通常の葬儀に参列をする場合は、葬儀を執り行っているのは「喪主」であり、葬儀の費用を受け持っているのが「施主」です。
ただ会社の社長や会長、または役員などの重要ポストの方の葬儀の場合は、葬儀委員長を作って葬儀を執り行うのが一般的です。
なかなか普段は葬儀委員長の役割や、なぜ葬儀委員長が必要なのかなどについて知らない方も多いはずです。
こちらではそんな疑問に答えるべく、葬儀委員長についてまとめていきます。
概要
葬儀委員長は社葬などの大きな規模の葬儀に、葬儀全般を取り仕切る役割を担った人物を指します。
葬儀自体の喪主もいますが、喪主よりも葬儀の責任を持ちます。
通常は故人が所属していた団体の長である人物が役割を担い、遺族ではありません。
大きな団体（会社など）で重要ポストの人物が亡くなると、遺族だけではなく取引先などにも動揺が走ります。
今後の経営方針や故人に変わる人物の発表なども兼ね、葬儀委員長を置くのが通例です。
葬儀委員の具体的な役割を解説
葬儀委員は、どんな役割を担うのかこちらでまとめます。
- 道案内
- 受付係
- 進行係
- 会計係り
係りの内容を見てもわかる通り、葬儀委員は葬儀全般の係りを担当します。
この係りをする葬儀委員を全て取り仕切るのが、葬儀委員長です。
葬儀で大変な会計係りや通夜ぶるまいの仕度、お茶や返礼品を配るなども担当します。
大規模な葬儀の時ではない時は、これらの仕事は主に葬儀社のスタッフが担当しています。
どちらにしても遺族が故人の死を悲しみ、葬儀にだけ集中するだけで良いのには変わりありません。
葬儀委員長も葬儀内で挨拶をするのかについて解説
通常の家族葬儀の際には、喪主が参列者に挨拶をします。
ただ葬儀委員長を置く場合は、最初に挨拶をするのは葬儀委員長です。
葬儀によっては葬儀委員長も喪主も挨拶をしますが、両方が挨拶をする場合でも葬儀委員長が先に挨拶をするのが一般的です。
【葬儀委員長の挨拶の内容】
葬儀委員長の挨拶には、以下の内容を必ず含めるのがポイントです。
- 自己紹介
- 参列者への感謝の言葉
- 故人がどれだけ貢献したかや、人物像など
- 故人の享年など
- ご遺族への慰めや支援
- この先の葬儀の予定など
以上の内容を含めて挨拶文を作ると、しっかりとした文章に仕上がります。
また最大のポイントは、葬儀委員長が重要ポストであった故人の役目や意思を引き継いでいくことを表明したり、故人の立場に変わる人物の就任を周知させる役割もあることです。
社葬などの場合は会社単位の葬儀になるので、会社と取引のある会社などの動揺や不安を取り去る役割もあるためです。
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