つわりとは、妊娠初期にみられる吐き気や匂いに敏感になるなどの体調変化のことを指します。
稀に妊娠後期までつわりが続く場合がありますが、多くの妊婦は妊娠4週から15週の期間につわりを経験します。
こちらでは妊娠した人なら誰もが気になるつわりについて、ご説明していきます。
概要
妊娠4週から15週の妊娠初期に起きる、吐き気や嘔吐などの症状をつわりと言います。
匂いに敏感になる症状がみられる妊婦も多いです。
ご飯が炊けた匂いを嗅いだとたん吐き気に襲われるといったイメージを持っている方も多いでしょう。
稀に出産間近の妊娠後期までつわりが続く妊婦もいますし、その逆に全くつわりがないまま快適な妊婦生活を送る人もいます。
自然につわりが治まることが多いですが、中には一旦終わったと感じた後に、つわりが復活する場合もあります。
つわりの症状
つわりと聞くと、吐き気や嘔吐をもよおすと思っている方が多いと思いますが、その他にもみられる症状があります。
- 匂いに敏感になる
- 眠気
- イライラ
- 頭痛
- 食の好みの変化
吐き気や嘔吐の他にもこれだけつわりの症状があります。
妊娠してから急に匂いに敏感になり、人が多い場所が辛くなる妊婦も多いです。
たくさん寝ても常に眠いといった症状がでることもありますし、体のだるさを感じることも多くなります。
イライラしてしまったり、辛い頭痛に襲われることもつわりの症状です。
食の好みも変わり、今まで好きだったものが急に食べられなくなる、またはその逆で今まで食べてこなかったものが急にほしくなるということもあり得ます。
つわりの症状が辛く、ほとんどの食事ができなくなることもありますし、その逆に食べていないと吐き気がするといった症状が出ることもあります。
つわりの解消法
つわりは自然と治まるもののため、終わるのを待つしかないという現状があります。
とにかく無理をしないことが大切なので、体が辛くなったら休める環境を確保しておきましょう。
これなら食べられるといった食べ物がある場合は、そのものだけでもしっかりと食べておきましょう。
栄養バランスが気になる場合は、サプリメントを活用するのもおすすめです。
脱水症状になることを避けたいため、水分だけはしっかりと取っておきましょう。
少しなら動ける場合、気分転換をすることもおすすめです。
好きなことをしてリフレッシュする、気ごころしれた仲間と会話を楽しむなど、自分が快適に過ごせる方法を探してみましょう。
とはいえ、無理をするのは禁物です。
仕事も遊びも無理はせず、疲れたら休む、つわりがきつくなったら休むという風に、自分の体と赤ちゃんを大切にしてあげましょう。
つわりの危険性
妊娠期間中にある症状として知られるつわりは、それほど危険なものではないと思っている方が多いですが、症状が重い方の場合、様々な危険があります。
- 全く食事ができない
- 脱水症状
- 入院
つわりの症状が重いため、全く食事ができない人も中にはいます。
食事ができないと衰弱になってしまうため、危険な状態になることもあり得ます。
脱水症状の危険が疑われた場合、入院治療をすることもあります。
1日に何度も嘔吐し脱水症状が疑われる場合、何日もほぼ何も食べられない状態、妊娠前よりも5kg以上体重が減ったといった症状が確認されたら、医療施設に行くようにしましょう。
つわりの原因
つわりの原因は、はっきりわかっていません。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンという胎盤の絨毛から出るホルモンが、嘔吐中枢を刺激するためという説もありますし、ホルモンバランスの乱れという説もあります。
精子や胎児を異物と母体が判断し、アレルギー反応を起こしている説もあります。
原因がはっきりとわかっていないからこそ、つわりを治す薬や方法がないのです。