先日、娘達の通うピアノ教室で、発表会がありました。
コロナウィルスが流行してからの2年間、ピアノの発表会が延期になったり中止になったり、昨年は前半後半の入れ替え制で発表会が開催されました。
そして今年はコロナ禍になってからは初めて、全員そろってのピアノの発表会が開催されたのでした。
そんなピアノの発表会で気になるのが、“マナーの悪いお客さん”です。
今回は”ピアノの発表会のマナー”について、事例とともに紹介したいと思います。
・ピアノの発表会は子ども達の晴れ舞台
ピアノの発表会は、ピアノを習う生徒たちが“1年間の成果”を発表する場です。
子ども達はこの日にむけて、何カ月もかけて、一生懸命発表する曲を練習してきます。
発表会当日は、自分の順番になるとドキドキ(わくわく?)し、「上手にひけるかな…」と少し緊張して舞台にあがってくることと思います。
そんな子ども達の晴れ舞台であるピアノの発表会なのに、残念ながら、毎回絶対に“マナーの悪いお客さん”がいるのです…。
・ピアノの発表会のマナーについて
ピアノの発表会のマナーの基本は、「演奏中は静かに聴く」これにつきます!
- 演奏中は静かに聴く
- スマホの電源を切る
- 演奏中は自席に座って聴く
- 退席する場合は、演奏が終わってから!
- 小さなお子さんがグズったら、一緒にお外へ。
どれも当たり前のことなのに、これを守れないお客さんたちがとっても多いのです!
わたし自身20年間ピアノを習い発表会に出ていた経験を通していえることは、小さなお子さん、付き添いできたおじいちゃんおばあちゃん、今まで発表会になじみのなかった男性(お父さん)は特に注意が必要です!!
ピアノを習っていたり、クラシックコンサートによく行く人達の間では当たり前のマナーを知らない可能性が高いのです。
一緒に行かれる方は、発表会が始まる前に「演奏中は静かに聴くこと」「静かにできない場合は演奏の合間にお外へ出ること」を教えてあげてほしいな、と思います。
・演奏中は静かに聴く
ピアノの発表会のマナーの基本は「演奏中は静かに聴く」ことです。
演奏中に大きな音がすると、演奏中の生徒さんの集中力が欠けてしまうし、なにより「自分のピアノをちゃんと聴いてもらえていない…」と、とっても悲しくなりますよね。
ピアノの発表会はホールで開催されることが多いと思うのですが、ホールは構造上とっても音が響くのです。
出番がおわった小さなお子さんがお友達とおしゃべりをはじめてしまって先生に注意される…なんてことは、どこの教室でもよくある光景なんじゃないでしょうか?
また、自分達は小さい声で喋っているつもりでも、コソコソ声は意外とホール中に響いており、まわりの人達にはつつぬけ、なんてこともよくあります!
そして、お喋りと同じくらい気になるのが、お菓子の袋をあける音!
発表会中、小さいお子さんがぐずり始めるとキャンディーやグミやラムネなどのお菓子を与える親御さんも多いと思います。
ですが、ホール内でバッグの中をゴソゴソ探したり、お菓子の包み紙をガサガサあけたりすると、その音がとっても響くのです!
シーンとしたホール内でガサガサゴソゴソ…、気付いていないのはやっている本人達だけです!!
・スマホの電源を切る
どの教室でも、発表会が始まる前には必ず「ケータイの電源をお切りください」のアナウンスが入ると思います。
ですが、切らないお客さんは毎回必ずいるのです!
バイブなら大丈夫だろう…と思っているのでしょうが、シーンとしたホールの中で“ブーブーブー”というバイブの音はかなり響きます。
そして、映画館と同じく、照明が落とされた空間では“スマホの明るい画面”がとっても目立つんですよ。
こちらも気づいていないのは本人ばかり…です。
・演奏中は自席に座って聴く
毎回必ず見かけるのが、演奏中に座席の間をうろうろ歩いたり、バタバタ走ったりする小さなお子さん。
そして、それを注意する親御さん(その注意する声がまた響いてしまうという…)。
更には注意をしない親御さんもいたりで、カオスになることもしばしば…。
付き添いできたお子さんなんかはそもそもピアノに興味がないし、発表会がつまんないのかもしれません。
それなら、親御さんが一緒に外に出てあげてください…、と個人的には思うのですが。
・退席する場合は、演奏が終わってから!
“人の演奏中に退席する”というのは、それだけでとても失礼な行為です。
さらに、ホールは音が漏れないように密閉性が高くなっている為、ホールの扉は重くて硬くて開けにくくなっているところが多いかと思います。
ホールの扉を開ける時には、空気が入る「ヒューン」という音がしたり、「バタン」と大きな音がしたり、閉める時にはドアのゴム同士がこすれる音がすることも…。
緊急ではない限り、退席は演奏と演奏の間にするようにしましょう。
・小さなお子さんがグズったら、一緒にお外へ。
発表会の最中に小さなお子さんがグズってしまうのも“発表会あるある”だと思います。
ピアノに興味のない、小さなお子さんがグズってしまうのは仕方のないこと。
何度注意しても静かにできない場合は、親御さんも一緒にお外へ出てあげてほしいなぁと思います。
子どもが泣くと、観客席の視線が一斉にそちらに集まるんです。
それだけ泣き声がホール内に響くし、演奏者やお客さんの集中力も途切れるということです。
我が子の出番中なら見たいという気持ちもわかりますが、それ以外なら潔く外へでることも、演奏者や他のお客さん達に対するマナーではないでしょうか?
・【実録】マナーの悪いお客さんたち
ここからは、わたしが実際に目にした“マナーの悪いお客さん”を紹介したいと思います。
事例1「カメラでフラッシュ撮影するおじいさん」
恥ずかしながら、わたしの父です。
孫の晴れ舞台を撮影したいという気持ちはわかるのですが、まさかフラッシュをバシバシたいて撮影するとは…!
しかも、撮影ボタンを押すたびに「ピッ」という電子音まで聞こえる始末…。
父にはすぐに撮影をやめてもらいました。
皆さんはマネしないでくださいね。
事例2「人の演奏中に“まだ終わらへんのか”と言ったおじいさん」
恥ずかしながら、わたしの義父です。
ピアノの演奏中に「まだ終わらへんのか(長いな!)」と言ったのです。
しかも、よそのお嬢さんの演奏中の出来事で、本当に冷や汗をかきました!
ご家族に聞こえていない事を祈るばかり…。
ピアノが上手になってくると、演奏する曲も長いものが選ばれるようになりますよね。
よそのお嬢さんが一生懸命演奏している最中に、なんてことを言うんだろう…と本当にびっくりした出来事でした。
自分の親なら力の限り怒りますが、夫のお父さんなので怒れるわけもなく…。
本当にモヤモヤした一件でした!!!!!
この事件があってから、義両親は発表会に呼んでいません。
事例3「ずっと咳をしている男性」
今年のピアノの発表会でみかけたのが、「ずっと咳をしている男性」です。
ちょっとの咳でとかではなく、こちらが心配になるくらいゴホゴホと咳き込んでおられたのです。
咳がとまらなくなったら、落ち着くまでは退席してほしいな…と思いました。
事例4「子どもがすごくグズっているのに退席しない親」
こちらも今年みかけたマナーの悪いお客さんです。
小さなお子さんがグズって大きな声を出しているのに、なかなか外に出ない親御さん…。
お菓子で乗り切ろうと、キャンディーの包み紙をあける音が、ガサガサとずーっと聞こえていました。
それでも飽きてしまったお子さんが、自席と離れたところに座っている家族の間を行ったり来たりしていましたが、家族は誰も注意せず…。
最終的には、置いていたベビーカーがガシャーンと大きな音を立てて倒れてしまい、ついに退席されました。
その時にピアノを演奏していた女の子は、大きな音にびっくりしたのか手がとまってしまうというハプニングが…!
こうなる前に、ピアノの先生にお伝えして注意してもらうべきだったのかもしれません…。
・さいごに
以上、出席前に読んでほしい「ピアノの発表会のマナー」についての紹介でした。
子ども達はピアノの発表会にむけて、何カ月も一生懸命練習をしています。
そのことを忘れなければ、観客側も自然とマナーを守れるのではないでしょうか?
「演奏中は静かに聴くこと」「静かにできない場合は演奏の合間にお外へ出ること」、最低限この2つは守りましょう!
そして、なにより演奏後は子ども達に大きな拍手をおくってあげましょう!
ピアノを習っていた身として、ピアノを習う子どもを持つ親として、マナーの悪いお客さんが少しでも減ってくれたら嬉しいなぁと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。