人が希望をしていたとはいえ、モラルが問われるシーンであることは事実です。
そこで散骨をする際に注意するべき点をまとめます。
- キット、または専門業者に依頼をして粉砕すること
- 他人の土地は避ける、または許可をえること
- 海での散骨時には、漁師や釣り人との関係性を重視すること
- 許可を得ている場合でも、観光客が多い時間帯は避けること
- 宇宙散骨の場合は専門業者と打ち合わせをすること
などがあげられます。
大人としての社会性を重視して、故人の夢をできるだけ叶えてあげましょう。
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