映画やドラマの中で「御臨終です」と、時計を見る仕草をする医師たちの姿を目にします。
臨終とは「人が亡くなったであろうこと」はわかりますが、実際にどのような意味で使うのでしょうか。
また危篤と臨終との違いや、大切な誰かの臨終時にはどのようなマナーや心構えをすれば良いのかなどをまとめていきましょう。
概要
臨終とは文字通り「人生の最期にいどむ」という意味なので、今から起こる「死」、または今しがた訪れた「死」を指します。
病院に入院している場合には、医師が故人の死を告げる際に「臨終」という言い方をします。
自宅で亡くなった場合にも医師の確認は必須ですが、あまり病院にかかっていない方の場合は医師ではなく警察を呼びます。
また基本的には救急車を呼び搬送先で確認されますが、明らかに突然亡くなったとわかる時も警察を呼びます。
臨終とは死の間際のことを呼ぶのかについて解説
臨終とはすでに亡くなった方だけを呼ぶのではなく、もうまもなく亡くなる終末期の方に対しても使う言葉です。
ただしこれから亡くなる方の遺族に対して使用するのは好ましくなく、医師たちが使用する場面は亡くなったことを確認するその瞬間でしょう。
病院での最期を迎える際には、医師から家族が付き添うように言われます。
急を要する際と、あと数日だという言い方をする場合もあり、その様なお話があったら覚悟を決めなくてはいけません。
また突然病変した場合にも、もちろん病院から連絡が入ります。
臨終までには危篤という状態があり、回復をしない時にはそのまま臨終を迎えます。
臨終の確認をされたら次はどうするの?
「御臨終です」などと言われ場合、病院で亡くなった時は病院で搬送の指示を出されます。
また葬儀会社などの手配も、数時間で終えられるようなサポートもあります。
ただし葬儀をする件などで、生前に故人の意思、遺族の意思などを話合われているようなら臨終を迎えたらその葬儀社に連絡をしましょう。
また病院などから搬出しなくてはいけない時間などが決まっていることがほとんどで、亡くなったら数時間で出なくてはいけません。
もしも葬儀社が決まっているのなら、搬出をどのようにするべきか相談しましょう。
末期の水を与えるべきかどうか
臨終間際には故人の口に水を含ませる「末期の水」があります。
これはあの世でも喉の渇きがないようにとの願いが込められているのですが、臨終を迎える時、または臨終後に含ませます。
昔は少しの水を本当に故人の口に入れたようですが、最近は濡れた脱脂綿を口元にポンポンと置く程度です。