風疹とは、ウイルス性発疹症のひとつです。
主に、発疹、発熱、リンパ節腫脹といった症状が出ます。
妊娠中に風疹に感染してしまうと、お腹にいる胎児に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
こちらでは、風疹について、さらには妊娠中に風疹にならないためにできることをご紹介していきます。
概要
ウイルス性発疹症のひとつに数えられるのが、風疹です。
風疹にかかると、発疹や発熱、リンパ節腫脹などの症状が出ます。
妊娠中に風疹に感染してしまうと、胎児に影響が出る可能性があるため、注意する必要があります。
妊娠期間に風疹に感染しないためにも、妊娠を希望する前に風疹の抗体があるのかをチェックすること、風疹の予防接種を受けておくとが大切でしょう。
妊娠中に風疹に感染してしまうと
妊娠中に風疹に感染すると、胎児も風疹に感染するかもしれません。
胎児が風疹に感染すると、先天性の異常が生まれるおそれがあります。
- 心疾患
- 白内障
- 小頭症
- 血小板減少
- 糖尿病
- 難聴
- 発育遅延
- 精神発達遅滞
胎児が風疹に感染した場合、これらの異常が出てしまう可能性があります。
さらに、生まれてすぐに異常が確認できるもの以外に、成長過程で何らかの症状が出てくることもあります。
妊娠12週よりも前に風疹に感染してしまうと、臓器や感覚器官などに異常が出る可能性があります。
妊娠12週を過ぎてからは、胎児に難聴の症状が出る可能性があります。
妊娠18週を超えた場合、胎児が風疹に感染する可能性はかなり低くなります。
つまり、妊娠初期の方が、胎児への感染リスクが高くなるということです。
風疹に感染した場合の治療
万が一、胎児も風疹に感染したとしても、生まれてくるまでできる治療法がありません。
お腹の中にいる期間は、経過を観察していくことになるでしょう。
また、生まれたとしても先天性風疹症候群の治療法はありません。
赤ちゃんに出た症状によっての治療をしていく必要があるでしょう。
風疹を予防するには
もしも風疹に感染したとしても、抗ウイルス薬がないため、感染している期間にできる治療はありません。
風疹ウイルスへの抗体を持つ必要があるため、事前に風疹の予防接種を受けましょう。
ちなみに、妊娠中は、風疹の予防接種は受けられません。
さらに、予防接種を受けた後、2ヵ月は避妊をする必要があります。
そのためにも、妊娠を希望する前に風疹の抗体チェックをしてもらうのがおすすめです。
結婚をした時などに、パートナーと一緒に医療施設に行ってみてはいかがでしょうか。
予防接種をせず、妊娠した場合は、風疹に感染しないように気を付けなければいけません。
- 手洗い
- うがい
- マスクの着用
- 人混みにいかない
- パートナーに予防接種してもらう
- 生ものを避ける
手洗いうがいをすることは、とても大切です。
外出時には、マスクを着用しましょう。
人がたくさんいるような場所に行かないことも必要です。
レジャー施設なども避けた方が安心でしょう。
パートナーが風疹にかかってしまうと、うつってしまう可能性が高いです。
パートナーにも風疹の抗体をチェックしてもらう、また予防接種を受けてもらうようにしてください。
その他、一緒に暮らしている家族、身近にいる人にも予防接種を勧めておくと安心です。
男性は風疹にかかると、重症化するおそれもあります。
妊娠に関係なく、チェックしておくことがおすすめです。
生ものを避けることも必要です。
しっかりと熱を通したものを食べましょう。
生野菜を食べる場合は、しっかりと洗ってから食べてください。
ちなみに、妊娠期間には風疹の予防接種を受けられませんが、出産が終わったら受けておきましょう。
誕生した赤ちゃんが風疹に感染してしまっては、大変です。
パートナーに協力をしてもらい、風疹の予防接種に行く時間を確保するといいかもしれません。