長かった学生時代を卒業して、新たに就職をする人にとっては春が特別な季節に感じますよね。
就職祝いは社会人として新たな道を旅立つ人に向けて贈る、大切な贈り物です。
一方で就職というおめでたい事に適した品物の選び方について、多くの人が悩んでしまいます。
何にしても一生に一度かもしれないですし、なかなか頻繁におこなうお祝いではないですからね。
今回は就職祝いを贈る時期や金額相場、贈り方などについて詳しくご紹介していきます。
就職祝いはいつ贈るのか
身近な人が新たに就職すると聞いて、いつ就職祝いを贈れば良いのか迷ったことはありませんか?
就職先に内定をいただいたら贈っても良いものなのか、入社式に合わせて贈るのが良いのか…。
就職は決まる時期が早めということで、私もいつも贈る時期について悩んでいました。
実際に就活から入社までを経験した人であればイメージがつくかもしれませんが、入社式を終えて初めて「会社に入った」という実感が湧くものです。
内定や入社式前の段階で就職祝いをもらったとしても、なんだか変にプレッシャーを感じてしまうなどあまり良いことがありません。
就職祝いを贈るときには、入社日に合わせて入社式を無事に終えたら速やかに贈るのが正解です。
親族でお祝い金を贈りたい場合は、入社後だと忙しくてなかなか買い物どころではないため入社前の3月中に贈ることが多いようですね。
あらかじめ入社式の日を聞いておいて、1週間以内に送るようにするのがベストでしょう。
就職祝いの金額相場
就職祝いの金額相場についても、頭を悩ませるポイントです。
一般的に相手との関係性によって金額相場は異なってくるので、目安をご紹介しますね。
親や兄弟など最も近しい人の就職祝いの場合は1〜3万円、親戚ならば1万円、友人などは5千円くらいが相場です。
いくら包んだら良いのかわからない場合には、ぜひ参考にしてくださいね。
品物を購入する場合には、金額相場を目安にして選ぶと良いでしょう。
就職祝いに適した品物
就職祝いに適した品物に関しては、なかなかお祝いする機会が訪れないこともあって悩んでしまいます。
何か会社に入ってから役立つようなものが良いなとは考えても、他の人と意外と被りやすいなど選び方が難しいんですよね。
両親が子どもの就職祝いに贈るものの定番といえば、腕時計です。
スマートなデザインがいいのか、割といかついデザインがいいのか…好みを良く聞いておくか一緒に買いに行くのが良いですね。
友人などが贈る就職祝いの定番は名刺入れですが、新入社員ということであまり派手なデザインは選ばない方が良いでしょう。
電車通勤であればパスケースなどもおすすめなので、長く使える本革仕様などが喜ばれます。
親戚など遠くに住んでいて、相手の好みなどを把握しにくい場合にはお祝い金を包むと良いでしょう。
就職祝いの贈り方
就職祝いの品物が決まってやれやれ…と胸を撫で下ろしたのもつかの間、のしや水引などの選び方といった贈り方のマナーについてよくわからないということもありますよね。
間違えて相手に失礼のないようにお祝い金や品物の正しい贈り方についても、しっかり把握しておきましょう。
のし
就職祝いののしは品物で贈る場合は外のしでも内のしでも構いませんが、すぐに一目で分かる方が良い場合には外のしにしましょう。
デパートなどで買うのもネット通販利用でも、のしのサービスがあるので依頼するのがおすすめです。
のしはどうしますか?と言われたら「外のしでお願いします」と伝えましょう。
水引
就職祝いは子どもの成長に関するお祝いのひとつとして分類されるため、水引は紅白の蝶結びにします。
誕生してから就職するまで、数多くのお祝いをされてきたと思いますが就職祝いがひとつの区切りになりそうですね。
成人後の就職であれば、子どもの成長としてのお祝いは就職祝いで終わりとなりそうです。
子どもが立派に成長して社会の一員となる…なんだか感慨深いですね!
表書き
就職祝いののし袋やのし紙への表書きは「御就職御祝」としましょう。
「就職御祝」でもダメではありませんが、4文字は忌み言葉のひとつとして「死」を連想させるため縁起が悪いといわれています。
気にする人は5文字にしておくと、間違いないですよ!
上部に「御就職御祝」と書き、下部に自分の氏名を書きましょう。
就職祝いにおける注意点
就職祝いを贈る上で、気をつけなければならない注意点はあるのでしょうか。
水引の件なのですが、就職祝いには紅白蝶結びを使用すると説明しました。
蝶結びの水引は基本的に何度繰り返しても良いお祝いに選びますが、果たして就職は何度繰り返しても良いものなのでしょうか?
就職先はできればコロコロ変えない方が良いし、結び切りの水引で良いのでは?と考えてしまいますよね。
基本的に就職祝いについては、水引は蝶結びでも結び切りでもどちらでも失礼にはあたりません。
結び切りは一度きりであってほしいとの願いはありますが、就職する本人は会社をステップアップして一つの場所に留まりたくないと考えているかもしれないですよね。
プレッシャーを与えないためにも、やはり個人的に水引は蝶結びが良いのではないかなと思います。
まとめ
就職祝いを贈る時期や金額相場、贈り方などについて詳しくご紹介してきました。
就職祝いは入社日に合わせて贈るのが一般的で、入社式から1週間以内の時期で速やかに贈るのがマナーです。
金額相場は贈る相手との関係性によりけりですが友人などは5千円、親戚は1万円、親兄弟は3万円となっています。
贈り方は外のしで紅白蝶結びの水引、表書きは「御就職御祝」と書きましょう。
人生の中でも新しいステージの幕開けとなる就職、ぜひ素晴らしい贈り物を贈って社会に送り出してあげてくださいね。