9〜10月にかけて街を歩いていると、ふと良い香りが漂ってきます。 他の季節では感じることのできない優しい香りに癒されながら、もう飽きが来たんだなぁとしみじみ感じますよね。
優しい香りの正体は、オレンジ色の小さな花が可愛らしい金木犀です。
短い期間限定なのですが、強く印象に残る金木犀はファンが多い香りなんですね。
金木犀の花とともに贈り物をすると、より一層季節を感じることができるのではないでしょうか?
今回は金木犀と共に贈りたいアイテムについて、気になる花言葉も一緒にご紹介していきます。
金木犀はいつ頃香りを楽しめるの?
金木犀といえば知らないうちに良い香りが漂っていて、気がつくとスッとなくなっていく…。 なんとなく儚いイメージを持っているのは、私だけでしょうか?
思い返すと金木犀の香りを楽しめるのは、とても短い期間のような気がします。 実際、金木犀の花が開花するタイミングは9月終わり頃から10月いっぱいまでの1ヶ月強のみです。
1年のうちでたった1ヶ月しか金木犀を見られないなんて、好きな人にとっては短過ぎますよね。 金木犀は品種によって9月と10月に花を咲かせるものもあるので、10月になっても楽しめるケースもあるでしょう。
1ヶ月というのは、あくまで花が咲く「時期」の話です。 実は金木犀、花が咲いている「期間」は桜よりも短いんですよ!
金木犀の花が咲いてからしおれるまでの期間は、たったの1週間なのです。 一度花が咲くと、駆け抜けるように散ってしまいます。
金木犀が散った頃、道端でオレンジ色の絨毯ができているのを見かけますよね。 オレンジの絨毯は金木犀の花が、1週間頑張って咲いた証なのです。
金木犀の香りの話をしていたら、私も嗅ぎたくなってしまいました! 明日は金木犀の木が植えられている街道を、散歩しようかなと思います。
金木犀といえば木で植わっているイメージが強いですが、鉢植えで可愛く育てることもできる植物です。 ぜひプレゼントするなら、鉢植えの金木犀で決まりですね!
金木犀のステキな花言葉とは?
金木犀は花のイメージから連想できるような、ステキな花言葉が5種類あります。 花言葉が付いた由来とともに知っていくと、より金木犀が好きになるでしょう。
花の見た目だけではなく、象徴的な香りに関する花言葉もあります。 どんな花言葉があるのか、詳しく見ていきましょう。
謙虚
金木犀の花といえば小さくて、とても可愛らしいのが特徴です。 慎ましやかに咲く姿が謙虚な姿勢と被るため、花言葉とされました。
日本人の謙虚な心は、キレイな心の持ち主だと私は考えます。 現代では謙虚と聞くと正直に褒め言葉とは捉えにくいですが、ステキな言葉ですよね。
気高い人
謙虚とは違ってカッコイイ花言葉ですが、気高い人というのは2種類の由来があります。 ひとつ目の由来として、金木犀の開花時期である9〜10月は雨が降りやすい季節ですよね。
たくさん花を咲かせていたにもかかわらず、秋雨が降ることで一気に花びらを落としてしまう様子に気高さを感じるというもの。 確かに潔く花を散らせる様は、気高い人をイメージさせますね。
ふたつ目の由来は金木犀の香りを、中国では高貴な女性がまとっていたことが挙げられます。 高貴な女性の香りということで、気高い雰囲気から花言葉として選ばれたのですね。
真実
金木犀の花が咲いていると、誰もが香りで存在に気づいてしまいますよね。 金木犀の香りは嘘をつけない、ということで「真実」の花言葉がつけられました。
嘘偽りのない香りは澄み切っていて、秋を感じさせて爽やかな気分にさせてくれます。 私の中でも金木犀無しに秋は来ない!と思うくらい、重要な香りという位置付けなのです。
陶酔
花は優しい雰囲気ですが、金木犀の香りはとても強いです。 香りを嗅ぎ続けていると、少し酔っ払ったような感覚になりませんか?
実は中国では金木犀の香りをお茶やお酒に移して飲まれており、陶酔の花言葉が生まれたのです。 金木犀の香りは7日程度でパタッとなくなってしまうため、目覚めの意味も含めて陶酔はピッタリな花言葉ですよね。
初恋
恋愛経験豊富な人でも、なぜか覚えているのが初恋というものです。 金木犀も初恋と同じように、一度味わうと忘れることのできない強い香りがあります。
記憶に強く焼き付けられる香りが初恋を連想させるため、忘れられなくなるほどの存在感を発揮するのです。 つい好きな人に送りたくなるような、ステキな花言葉ですよね!
金木犀の香りはどんな効能がある?
金木犀をプレゼントする時に、ぜひ意識してもらいたいのが香りによる効能です。 アロマといえば精神が落ち着くイメージが強いですが、金木犀もリラックス作用があります。
緊張を解いてイライラする気持ちや焦り、不安などを抑えてくれるんですね。 実は他にも目の疲れを取って、内臓を元気に活発な状態にしてくれる効能もあります。
アンチエイジングにも金木犀の香りが適しているため、お肌の曲がり角を過ぎたあたりの年齢で一度金木犀をプレゼントしてみると良いでしょう。 小さな鉢植えタイプの金木犀であればプレゼントに最適ですし、家のどこに置いてもピンポイントで香りを楽しめるのが良いですね。
見た目だけでなく、香りの効能も期待できるとは嬉しい限りです。
金木犀と一緒に贈りたいアイテムは?
金木犀を贈るときに、鉢植えだけではなんだか寂しい…。 金木犀と一緒に贈るのにピッタリなアイテムは、どんなものがあるのでしょうか?
ちょっとしたもので良いので、鉢植えに添えて渡すと喜ばれます。 具体的に金木犀と相性の良い2種類のアイテムについて、詳しく見ていきましょう。
香水
金木犀の鉢植えは可愛らしいけれど…花が咲いている期間は1週間以内と、とても短いのが残念ですよね。 もし鉢植えと一緒に金木犀の香水を贈ることができれば、より長く香りを楽しむことができます。
一方で金木犀の香りを人工的に作るのは難しいとされており、どうしてもトイレの芳香剤のような香りになりがちです。 もしかしたら花の香りは好きなのに、香水は苦手…という人もいるかもしれません。
金木犀の香水に限らず、同じ花の香りのような香水を選ぶのもお勧めです。
ハンドクリーム
金木犀の花が散ると、程なくして冬がやってきます。 冬といえば空気が乾燥してくるので、手がカサカサひび割れてしまう人も多いですよね。
手が荒れやすくなる時期にハンドクリームをプレゼントされると、とても嬉しいです! 私は昔バーテンダーのアルバイトをしていた時、お客様からハンドクリームと季節の花をプレゼントされたことがありました。
気遣いと優しさを感じて、思わずジーンとしてしまいましたよ。 ハンドクリームならば種類が豊富なので、相手の好みのものを選びやすいですよね。
まとめ
金木犀と共に贈りたいアイテムについて、気になる花言葉も一緒にご紹介していきました。
金木犀は9月終わりから10月いっぱいまで街で見ることができますが、実は開花期間は1週間以下と非常にレアな花なのです。 花言葉は主に花の見た目や香りから連想されるものが多く、謙虚や真実などが挙げられます。
金木犀を贈る時には小さくて部屋に置きやすい鉢植えと、一緒に贈れるようなハンドクリームや香水のようなものと贈ると喜ばれるでしょう。 季節を感じる喜びを相手と共有するために、金木犀は最適な花だといえますね。