ようやく、秋を感じる肌寒い気温になってきましたね。
さて、今回のテーマは
「幼児期の運動」についてです。
“体育の日”に因んで、2歳〜6歳までの子供の運動(遊び)が、どこにどのように影響して体を育んでいるのか調べてみました。
2歳9カ月の息子が、公園で遊んでいた動きを当てはめながら解説していきます!
運動不足の幼児が多い?
テレビ、ゲーム、スマホ、育児をするママにとっては頼れる味方ですよね。
私も用事をしたい時やぐずった時は、ついついスマホやタブレットの動画を見せてしまいます。
そんな現代社会では、幼児期の運動不足が問題視されているって、ご存知でしたか?
自発的に様々な遊びをしながら、活発に体を動かす機会が減っていくことによって、身体能力の遅れや物事のやる気がなくなってしまうなどの問題を引き起こしているようです。
そこで、文部科学省が”幼児期運動指針”というものを2012年に策定し、幼稚園や保育園などに推奨したんです!
パパとママは共働きの為、息子は保育園に通っていますが、保育園が休みの時や保育園に預けていない場合はママ達が運動を促していかなければいけません。
そんなに運動が大事なの?
運動って何をすればいいの?
そんな疑問に、息子の遊びを通じて学んだ事も併せてお答えしていきます。
運動のメリット1:脳の発達を促す
【神経機能は5歳までに大人の8割育つ】と言われていて、身体を動かしていく中で養われていくものが多いです。
例えば、写真のように綱を避けて進もうとする時、
(これくらいなら足を上げていけるかな)
(ここはくぐっていかないと無理かな)
と、恐らく考えていると思います。
綱の高さ(空間)を認識して、考えながら通って行こうとしているので、空間認識能力が身についていることになります!
また、この後大きなハチが息子の元へブーンと飛んで来たのですが、
「こわいっ!」
と避けて、ママの方に走ってきました。
刺されないかヒヤッとしましたが、
危ない、怖いと思う危機管理能力と、
サッと避ける瞬発力が発揮されています。
様々な状況下で体を動かす事自体が脳を刺激しているので、自分で身を守る事にも繋がっていきますね。
運動のメリット2:健康状態を維持
幼児期のうちに体を動かす事を習慣化していると、大人になってからの健康状態や身体活動量アップにつながる可能性が高いと言われています。
たくさん運動することで、骨づくりや筋肉量を少しずつ増やしていくことができるので、肥満防止や骨折しにくい骨にすることができます。
体を動かす事が多い幼児は、小学校に上がってからも運動系の部活動に入ったりして、継続的に運動する傾向にあるようです!
そのまま大人になっていくと、脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病の予防が期待できるという訳なんです。
また、たくさん体を動かしておくと、適度に疲れるので昼寝や夜の寝かしつけが楽になります!
お腹が空いているからか、ご飯の時の遊び食べをしなくなったりすることもあるので、育児をする中でも嬉しいメリットです♪
運動のメリット3:心を育む
公園の遊具で、筒状のネットを登るものがあり、ここで息子の心の変化と成長を見ることができました。
息子が1人で頑張って、ネットを登って行こうとするのですが、徐々に難しくなっていき、
「できない、おりる…」
と、途中で止まってしまいます。
「ママが支えてあげるから、頑張って行こ?」
息子のお尻と腰を支えて、一生懸命に登っていきました。
登りきって出口に到着すると、
「ママ、できたよ!」
自信に満ちたドヤ顔でママに報告してくれました!
「もういっかいいく!」
同じ様な筒状のネットにまた入っていき、1回目の時より早く登るようになっていました。
自分の体を動かしてできた達成感を運動有能感と言って、何事にもやる気がでるようになったり、積極的に体を動かすようになっていくそうです!
途中諦めてしまうと、できなかった事はやらないようになったり、運動意欲が減ってしまうこともあるみたいなので、達成感を与える工夫が必要です!
運動のメリット4:コミュニケーション能力を高める
運動意欲がある幼児は、より多くのお友達と一緒に遊ぶ傾向にあるようです!
2〜3歳頃は、まだ自分のやりたい事を押し通したり、感情的だったりしてケンカみたいになる事も多いですが、4歳頃から周りと協調したり、遊びのルールを守って我慢強くなっていきます。
年齢が違うお友達との遊びの中でも、コミュニケーションの取り方を学んでいます。
息子の場合、赤ちゃんに対しては自分 の方がお兄ちゃんだと認識しているようで、ほっぺを引っ張ったりして変な顔をして笑わせようとします。
幼稚園の年長さんや小学生のお友達との遊びでは、動きをジーっと見てそれをマネっ子したり、一緒に遊んで欲しいような素ぶりをします。
何気ない遊びの中でも、少しずつ学んで成長していってるんだなぁと思いました。
多様な動きを取り入れた遊びを!
幼児期運動指針では、”年齢に応じて、多様な動きを取り入れた遊びを毎日合計60分以上楽しむ”事を推奨しています。
多様な動きの一部をご紹介していくと、
・なわとび
→柱などにくくりつけて跳ぶ、くぐる、這う、引っ張る、またぐ、しゃがむ
・新聞紙
→丸めて投げる、打つ、蹴る、広げて運ぶ、島に見立てて渡る
・ベッドの上
→でんぐり返し、転がる
・鬼ごっこ
→逃げる、避ける、追いかける、急な方向転換
・イス
→登る、跳び下りる、くぐり抜ける、押す、引く、持ち上げる
おうちにあるものでも、外で遊ぶものでも、少し工夫をすれば様々な動きをしながら遊ぶ事ができますので、参考にしてみてください♪
息子と一緒に体も心も健やかに成長していけるよう、努めていこうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!