日本で育つと法事やお墓参りが当たり前の行事として、育ってきますよね。
とはいっても実際にどんな法事があって、内容がどのように違うのかなど、詳しく知っている方はどれだけいるのでしょうか。
日本の昔ながらの知識なので、知っていると恥をかくことはありません。
そこでこちらでは法要の1つである「百か日」について、まとめていきます。
概要
百か日法要とは故人が亡くなって100日目にあたる日や、それより前に行う法要を指します。
卒哭(そつこう)忌とも呼ばれます。
現代の日本では省略されがちで、あまり参列しない可能性が高い法要の1つです。
故人は死んだ後、最初に訪れる法要「四十九日」に、死後の世界でどこに向かうのか決められます。
これは生前の行いなどで決められると言われているのですが、たまに本人も意図しない世界に進みます。
そこで法要で追善供養をし、遺族による救済が必要だとされているのです。
百か日法要について簡単に解説
卒哭(そつこう)忌とも呼ばれる百か日は、名前の通り故人が死亡した100日目を指します。
この卒哭(そつこう)という名前は、中国の儒教の影響が多いとされ、仏教徒組み合わさったことで独自の変化を遂げました。
名前の通り、故人亡き後100日が過ぎ、悲しんでいた遺族もそろそろ前に向かうという意味が含まれています。
法要はなるべく日にちをすぎないで行うのが通例なので、百か日法要を執り行う際には100日より前に行うのがおすすめです。
四十九日を境に納骨をした故人の魂は、すでに仏として扱います。
つまり仏になった故人の最初の法要であり、四十九日よりも少しカジュアルさも許されます。
例えば仏花は四十九日までは白か淡い水色などで揃えられていましいたが、百か日法要では故人が好きだった花を供えるのもOKです。
また故人が好きだった和菓子なども、供物として選ばれやすいのも特徴です。
ただしあくまで供物や供花ですので、常識から逸脱するような色や形は避けます。
百か日法要で知っておきたいマナーを解説
百か日法要とはいっても、もちろん法要です。
そのため参列をする時には、しっかりマナー守るべきです。
- 服装…ブラックフォーマル・グレーやダーク系のスーツやワンピースなど
- 香典…1万~2万円で故人との付き合いに応じて対応
- 布施…3万~5万円が相場、菩提寺や霊園に確認をするのがおすすめ
- 供物…酒類や魚や肉などの生物は基本的にタブー
これらのマナーがあるので守ります。
ただし供物に関しては、故人が生前に好きだった物をあげるのが良いとされているので、魚や肉類は避けた方が良いですが、酒やたばこは検討しても良いかもしれません。