2022年6月上旬、夫が“マダニ”に噛まれてしまいました。
子供たちと山でクワガタ採りをした数日後、お腹をマダニに噛まれていることに気がついたそうです。
最近ニュースなんかでも取り上げられるようになってきたマダニ被害。
マダニに噛まれた後、感染症で亡くなってしまう人もいるんだとか…!
今回は、「マダニに噛まれてしまった夫」の状況を紹介したいと思います。
・マダニって?
最近、ニュースでも度々見聞きするようになった「マダニ」の被害。
皆さんは「マダニ」を見たことがありますか?
3~8mmの丸い体に、小さな細い足が8本ついていて、遠目にみると“小さなクモ”だと思うかもしれません。
血を吸うと体が大きく膨れ上がり、3倍ほどの大きさになることもあるそうです。
マダニは昆虫ではなく、クモ綱-ダニ目-マダニ亜目-マダニ科に属する生き物です。
世界には800種類以上のマダニがいて、日本には47種類のマダニが生息しているそうです。
マダニは山、畑、草むらに生息しており、野生動物、犬やネコの血を吸って生きています。
その為、マダニに噛まれると、マダニを媒介として様々な感染症にかかる恐れがあるんだとか。
・「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
マダニを媒介とする感染症のなかでも特にこわいのが「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という感染症です。
なんと、致死率は10~30%もあるんです!
しかも、有効な薬がなく、治療は対症療法となるそうです。
発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主張とし、ときに、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。血液所見では、血小板減少(10万/㎣未満)、白血球減少(4000/㎣未満)、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇が認められる。
※厚生労働省のHP「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」より引用
国立感染症研究所の調査によると、例年5~8月になると「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染者が増加するそうです。
マダニの活動が活発になる時期が春から秋といわれているので、ちょうど時期がかぶっていますね!
・山でクワガタ採りをした後、マダニに噛まれた夫
6月上旬、夫と子ども達が、山にクワガタを採りに行きました。
実は、2年前にも1度、首をマダニに噛まれたことがある夫。
その時のことを教訓にして、全員肌が出ない様に長袖シャツ+長ズボン+長靴+帽子に首回りはタオルでガードという厳重な装備で出かけて行きました!
帰ってきてからも、着ていた服は外でバタバタ振って虫をはらって洗濯しました!
それなのに、なんと数日後にマダニに噛まれてしまったのです…。
一体どこからやってきたのでしょう!
夫が入浴前、おへその上の部分に“血豆かかさぶたができている?”と思い、何気なくひきちぎったら、なんとそれが血を吸って大きく膨らんだマダニだったのです‼
痛くもかゆくもなかったから、血を吸われていることに全く気付かなかったそう。
マダニは血を吸い始めてから数日~10日ほど吸血し続けると言われています。
とっても長いですよね!!
夫はいつから血を吸われていたんでしょうか…。
マダニをひきちぎった時に“かみくち”が皮膚に残ってしまったらしく、翌日皮膚科へ行くことに。
・翌朝、皮膚科へ!
マダニに噛まれた翌日、夫は近所の皮膚科を受診しました。
その場でかみくちを含む皮膚を切り取ってもらったそうです。
先生は、「マダニに噛まれたら、その状態のまま皮膚科に来てほしいねん!みんな、自分で取ろうとするんやけどね~」とおっしゃっていたそうです。
ひきちぎると夫のようにかみくちが皮膚に残ってしまうため、よくないそうです。
そして、「感染症にかかる確率はそんなに高くないと思うけど、なにか症状が出たらすぐに病院にきてください」とのこと。
ぬり薬と飲み薬を処方してもらい帰ってきました。
・ぬり薬と飲み薬
皮膚科では「ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%」という塗り薬と、「レボフロキサシン錠500mg」という飲み薬を5日分出してもらったそうです。
傷口には塗り薬をぬってその上からガーゼをはりました。
1週間ほどすると、化膿することもなく無事傷口もふさがりました。
マダニを媒介とする感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の潜伏期間は、“6~14日”といわれています。
マダニに噛まれてから2週間以上たちましたが、夫の体調に変化はなく、家族全員ホッとしました◎
・「マダニ」対策!
国立感染症研究所のホームページでは、マダニ対策が紹介されていました。
- 屋外では肌の露出を少なくする
- 上着や作業着を家に持ち込まない
- 入浴時にマダニがついていないかチェックする
- マダニ忌避剤(虫よけ剤)を使用する
肌の露出を少なくするため、シャツの裾はズボンの中に、袖は軍手の中に、ズボンの裾は靴下の中に入れることが推奨されていました。
マダニ忌避には、ディートとイカリジンという有効成分がはいった虫よけ剤が効くそうです。
今回は服装はバッチリだったものの、虫よけスプレーを使っていなかったので、それがよくなかったのかもしれません。
今度ドラックストアなどで探してみようと思います!
夫がマダニに噛まれた後、スーパーの衣料品コーナーでサンバイザーとパーカー一体型の上着を発見。
首回りもしっかりガードできそうだったので、夫にプレゼントしました♪
これでもうマダニに噛まれないといいのですが…。
・さいごに
“マダニに噛まれた夫”の経過と対策、いかがでしたか?
私は夫がマダニに噛まれるまで、マダニの存在を知りませんでした。(マダニを知らない人、意外と多いのではないでしょうか?)
夫がマダニに噛まれてからマダニ情報に敏感になっているのか、“マダニ被害”のニュースをよく見聞きするように…。
6月にはいってからは、もう何件もマダニ被害のニュースを見ました。
中には、高齢の女性が感染症で死亡したとの記事も…。
皆さんも、山や畑に行かれる際は、しっかりとマダニ対策をしてから出かけるようにしてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。