小寒も最後の候となり、次回の大寒が過ぎると立春がやってきます。寒さも残り少し…春への移り変わりが楽しみな季節ですね。
最近はスーパーでイチゴを見かけるようになりました。春の果物のイメージが強いですが、もう店頭に並んでいます。ただ値段は高いですよね。私が行くスーパーでは、1パック980円です。
子供たちは、イチゴが大好きです。栄養もあって美味しいけれど、さすがに1000円は手が出ません。
夕食のデザートに果物を出しているのですが、最近はリンゴばかりです。なかなか他の食べ物を食べてくれずに…とくに柑橘系は抵抗があるようで、口に運びもしないんです。
私は伊予柑が大好きなので、この時期になると伊予柑を食べられることに喜びを感じます。子供たちにも伊予柑を食べてほしい!ということで今が旬な伊予柑を身近に感じてもらい、美味しく食べてもらうことにしました。
七十二候 雉始雊 1月15日~
今回の候は雉始雊(きじはじめてなく)です。雄の雉が泣き始める頃になります。
雄の雉は、春の繁殖期になると独特の高い声を出して鳴くのです。雉の鳴き声が聞こえると、春の兆候ということになりますね。
雉といえば、日本を代表する鳥ですが…すぐに思い浮かばないですよね。
そこで子供たちと『雉』について少し調べてみました。
雄の雉は緑色をしています。全長は80㎝ほどです。繁殖期になるとハート型の赤い顔になり求愛するように鳴きます。
鳴き方は「ケーンケーン」と不思議な声を出すんです。あまり身近で聞いたことはないかもしれませんね。
子供たちに話すときには『桃太郎』がわかりやすいです。桃太郎は雉をお供にして鬼退治に行きました。桃太郎の仲間の鳥だというと、4歳くらいならすぐにわかります。
なぜ雉をお供にしたのか?というと所説あるようですが、やはり日本の国鳥ということが大きいようです。
伊予柑の皮をむいてもらう
伊予柑の皮をむいて食べやすくして食卓に出しても、まったく手を伸ばしてくれません。口に運んでもプイっと顔をそむけられます。
子供って情報がないものに敏感なんですよね。とくに伊予柑は出回る時期が短いので馴染みがない食べ物なので、抵抗があるのかもしれません。
そこで息子と一緒に皮をむいてみました。娘にも監督として見守ってもらっています。
伊予柑の皮は、ミカンよりもかたいので大人でも難しいです。でも最初のところだけやってあげると、意外と簡単にむけますよ。
今回はリンゴの皮むきのように、『切らずにむく』というミッションのもとで長くむいてもらいました。
すごい!ちゃんとクルクルと回して長くむけています。途中で切れてしまいましたが、本人はご満悦です。
柑橘系のにおいを楽しむ
皮むきをすると、手が伊予柑のにおいになりますよね。息子と娘も皮と手をクンクンしていました(笑)
これだけでも伊予柑が身近に感じられるようです。
そして伊予柑のこともクンクンと。独特なにおいなので、最初は不思議そうな顔をしていますが…。でも慣れてきたようです。においから入るのも柑橘系は良いかもしれませんね。
さっそく食べてみよう
伊予柑はさらに袋の皮?というのかな。一粒ずつの皮もむいて食べます。ここにも栄養があるのですが、子供には少し違和感があるのでむくことにしました。
ここは子供では難しいので、私の方で綺麗にむきます。
そして『じゃあ食べてみよう!』と楽しく言って、まずは自分がパクリ。
それに続いて息子と娘も口に入れてくれました~。
ちょっと酸っぱいので、娘は顔を歪めていました。でも美味しかったみたいです。二人とも何粒も食べてくれました。
成功!嬉しい!
伊予柑の栄養
伊予柑にはビタミンCが豊富に含まれています。今の季節に心配なウイルス感染や風邪の予防に効果的です。インフルエンザも流行りだしているので、免疫力を高めてくれる嬉しい果物です。
他には疲労回復に効くクエン酸も豊富。子供に疲労回復は必要ない気もしますが、血液も綺麗にしてくれるので大切な栄養です。
食物繊維も豊富なので腸内環境にも効果があります。頭をスッキリさせたり、リラックス効果や美肌効果まであるので万能ですよね。
ちなみに『いい予感』という言葉にかけて、この時期は受験生の合格祈願にも重宝されているみたいです。もし何かを控えているお子様がいたら、あやかってみるのも良いかもしれません。
冬の果物は?
1月の今が旬である果物は他にもたくさんあります。
- りんご
- 西洋梨
- いちご
- みかん
- きんかん
- ぽんかん
- ゆず
- レモン
- アボカド
なかなか果物は口にしないという子も多いですが、果物にも栄養が豊富です。それに季節によってラインナップも変わるので、果物で季節を感じてもらうこともできます。
果物を身近に感じることで、ぜひ好きになってもらえると良いですね。
いちご狩りなんかも良いかもしれません。我が家も今年の冬は行きたいとな~と計画しています。
次回の候は?
ついに大寒の初候となります。七十二候は款冬華(ふきのはなさく)です。蕗の薹と聞くと、春へのカウントダウンが始まった気がしますね。
どんな候なのか調べつつ、親子での楽しみ方をご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。