赤ちゃんを包み込んでいる卵膜が破れ、羊水が体外へ流れ出ることを破水といいます。
妊娠後期になると誰もがなりうる症状で、出産間近の兆候のひとつでもあります。
こちらでは、出産間近になって慌てることのないよう、妊婦なら理解しておきたい破水についてご説明していきます。
概要
赤ちゃんと羊水を包み込んでいる卵膜が破れ、羊水が母体の外へと流れてしまう症状を破水といいます。
陣痛がおき、出産間近になって破水することが一般的ですが、陣痛が来る前に破水する前期破水が起きる可能性もあります。
羊水がどばっと流れ出てすぐに破水と気づくことが多いですが、高位破水の場合気をつけていないと破水をしていることに気が付かないこともあります。
尿もれと思っていたら、実は破水だったというのもよくある話なので、気をつけておきましょう。
破水を確認したらするべきこと
破水をしたことに気が付いたら、すぐに出産予定の医療施設へ連絡をしてください。
すぐに医療施設へくるように指示が出るはずなので、入院するために準備していた荷物を持って出かけます。
破水をした場合、動き回ってはいけないため、ご主人や家族に車で送ってもらいましょう。
自家用車を保有していない場合は、すぐにタクシーを呼んでください。
家に一人でいることが多い人は、事前に陣痛タクシーを登録しておくことをおすすめします。
破水している場合、車のシートが濡れる可能性が高いため、レジャーシートや大きめのバスタオルを敷くといった対策をしましょう。
破水している場合、出産間近のため、ご主人や家族に破水したことを伝えるのを忘れないように注意しましょう。
破水を確認したらしてはいけないこと
破水を確認したら、するべきことと、してはいけないことがあります。
動き回ってしまうと、動く度に羊水が流れ出てしまうため、危険です。
誰かが一緒にいた際は、その人に準備や移動をしてもらったり手伝ってもらったりして、極力動かないようにしてください。
万が一、一人でいる際に破水してしまった場合は、最小限の動きにとどめ、すぐに医療施設へとタクシーで向かいましょう。
動き回ってはいけないため、歩いて行くのはやめてください。
破水してしまうと、細菌感染のリスクが上がるため、お風呂に入る、シャワーを浴びることも避けてください。
もちろんトイレでウォシュレットを使用することもいけません。
もし入浴中に破水してしまった、破水していたのに気が付かずにお風呂に入ってしまった場合は、そのことを医療施設へ伝えてください。
破水と尿もれの違い
高位破水をした場合、尿もれと勘違いして破水だったことに気が付くのが遅れてしまう可能性があります。
妊娠中は尿もれの症状が増えることもあり、破水だと気が付きにくいのです。
破水した場合は、すぐに医療施設に行きたいため、破水と尿もれの違いを理解しておくことも大切です。
破水した場合の色は、透明、もしくは乳白色のことが多いです。
中には淡く黄みがかった場合もあります。
破水の場合は無臭なことが多いですが、甘酸っぱい臭いを感じる人もいます。
尿独特のアンモニア臭がある場合は、尿もれの可能性が高いです。
破水はコントロールすることができないため、自分の意志で流れ出てくるものを止められないのであれば、破水の可能性が高いです。
破水かどうかは、医療施設へ行けば簡単に検査することができるので、尿もれなのか破水なのかわからない場合は、医療施設へ連絡し、その旨伝えてください。
手遅れになってからでは大変なので、少しでも心配がある場合は、医療施設へ連絡するようにしましょう。
一般人では破水と尿もれの違いを完璧に理解するのは難しいため、尿もれだったら恥ずかしいといった気持ちは一旦捨て、すぐに医療施設に連絡してください。