怪我や病気などで入院していたり自宅療養していた人が、体調を回復して仕事復帰した時に気を使ってくれた人たちにお礼として贈るのが快気祝いです。
意外と体調が回復した人へ贈るのが快気祝いだと勘違いしている人も多いのですが、実は違うんですね。
体調が良くなった喜びと、新たな気持ちでよろしくお願いしますという気持ちを込めたいものです。
快気祝いといえば同じような言葉で快気内祝いや全快祝いがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
快気祝いを贈るタイミングや金額相場、正しい贈り方のマナーについても把握しておきたいところです。
今回は快気祝いの意味やタイミング、金額相場や正しい贈り方のマナーをご紹介していきます。
快気祝いの正しい意味とは?
快気祝いと聞くと、病気や怪我で休んでいた人が復帰したときに贈るものなのですが…。
病気や怪我をした人か、心配をしていた人が贈るのか迷ったことはありませんか?
実は恥ずかしながら…私、今までお見舞いと同じ意味で捉えてしまっていました。
本当の意味での快気祝いは、病気や怪我などで休んでいたときに心配やお見舞いをしてくれた人に対してのお礼ということなんですね。
お礼ということで、快気祝いは別名「快気内祝い」や「全快祝い」などと呼ばれています。
微妙な使い分けとしては、回復はしたもののまだまだ無理はできない状態の場合は「快気内祝い」です。
完全に回復して、もう心配要らないです!という場合は「全快祝い」となります。
快気祝いの贈り物について知る前に、どんな立場の人が贈るものなのかを把握しておきましょう。
快気祝いはいつ贈ったら良い?
快気祝いは病気や怪我の治療が終わって回復してから、遅くても1ヶ月以内には贈りたいところです。
入院をしていた場合には退院できたところで、自宅療養をしなければならないケースもありますよね。
退院後に一度「退院内祝い」を1週間以内に贈り、体調が回復した時点で改めて快気祝いを贈るのが良いのではないでしょうか。
私も上司が病気で入院した時に、まだまだ自宅療養が続く症状とのことで先に退院内祝いだけいただいた記憶があります。
快気祝いはまだ体調が不安定な状態で贈るのではなく、全快してから贈った方が受け取る側も喜びが倍増します。
一度退院内祝いを挟んでから快気祝いを贈ることで、回復の具合を知るきっかけにもなりますね。
快気祝いの贈り物の金額相場は?
病気や怪我で入院をしていた時に、お見舞いに来てくれた人から品物を受け取っていることでしょう。
心が弱って辛い時に、お見舞いの品は非常に心の支えになったことかと思います。
私も入院中、友人や上司がたくさんお見舞いの品を贈ってくれたのがとても嬉しかったです。
特に重病で入院したわけではありませんでしたが、お見舞いをしてくれた人の笑顔とともに安心感をいただきました。
快気祝いでは入院中に感じた嬉しかった気持ちを込めたくて、手紙も一緒に入れましたよ。
快気祝いはお見舞いの品に対するお礼と言った意味合いが強いので、金額相場はお見舞いの品に左右されます。
基本的にお見舞いの品に対して3分の1程度の金額にするのが一般的で現金や商品券、お見舞いの品よりも高額品を選ぶのは避けてください。
快気祝いの正しい贈り方
快気祝いはめでたいものではありますが、デリケートなものでもあります。
ぜひ正しい快気祝いの贈り方をマスターして、もう心配要らないよ!という気持ちを伝えてくださいね。
のし
一般的なお祝いなどでは通常外のしを掛けて、パッと見ただけですぐお祝いの品であることをわかるようにします。
快気祝いの場合はお祝いとは言っても自分自身のことなので、控えめにお礼を伝えるために内のしにしてください。
内のしは品物にのし紙を掛けてから、放送をするスタイルです。
水引
水引を大きく分けると何度もお祝いしたいことに対しては蝶結び、二度目はない方が良いことには結び切りを使います。
快気祝いは病気や怪我の回復の喜びを表すものなので、できれば二度と起きて欲しくはないですよね。
快気祝いの水引には、紅白5本の結び切りを使用します。
快気祝いの水引を間違えると、大変失礼になってしまうので注意しましょう!
表書き
快気祝いは病気や怪我の回復具合によって表書きを変える必要があるので、ちょっと難しいかもしれません。
完全回復に近ければ「快気祝」、まだ療養が必要な時は「御見舞御礼」としましょう。
きちんと使い分けをしないと、相手を心配させてしまう可能性があるので気をつけてくださいね。
まとめ
快気祝いの意味やタイミング、金額相場や正しい贈り方のマナーをご紹介してきました。
快気祝いは病気や怪我で休んでいた人が、お見舞い等をして心配してくれた人に回復を知らせる意味があります。
回復後1ヶ月以内を目安に、タイミングを逃さないように贈りましょう。
金額相場は、お見舞いの品の3分の1をお返しする形となります。
快気祝いは内のし、紅白結び切りの水引に表書きは「御見舞御礼」や「快気祝」としましょう。
心配してくれた人に吉報を知らせるためにも、回復したら素早く贈りたいですね。