自宅に仏壇がある方は何気なく仏壇を飾り付けしているかもしれませんが、日常的に拝む仏壇の必需品に三具足があることをご存知でしょうか。
実はこの三具足には飾り方があり、正確な配置にこだわる方も多いです。
とはいっても自宅のスペース上、仏壇が小さいという場合などには、臨機応変に飾るのもOKです。
こちらでは具体的な三具足の飾り方をはじめ、法要で使用する五具足までご紹介をしていきましょう。
概要
三具足とは仏壇の飾りつけの際に必要になる道具で、配置に決まりがあります。
できるだけ正確な配置通りにする必要がありますが、仏壇の都合上その限りではありません。
三具足の他に五具足というものがあり、こちらは法要などの公式な場で使用する道具です。
同じく正確な配置方法があるので、参考にして飾りつけをします。
ただし仏教の中では三具足と本尊が重要とされているので、いかなる時にもこの2つは大事にします。
三具足について詳しく解説
仏壇は中に位牌などいろいろなものが置かれていますが、中でも重要視されているのが三具足です。
仏壇に対し基本的には左から並べますが、配置の仕方に困ったら以下を参考にします。
- 一番左に花立て
- 真ん中に香炉
- 一番右に燭台
という順番にします。
もちろん通常はこの3つの道具を仏壇の中に位牌とともに飾りますが、稀に仏壇が小さく場所がない時もあります。
その場合は無理に仏壇の中に飾るのではなく、仏壇前に小さなテーブルなどを出しておくのもOKです。
そのまま飾るのではなくできたら内敷を敷くと、より正式な飾り付けに見えます。
法要で必要になる五具足を解説
三具足は自宅で必要になる道具でしたが、法要ではさらに数が増え5つ用意します。
これを五具足といい、より仏壇が華やかに飾り付けられるためのアイテムです。
五具足の配置は以下の通りで、左から順番にご紹介します。
- 花立て
- 燭台
- 香炉
- 燭台
- 花立て
以上が五具足です。
三具足と内容は変わらず、数が増えただけとも考えられます。
実は具足は対になっているため、三具足は五具足の簡易版と考えるのが妥当です。
三具足などを使用して、実際に飾るものは以下の通りです。
- 仏花
- 線香
- 蝋燭
最近では線香にも種類があるので、一周忌を終えたら故人の好きな香りの線香を選ぶのもおすすめです。
また蝋燭にも色見やデザインが施されている物もあるので、好みで選べます。
一周忌を終えたら、故人が好きだった種類や色の花を仏壇に飾る方も増えます。
仏壇前の小さな机は何のため?
弔問などに行くと、仏壇の前に小さな机があるのがわかります。
一見この上に三具足を飾ってしまいそうですが、こちらの机は経典を置いておく、またはその前に座り読む場所です。
そのためこちらには飾り付けをせず、仏壇が小さい時は別のテーブルを用意する必要があります。