身近な人が病気や怪我で入院していると聞いたら、お見舞いをする人も多いのではないでしょうか。
入院中のお見舞いで持参する品物に関しては、タイミングや種類など注意が必要な事も多いです。
正しい入院中のお見舞いをするためにも、マナーを把握しておきましょう。
今回は入院中のお見舞いをするタイミングや注意点、おすすめや適さない品物など正しい贈り方について詳しくご紹介していきます。
入院中のお見舞いをするタイミングや注意点
普段は気にならないことでも、入院中の気持ちが弱っている時には妙に気になってしまうものなんですよね。
良かれと思ってお見舞いに行ったものの、入院中の人に嫌な思いをさせてしまうこともあるんです。
入院中のお見舞いをするタイミングや注意点を把握しておくことで、相手の気持ちになって考えられます。
具体的には、どんな点に注意すればいいのかみていきましょう。
お見舞いに行ってもいいか確認する
入院中とひとくちに言っても、相手の状態は様々です。
お見舞いに行きたい気持ちはわかりますが、まずは相手にお見舞いに伺っても大丈夫なのか確認しましょう。
3日以内の短期間入院や出産や手術の直後、重症で具合が悪い時は「お見舞いをしない」ことがマナーになるのです。
私が入院中特に思ったのは、自分の弱っている姿を他人に見られたくないということでした。
女性の場合は毎日髪の毛を洗えるわけでもないですし、基本的にはすっぴんです。
家族以外に自分の素の姿を見せるのに抵抗がある人は多いと思います。
最低でも3日前までにはお見舞いに行きたい旨を伝えて、相手が了承してくれたら具体的な時間を決めていきましょう。
お見舞いに適したタイミング
お見舞いに適したタイミングは、お見舞いに行く人が決めるのではなく入院中の人によって柔軟に決めていくのがベストです。
状態が落ち着いていて短時間でも談笑できる時にお見舞いに行くのが、良いタイミングではないでしょうか。
状態を知るためにも入院中の相手に、無理はしない程度に話せる状態かどうかを聞くと良いですね。
私は出産のため入院中、お産が終わった数時間後に上の子を連れて義両親が来たことがありました。
正直お腹は痛いし髪もボサボサで化粧もしていないし、嬉しい反面「どうして今来たんだろう?」と思ってしまいましたね…。
お見舞いに適したタイミングを間違えてしまうと、相手との関係性にヒビが入ってしまうこともあるので注意しましょう。
入院中のお見舞いに適さない品物とは?
入院中のお見舞いはどんなものでも良いというわけではなく、意外に避けた方が良い品物も多いので気にかける必要があります。
入院中のお見舞いで多くの人が思い浮かべる花ですが香りの強い物や仏花、鉢植えは「病院に根付く=入院が長引く」ことを連想させるため適しません。
花に関しては赤い花は血をイメージさせるため、椿は首から花が落ちるため縁起が良くないなど制約が多いです。
一度に食べきれないフルーツの盛り合わせも腐らせてしまって不衛生なので、お見舞いの品としては適さないでしょう。
目上の人に対しての現金や商品券なども失礼にあたるので、避けてくださいね。
実は学生の時に入院中、お見舞いでパジャマをいただいたことがあったのですが…パジャマは入院が長引くことを想定していますよね?
嬉しい反面「まだ入院が長引くっていうことか…」と凹んだ記憶があります。
品物の意味をよく考えて、入院中のお見舞いに適した品物を選んでいきたいですね。
入院中のお見舞いでおすすめの品物
入院中のお見舞いでおすすめなのは、匂いなどが出ずに見るだけで癒されるものです。
今流行りのハーバリウムや、長く楽しめるプリザーブドフラワーなどが良いでしょう。
産後入院のお見舞いには、特に制限されていなければ入院中の食事に影響の出ない小さなお菓子などを持参するのがおすすめです。
以前友人のお見舞いに行った際に、自分で作ったハーバリウムをお見舞いの品として持参したらとても喜ばれました!
退院後も家に飾ってくれていて、持って行って正解だったなと思いました。
入院中のお見舞いの正しい贈り方
入院中のお見舞いは数ある贈り物の中でも、気を使う必要のあるものです。
正しい贈り方を把握しておくことで、急なことにも対応ができますよね。
掛け紙や水引、表書きなど間違えてはいけない贈り方について、詳しくみていきましょう。
掛け紙
病気や怪我で入院中の人に贈るお見舞いの品は「お祝い」ではないので、掛け紙にのしは付けません。
出産で入院中の人に対しては赤ちゃんが産まれた「お祝い」となるので、のし紙を掛けましょう。
どんな理由で入院しているのかによって掛け紙の種類が異なるので、間違えないように選びたいですね。
私はわからない場合は店員さんに問い合わせるようにしていますが、ネット通販でも問い合わせ窓口があるので利用すると良いでしょう。
水引
水引ものしと同じように、入院している理由によって選び方が違うので注意しましょう。
出産での入院であれば何度お祝いしても嬉しいことなので、蝶結びの水引を使用します。
一方で病気や怪我での入院の場合は、できれば二度と起きて欲しくはないことですよね?
一度きりの願いを込めて水引は結び切りを使用するので、種類を間違えないようにしましょう。
表書き
入院中のお見舞いに書く表書きは「御見舞」にしますが、出産での入院であれば「御出産御祝」にしましょう。
表書きはのしの有無や水引の種類で書き分けるように覚えておけば、間違えにくいですね。
表書きは水引に掛からないように、上部におさめましょう。
私は字のバランスが取りにくいなと思ったときは字を書く部分に薄く鉛筆でマルを書いておき、目印にしています。
まとめ
入院中のお見舞いをするタイミングや注意点、おすすめや適さない品物など正しい贈り方について詳しくご紹介してきました。
入院中はデリケートな時なので、マナーを正しく守って贈り物をする必要があります。
お見舞いのタイミングは入院中の相手に聞くのが一番で、適さない品物は花を中心にたくさんあるのでチェックしておきましょう。
おすすめはハーバリウムなど場所を取らない癒し系のグッズで、香りが出ないものが良いですね。
出産での入院なのか病気や怪我なのかによってのしをつけるのか、水引や表書きの種類にも違いがあるので気をつけましょう。