2022年7月、家族で奈良県に新しくできた道の駅「なら歴史芸術文化村」を訪れました。
今回の目的は“勾玉作り”を体験すること。
なんと、無料で勾玉作り体験をすることができました♪
今回は、「なら歴史芸術文化村」での勾玉作り体験を紹介したいと思います。
・道の駅「なら歴史芸術文化村」
「なら歴史芸術文化村」は、2022年3月奈良県天理市にオープンした新しい道の駅です。
道の駅は以下の6つの施設から成り立っています。
- 文化財修復・展示棟
- 芸術文化体験棟
- 情報発信棟
- 交流にぎわい棟
- 屋外体験ゾーン
- ホテル(フェアフィールド・バイ・マリオット)
今回は、文化財修復・展示棟で行われたワークショップ「勾玉作り」を体験してきました!
「なら歴史芸術文化村」の基本情報
- 〒632-0032
- 奈良県天理市杣之内(そまのうち)町437-3
- 0743-86-4420
- アクセス JR・近鉄天理駅より有料のシャトルバスあり
- 公式サイト…https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/
・親子で勾玉作り体験!
今回は、小学生の娘たちと一緒に「古墳時代のレガリア装着と勾玉作り体験」というワークショップに参加しました。
ワークショップは事前申込制だったので、「なら歴史芸術文化村」の公式サイト・イベントページから予約をしました。
実施日の3日前とギリギリの申し込みでしたが、席数があいていたようで、無事家族4人分申し込むことができました!
参加費は無料でした。
当日は、ワークショップの開始10分前に文化財修復・展示棟へ。
隣接の駐車場が小さいため、満車だと施設から離れた駐車場に案内されるそう。
ワークショップに参加する時には少し余裕をもって出かけた方がよさそうです。
参加者が揃うと、裏口から修復工房内へ。
私が参加した時には工房では土器(埴輪?)の修復作業の最中だったようで、作業机の上には社会の教科書に載っていそうな大きな土器が置かれていました!
・古墳時代のレガリア装着
ワークショップでは、まず“古墳時代のレガリア装着”についての説明がありました。
玉杖(ぎょくじょう)とよばれる王様の杖と、腕輪型石製品のレプリカを見せていただきました。
玉杖も腕輪も杖や腕輪としては使われず、王様が実力をしめすために持ったアイテムなんだそうです。
・オーブン粘土で玉を作る
古墳時代のレガリア装着の説明後は、勾玉づくり体験です♪
今回のメインイベント「勾玉作り」は、“カラフルなオーブン粘土と蝋石の勾玉で、古墳時代のネックレスを再現してみよう”というものだそう。
まずは、オーブン粘土をしっかりと捏ねて、好みの形に成形です。
子ども達も粘土遊びの要領で、楽しそうに形をつくっていましたよ~。
今回は丸い形の丸玉と、細長い形の管玉(くだたま)の2種類を作ってみました。
実際の出土品では、丸玉や管玉の他に、算盤玉や棗(なつめ)玉、小玉など色々な形のものがあるそうです。
成形後は、紐を通すための穴を竹串であけました。
作った丸玉と管玉は110℃で20分ほど焼けば完成とのこと!
粘土を焼いてもらっている間に、蝋石で勾玉作りです。
・蝋石を削って勾玉を作る
今回一番大変だったのが、蝋石を削って勾玉の形に成形する作業でした!
粗目のサンドペーパーで蝋石を削っていくのですが、勾玉のくびれ部分をきれいなシルエットにするのに一苦労!
子ども達も「けっこうむずかし~!!」と言いながらも、一生懸命サンドペーパーで蝋石を削っていました!
下の子の手は、蝋石の粉で肘の部分まで真っ白けに…(笑)
大体の形が決まったら、細かい目のサンドペーパーで磨いていきました。
こうすることで、ゴツゴツしていた勾玉が最後にはつるんとしましたよー◎
すごい達成感です♪
・紐をとおして勾玉ネックレスが完成
最後は、焼いて冷ましたオーブン粘土の土玉と、自分で磨いた勾玉、木製のビーズなどを紐に通していきました。
こうして、1時間ほどで“オリジナル勾玉ネックレス”が完成しましたー!
完成したネックレスは持ち帰ることができ、子ども達は早速首にぶらさげていました。
今回自分で勾玉を作ってみたことで、「昔の人達は満足な道具もなかっただろうに、あんなに繊細なネックレスを作れてすごいなぁー」としみじみ思いました!!
柔らかい蝋石を成形するのも一苦労だったのに、昔の人はヒスイやメノウ、水晶など硬い石を成形していたんですよね。
電動ドリルなんてない時代、細長い管玉の穴をどうやってあけていたのか…とっても不思議です。
また機会があれば調べてみたいと思います。
・その他の施設
ワークショップ終了後、「交流にぎわい棟」にある産直市場でお買い物をしました。
ドイツ豆、コリンキー、パッションフルーツなど変わったお野菜を買ってみました。
モロッコいんげんはスーパーでも見かけますが、ドイツ豆は初めて見ました。
見た目は、少し細めのモロッコいんげんのようなシルエットです。
コリンキーは生食できる“かぼちゃ”だそうです。
一番珍しいと思ったのが、奈良県産のパッションフルーツです!
南国のフルーツのイメージですが、奈良県でも栽培されているんですね!!
皮がしわしわになったら食べごろということで、しばらく追熟させていたのですが、熟すと家の中がトロピカルな香りでいっぱいになりました♪
甘酸っぱくておいしかったです~。
あとは、漢方発祥の地・奈良らしいかなぁ~と、大和当帰(やまととうき)の練り胡椒を購入しました。
大和当帰の根っこは漢方になり、葉っぱは食べることができるそうです。
他にも、お菓子類や加工品など、産直市場には奈良らしいお土産がたくさん揃っており、見ているだけで楽しかったです♪
今回は利用しませんでしたが、お隣には眺望のよさそうなレストランもありました。
産直市場のお向かいには、ホテルもありました。
最近全国的に増えている、道の駅に併設のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」です。
1泊して、天理にある日本最古の道・山の辺の道を歩いてみるのもいいかもしれません◎
ハイキングの立ち寄り場所になっているのか、「なら歴史芸術文化村」ではハイキングの恰好をした年配のお客さんもチラホラ見かけました。
・さいごに
「なら歴史芸術文化村」での勾玉作り体験、いかがでしたか?
2022年3月にオープンしたばかりの新しい道の駅、「なら歴史芸術文化村」。
ワークショップは勾玉作りの他にも、古墳出土鏡の鋳造体験、せん仏石鹸&消しゴムつくり体験、子どもむけのアート体験、修復現場を見学するバスツアーなど、色々な種類のものがありました。
しかも、ワークショップの参加料は無料なのです!!(太っ腹!)
小学生の子ども達の夏休みの自由研究にもなりそうなので、近くにお住まいの方は夏休みのおでかけにとってもオススメですよ~♪
最後までお読みいただきありがとうございました。