妊娠36週0日から39週6日の期間を臨月といいます。
正産期の期間と臨月は同じ期間と間違えやすいですが、実は違うため注意しましょう。
こちらでは、妊婦はもちろん、妊婦の周りの人も確認しておきたい臨月の特徴や臨月の過ごし方などをご紹介していきます。
概要
臨月とは、妊娠36週0日から39週6日の期間を指します。
臨月の期間と正産期の期間は異なるため、注意しておきましょう。
臨月の特徴
臨月といえば、出産が間近に迫ってきている期間だと、誰もがわかるはずです。
臨月に見られる特徴も、事前に把握しておきましょう。
- 赤ちゃんが下がってくる
- 赤ちゃんの体位が変わる
- 羊水の量が減る
出産に向けて、赤ちゃんがどんどん下に下がってきます。
下にいくことで、圧迫されていた胃が開放されるため、臨月になると食欲が増す妊婦が多いです。
骨盤の中に入っていくことで、足の付け根や恥骨あたりに痛みが出てくることもあります。
さらに、骨盤の中に入ることで赤ちゃんの動きが制御されるため、胎動を感じることが少なくなるでしょう。
お腹の中にいる赤ちゃんの体位が変わるのも、特徴にあげられます。
ひざをお腹に引き寄せ、顎を胸につけて、生まれる時を待っています。
妊娠30週頃には、約800mlあった羊水が、妊娠末期には約500mlにまで減るといわれています。
臨月の過ごし方
臨月になると、お腹も大きいうえ、いつ出産が始まってもおかしくないため、注意して過ごす必要があります。
遠出は避け、いつでも医療施設に行ける程度の移動に留めましょう。
臨月はいつ陣痛が起こるかわかりませんし、破水が起こる可能性もあります。
すぐに医療施設に向かわなくてはならない状況になることがあり得るため、自宅や医療施設から近い場所への移動に範囲を狭めておいた方が無難です。
いつ医療施設に行くことになるかもわからないため、入院準備はしっかりと済ませておきましょう。
1人で医療施設に行く状況にもなり得るため、1人で持てるように準備しておくのがおすすめです。
赤ちゃんが下がり、胃が開放されることで食欲が増してしまう妊婦が多いですが、食べ過ぎは危険です。
食べ過ぎたことが原因で、出産が困難になることもあるため、注意しましょう。
出産を迎えるにあたり、誰にどのタイミングで連絡をするのかも夫婦で話し合っておくのがいいでしょう。
赤ちゃんの祖父母に当たる両親に、陣痛がきたタイミングで連絡をするのか、それとも分娩室に入るタイミングでするのか、しっかりと決めておくのがおすすめです。
臨月に見られる出産の兆候
臨月になると、出産が間近に迫ってきていることを知らせる兆候がある可能性が高いです。
- おしるし
- 前期陣痛
- 破水
出産が近いことを知らせる、血液であるおしるしは、確認できる人とそうでない人がいます。
赤い血の場合もありますし、茶色っぽい場合、ピンク色の場合もあるため、おしるしと気が付かない人も多いです。
おしるしが確認できたからといって、すぐに陣痛がくるわけではありません。
おしるしが確認できてから陣痛までの期間は、個人差が激しいです。
出産が近づいてきていることを知らせる、子宮収縮によるお腹の痛みが前駆陣痛です。
前駆陣痛は不規則なうえ、すぐにおさまることも多いため、本格的な陣痛とは違います。
陣痛がきてから破水することが多いですが、中には陣痛がくる前に破水する場合もあります。
破水をしたら、すぐに出産予定の医療施設へ連絡し、入院の荷物を持って医療施設へと行きましょう。
破水した場合は、お風呂やシャワーをすることは危険です。
すぐに医療施設へと行きましょう。
ドバっと羊水が流れ出る破水の場合、わかりやすいですが、少しずつ羊水が流れる高位破水もあります。
尿もれと間違えやすいですが、おかしいと感じたら、恥ずかしがらずにすぐに医療施設へ連絡し、指示に従いましょう。