一側頭部の激しい痛み、拍動性の痛み、嘔吐、悪心、光過敏、音過敏などを引き起こす疾患を片頭痛と言います。
片頭痛が起こる原因は、はっきりとはわかっていません。
妊娠中は片頭痛が起こる頻度が減ると言われていますが、薬を飲んでもいいのかなど気になることが多いでしょう。
こちらでは、片頭痛について、そして妊娠中や授乳中に起こる片頭痛にどのように対応すればいいのか、ご紹介していきます。
概要
片頭痛とは、一側頭部の拍動性の痛み、嘔吐、悪心、光過敏、音過敏などを引き起こす疾患です。
片頭痛は日常の生活に支障をきたすほどの症状の場合が多いようです。
数時間で痛みがなくなることもありますが、数日痛みなどの症状が続くこともあります。
片頭痛は10代から20代で発症することが多いです。
また、男性よりも女性の方が片頭痛を発症することが多いです。
女性は5人に1人が片頭痛を持っているとも言われています。
女性と片頭痛の関係
片頭痛は男性よりも女性の方が多いとご紹介しました。
女性には生理があり、生理周期によってホルモンバランスが変わります。
女性ホルモンの分泌量が変化することで、片頭痛が起こりやすいと言われています。
ちなみに、片頭痛は肩こりや疲労、寝不足、ストレスでも起こります。
そのため、女性に限らず、男性も片頭痛が起こる可能性はあります。
妊娠中の片頭痛
妊娠すると、片頭痛が治まることが多いです。
妊娠中期から後期は、女性ホルモンのバランスが整っているため、片頭痛が起こりにくくなるのです。
しかし、出産を終えると、多くの人が片頭痛が再発するようです。
妊娠中や授乳中は、片頭痛を和らげる薬を飲んでもいいのか悩む女性も多いことでしょう。
妊娠4週から15週頃は、器官形成期の絶対過敏期であること、相対・比較過敏期であるため、薬の使用は避けた方がいいと言われています。
妊娠16週以降は、胎児の奇形の心配こそなくなりますが、胎児の発育や機能的発達に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、出産を終えるまでは薬の使用は避けた方がいいでしょう。
片頭痛持ちの場合は、事前に通院している医療施設の医師に相談し、今度の治療などの説明を受けておきましょう。
授乳中も、むやみに薬を飲むのは危険です。
しっかりと担当医師と相談して、治療を続けてください。
片頭痛の原因
片頭痛は、はっきりとした原因がわかっていないうえ、人によって原因と考えられることは違います。
- 疲労
- 寝不足
- ストレス
- 食品やアルコール
- 生理周期
- 更年期障害
妊娠中こそ、片頭痛が治まる人が多いですが、出産後は赤ちゃんのお世話や家事などで疲労が溜まる、寝不足になる、ストレスが溜まるなどの原因から片頭痛が再発することが多いでしょう。
もちろん女性に限らず、疲労や寝不足、ストレスで男性が片頭痛を発症することもあります。
特定の食品やアルコールが原因になることも考えられます。
ホルモンバランスが乱れる生理周期、更年期障害のひとつとして片頭痛が起こることもあり得ます。
片頭痛の検査
片頭痛が疑われたら、頭に異常がないのか、CT検査をします。
画像検査をし異常がみられなけでば、予防薬や鎮痛剤が処方されるでしょう。
また、薬に頼るだけでなく、片頭痛の原因に考えられることをなくす努力も必要でしょう。
片頭痛が治まる時期
片頭痛は、ホルモンバランスの乱れから引き起こしている可能性も考えられます。
その場合、50歳前後で片頭痛は治まると言われています。
更年期を過ぎると、女性ホルモンの分泌が少なくなり、安定するためです。
女性ホルモンの量の変動によって片頭痛が引きおこると言われているため、安定する50歳前後には片頭痛が治まると考えられているのです。