女性の憧れ「結婚式」、その結婚式を思い浮かべるときバージンロードを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ではバージンロードの意味を正確にご存知でしょうか。意味を知っていれば感動もひとしおでしょう。今回は知っているようで意外と知らないバージンロードの意味や由来などをご紹介します。
概要
バージンロードとはキリスト教式の結婚式で、教会入口から祭壇への通路のことです。“バージンロード”という名は日本のブライダル業界が名付けた名前で、花嫁は無垢であるべきだという考えから名付けられました。そのため海外では通じず、ウェディングロードまたはアイルと呼びます。バージンロードの始まりは、昔から欧米では教会の床下に悪魔がいるとされてきました。その悪魔から花嫁を守るために床の上に布を敷き、花嫁を悪魔から守ったとされています。カトリックでは赤の絨毯、プロテスタントでは白の絨毯を敷きます。
バージンロードを一緒に歩く相手は新婦の父でなければならないという決まりはなく、大切な人であれば基本的にはだれでも可能です。
バージンロードの意味
バージンロードには花嫁の一生を表現しているといわれています。さらにその場面やバージンロードの色ごとに意味があります。ここではその意味をご紹介します。
◇場面ごとの意味
・チャペルの扉:誕生
チャペルの扉を開くということは花嫁の誕生を意味しています。チャペルの扉が開く前は花嫁が母親のおなかの中にいる状態です。
・ベールダウン:母が娘を送り出す
ベールは清浄のシンボルです。邪悪なものから花嫁を守るベールをおろし、娘を送り出すために母親が最後の支度をします。
・バージンロードを歩く:花嫁の過去
父と一緒に歩きだす瞬間は誕生を意味します。生まれてから大人になり、結婚するまでの道のりです。一歩が一年とされており、ゆっくりと歩くことで成長していく様子を表しています。
◇色の意味
バージンロードは赤色のイメージが強いかもしれませんが、式場によっては青い布、白い布があります。それぞれには意味がありますのでご紹介します。
・赤いバージンロード:精霊からの祝福、命を捧げるほどの愛
・白いバージンロード:純粋無垢、命と輝き、勝利と喜び
・緑のバージンロード:希望に満ち溢れる
・青のバージンロード:果てしなく続く空、海のように続く永遠の愛
バージンロードの歩き方
バージンロードを歩く時、ウェディングドレスを着ている花嫁さんは非常に歩きづらく裾を踏んでしまうこともあります。ここではバージンロードを歩く時の注意点をご紹介します。
・歩き方:裾を蹴るイメージ
ウェディングドレスの裾を踏まないよう裾を蹴るようにして歩きましょう。
・目線:胸を張り祭壇を見て歩く
足元が見えないため目線が下に行きがちですが、そうすると腰が沈み裾を踏みやすくなります。胸を張り歩く先にある祭壇を見ながら歩きましょう。胸を張ることで姿勢がよくなりきれいに見えます。
・歩くスピード:大げさなくらいゆっくりと
緊張すると、歩くスピードがどんどん速くなってしまいます。あわてずゆっくりと歩きましょう。みんなにしっかり花嫁姿を見てもらいましょう。
・ブーケの位置:おへその下の位置で持つ
ブーケはおへその下の位置に持っていきましょう。緊張すると上に上がってきますが、おへそにくっつけるイメージでもつときれいに見えます。
バージンロードのおすすめ演出
・フラワーガールやリングボーイ
既に結婚していて4歳以上お子さんがいる場合や甥っこや姪っこがいる場合にはこの演出はとてもいい記念になるでしょう。
・アイルランナー
バージンロードに敷く布のことをアイルランナーと呼びます。このアイルランナーでオリジナリティを出すカップルも増えています。幼少期からの成長を写真でプリントしたものや二人の名前が書かれたものなどいろいろなアレンジが可能です。