8月、夫の実家と私の実家の法事とお墓参りに参加しました。
今年はコロナウイルスの影響で、いつもと同じようにできない行事があったり、参加人数を減らした行事もありました。
今回は、法事、お墓参り、お盆の行事とコロナウイルスの影響について紹介したいと思います。
・コロナウイルスと、葬式、法事、お墓参り、お盆の行事
コロナウイルス感染拡大の影響で、お葬式や法事などの行事にも変化があるようです。
葬儀業の「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」では、手指の消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンスを保つことに加え、”葬儀の参列者については、ご遺族にある程度限定する”と記載がありました。
また、コロナウイルスに感染後亡くなられた場合、遺体は密閉され、棺をあげることはできないという話も聞きました。
今のところ私の周辺でお葬式はありませんでしたが、この夏、法事やお墓参りに参加したので、その様子を紹介したいと思います。
・法事(法要と会食)
7月、夫の実家で法事(三回忌の法要)がありました。
例年ならお寺でお坊さんにお経をあげてもらったり、お話を聞いたりした後、場所をうつして参加者全員で食事をしています。
今回はコロナウイルスの影響で、親族は各家庭から1名のみの参加となり、会食も中止となりました。
そのため、我が家からは夫のみ参加しました。
子ども達は従姉に会えるのをとっても楽しみにしていたのですが、7月はちょうど感染者が増えてきた時期だったので仕方がありません…。
・お墓参りと会食
8月、両家のお墓参りに行きました。
夫の実家のお墓参りでは、毎年義両親、夫の兄弟とその家族、そして義父の兄弟が一緒にお参りし、その後参加者全員で食事をしています。
ですが、今回は叔母が”人工透析中でコロナ重症化のリスクがある”と、お参りを欠席されました。
※人工透析とは、腎臓の機能が悪くなった際、機械を通して血液をきれいにする処置のことです。
義実家のお墓は義実家宅から徒歩3分くらいの距離にある、こぢんまりとした村の墓地なのですが、当日は他の家族と出会うこともなく義実家ファミリーのみでお参りすることができました。
混雑を避けるため、お盆期間を外して日程を組んだのが良かったのかもしれません。
その後の会食も、 レストランの離れ(個室)を予約してもらっていたので、他のお客さんと同じ空間で飲食することはありませんでした◎
私の実家のお墓参りは、家族それぞれが、行きたい時にバラバラでお参りするスタイルです。
今回は、私と妹の二人でお参りすることにしました。
本当は子ども達も一緒に連れていきたいところなのですが、現地までは電車での移動になってしまうこと、お墓の最寄り駅が京都の繁華街・四条にあり感染が心配なため断念しました!
小学生の長女はまだしも、幼稚園児の次女は電車内でも街中でもあちこちをベタベタさわっちゃうのです…。(そしてその手を口に入れちゃうことも!)
当日、うちの子ども達と姪っ子ちゃんは両親に預け、朝からお墓参りに出発しました。
久しぶりに電車に乗ったのですが、お盆中だからか想像以上に車内は混雑していました。
実家のお墓がある「大谷祖廟」(浄土真宗の宗祖親鸞の墓所でもあります)もお参りの人でいっぱいでした!
門前には駐車場待ちの車がずら~っと並んでいました。
今年は特に、マイカーでお参りに来る人が多かったのかもしれませんね。
猛暑の京都でしたが、混雑しているこの状況ではマスクを外すわけにもいかず、水の入ったバケツと仏花を持ち、汗だくになりながら階段を上り、お参りをしました。
例年、大谷祖廟では、お盆の時期に”万灯会(まんとうえ)”といって、暗くなるとたくさんの提灯が灯されるのですが、今回はコロナウイルスの影響で中止となったようです。
・茅の輪くぐり
大谷祖廟でお墓参りをした後、お隣にある観光名所・八坂神社を通って駅に向かいました。
八坂神社の境内で茅の輪を見かけたので、茅の輪くぐりを体験してみることに♪
「茅の輪くぐり」とは、6月の”夏越の祓”で行われる無病息災を願う行事なのですが、今年はコロナウイルスの影響で、この時期にも設置されているそうです。
神社の案内に従い、「蘇民将来子孫也」と唱えながら茅の輪を3回(左、右、右)くぐりました。
これで、コロナウイルスに感染しないことを願うばかりです。
この茅の輪くぐりの”茅”を記念に抜き取って帰る人がいるそうなのですが、”災いや厄”を持ち帰る意味になってしまうので、絶対に持ち帰らないようにと案内がありました。
無病息災を願う神事なのに、逆に災いを持って帰ってしまったら大変ですよね!
ちなみに、茅の輪くぐりの前にいたかわいい石像にも、ちゃ~んとマスクがつけられていましたよ♡
・お盆
夫の実家は浄土宗を信仰している為、お盆にはお盆のお膳を用意して、お坊さんにお経をあげてもらっているそうです。
お盆のお膳は、おかずの種類や品数も決まっているんだとか。
そして、近所の川にご先祖様の魂を迎えに行くそうです。
川から自宅に帰る時には、おんぶのポーズをして、ご先祖様を背中に乗せて連れて帰るんだそうです!
対して私の実家は浄土真宗を信仰している為、お盆だからといって特別な行事はありません。
唯一、お盆にはお寺にてお坊さんの法話を聴く会があるそうなのですが、今年はコロナ感染のリスクを考えて、両親は欠席したそうです。
浄土真宗がお盆に”ご先祖様を迎える”行事をしないのは、”人は亡くなると浄土に行き、仏になる”という教えがあるためだそう。
祖父が亡くなった時のお坊さんのお話に「俱会一処(くえいっしょ)」という言葉がありました。
これは”いつか再び浄土で会いましょう”という意味で、亡くなった人の魂は現世にはなく浄土に行って仏になるので、いつかまた浄土で会えますよ、ということをあらわしているんだそうです。
結婚するまでは実家のゆる~い宗教行事しか知らなかったので、義実家の法要の多さや決まり事の多さにびっくりしたものです!
同じ仏教でも、宗派によって色々な教えがあるのですね。
・おはぎ作り
今年のお盆は、私の実家で過ごしたのですが、子ども達のリクエストでばーばと一緒に”おはぎ”を作りました♪
お盆におはぎを食べるのは、”小豆に魔よけの意味がある”とも、”五穀豊穣を願う”からだとも言われています。
昔はおはぎの他にちらし寿司も大量につくり、自宅の仏壇にお参りにきてくれた親戚の方達に配っていっていました。
実家のおはぎは、小豆ときな粉の2種類です。
小豆は粒あん、きな粉のおはぎの中にも粒あんを入れ込んでいます。
お米はうるち米ともち米を1:1の配合で混ぜて炊いているそうです。
母の作るおはぎはとーーーっても大きいので(市販のおはぎ3つ分くらい!)、今年は次女の小さな手で成形してもらうことに◎
おはぎを成形するのが粘土遊びのようで楽しかったのか、すごく喜んでいました♪
その後、長女が粒あんのおはぎを、次女がきな粉のおはぎを作ってくれました。 (きな粉が黒っぽいのは黒豆きな粉を使用しているからだそう!)
案の定、次女のまわりはきな粉の粉だらけになっていましたが、本人はとっても満足そうでした!
久しぶりに食べるおはぎはとってもとっても美味しかったです。
・さいごに
今回は、我が家の「法事、お墓参り、お盆の行事とコロナウイルスの影響」を紹介させていただきました。
法事やお盆の風習は、その地方ごとにも、家ごとにも異なるんでしょうね。
沖縄の方は”お墓参りの時にお墓の前にレジャーシートを敷き、皆で食事をする”と聞いたことがあります!
他にも自分の住んでいる地域では当たり前のことでも、他の地域ではびっくりされるような風習もあるのではないでしょうか。
今年は帰省自体を控える方も多かったかもしれませんね。
皆さんは、どのようなお盆を過ごされたのでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。