日本では米寿や喜寿など、年齢を重ねる節目ごとに長寿祝いをします。
長寿祝いのトップバッターが60歳の還暦ですが、現代では60歳といえばまだまだ現役バリバリですよね。
長寿祝いなんて、まだ早いのでは?との声もチラホラ聞こえてきますが…。
還暦祝いといえば長寿祝いの中でも有名なので、ぜひ家族みんなでお祝いをしたいもの。
今回は還暦祝いをおこなう上で贈り物をする時期や金額相場、正しい贈り方のマナーや注意点についてご紹介していきます。
還暦祝いをする時期や目的とは?
還暦祝いは成人式などのように特定のお祝い日があるわけではないので、いつお祝いすれば良いのか迷いやすいですよね。
還暦祝いをする時期は明確に決まっていないので、みんなの都合が合う日で問題ありません。
突き当たりばったりで日程を決めるのではなく、還暦祝いをする前の年から準備をしていきましょう。
一番多いのは60歳になった誕生日で、贈り物は誕生日当日に贈るのが人気の流れです。
還暦祝いといえば赤のちゃんちゃんこを身につけておこなうイメージが強いですが、実は本来還暦祝いはお正月におこなわれるものなんですね。
お正月といえば親戚などが集まりやすい時期ですし、還暦祝いにはぴったりなタイミングと言えるでしょう。
還暦は干支と十干が一周するめでたい時期で、さらに昔の人にとっては長生きだったんですね。
今でこそ人生百歳時代などと言われていますが、還暦祝いが始まったとされる鎌倉時代では寿命が60年とかなり短かったのです…。
私も親に還暦になったらお祝いをしたいというと、まだ若いのに実感が湧かないなぁと言われてしまいました。
現代では長生きをお祝いするのではなく、日頃の感謝を伝えるのが一番の目的ではないでしょうか。
還暦祝いのおすすめの品物や金額相場
還暦祝いに贈るのにピッタリなおすすめの品物や、金額相場はどのくらいなのでしょうか?
還暦祝いは長寿祝いの中でも記念に残るような物を贈りたいので、長く残る物がおすすめです。
お酒が好きであれば徳利とお猪口のセット、アウトドア派であれば温泉旅行など「モノより思い出」の贈り物も良いでしょう。
私の場合は両親とも出かけるのが好きだったので、好きな温泉地へ出かけられるように旅行をプレゼントしました。
今まで仕事で忙しくしていた両親でしたが、とてもゆっくりできたみたいです。
金額相場は実の両親なら1〜3万円、義両親なら1万円となっています。
機会は少ないかもしれませんが、祖父母や知り合いに対して還暦祝いを贈る場合には5千円〜1万円です。
還暦祝いの贈り物に関する注意点
還暦祝いを贈る上での注意点として、一番に考えなければならないのは贈る相手の気持ちです。
良かれと思って長寿祝いの一つである還暦祝いをおこなっても、本人はまだまだ若いつもりでいたら気分は良くないですよね。
赤のちゃんちゃんこも、人によっては着たくない!という人もいます。
特に女性は年齢に関して気にしている人は多いので、大々的にお祝いをするのではなく感謝の気持ちを伝えて贈り物をそっと贈るようにしましょう。
実は私の場合、母が還暦祝いなど年齢が絡むことを嫌がったので、ちょうど職場の退職も重なったので旅行をプレゼントしてしまいました。
今思えば赤のちゃんちゃんこを着る儀式をするような、レストランでのお祝いプランなどを選択しなくて良かったなと思います。
還暦祝いの正しい贈り方
還暦祝いは日常的にあるものではないので、正しい贈り方がよくわからないという人も多いですよね。
私も水引の選び方や表書きなど、迷うことが多いです。
正しいマナーを守って、気持ちよく還暦祝いを迎えましょう!
のし
還暦祝いはお祝い事なので、贈り物をする時にはのしをつけます。
品物を包装した後に、上からのし紙を掛けてもらいましょう。
品物を購入する際は、外のしを掛けてもらうようお願いすると良いですね。
水引
還暦祝いを含む長寿祝いは、たくさんお祝いができるほど長生きということです。
何度でもお祝いをしたい事なので、水引には紅白の蝶結びを選びます。
水引にはほかに結び切りなどがありますが、意味が全く違って用途も違うので注意しましょう。
表書き
還暦祝いの際にのし紙上部に書く表書きは「祝 還暦」です。
水引の下部中央には、贈り主の氏名を書きます。
子ども達や孫などから還暦祝いを贈る時には「子供・孫一同」と書いてしまって問題ありません。
まとめ
還暦祝いをおこなう上で贈り物をする時期や金額相場、正しい贈り方のマナーや注意点についてご紹介してきました。
還暦祝いを贈る時期は特に決まっていないので、多くは60歳の誕生日にお祝いをするのが一般的です。
記念に残るような品物や、思い出が作れるような贈り物が特に適しています。
還暦祝いの贈り物をする際は外のしで紅白蝶結びの水引、表書きは「祝 還暦」と書きましょう。
還暦祝いは何よりお祝いをされる本人の気持ちを尊重して、抵抗がある場合には日頃の感謝を伝えるのみに留めて楽しくおこなってくださいね。