日中は外を歩くのにコートもいらないくらい暖かくなってきましたね。
同時に花粉という大敵も登場してきました。
花粉症の私は、花粉症の発症が春本番の合図になっています。
最近では子どもの花粉症も年々増加しており、さらに低年齢しているようです。
親が花粉症だと、子どももほぼ発症するとのことなので…うちの子もなるかと思うと可哀想で申し訳ないです。
そんな悩みはありつつも、やっぱり春は歩いているだけでも楽しい季節となります。
冬とは異なる風景をたくさん見せてくれます。冬にはなかった『色』を景色の中に見つけることができるんですよね。
今回は保育園帰りに春を見つけるゲームを開催しました。
皆様もぜひ『小さい春』を探してみてください。
七十二候 2月29日~ 草木萠動
今回の七十二候は草木萠動(そうもくめばえいずる)です。
庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見られ、春の到来を知る頃です。
やわらかい春の日差しの中、草木が芽吹き始め、新しい命が生まれます。
今の時期といえば、
- 菜の花
- 蕗
- 子犬のフグリ
- 柊南天
- 梅
などが代表的な植物ですね。
ちなみに『萠』という漢字、なかなか見かけない文字ですが、標準字体は『萌』です。
音読みは『ホウ・ボウ』、訓読みは『きざ(す)・めぐ(む)・めば(え)・も(える)』です。
この漢字には、『芽を出す』『転じて物事が起こり始める』という意味があります。
七十二候には、常用漢字以外の歴史上の文字が使われていることも多いです。これらを調べることで、文字の意味なども理解できますね。
小さい春①保育園で見つけた
保育園の玄関で春を見つけてきました。
毎日通っていても、送迎時はバタバタしていてゆっくり見ないものです。
でも毎日通っているからこそ、変化を楽しむことができるもの。
ゆとりを持って季節の飾りや植物などもチェックしていきたいと思います。
まずは、飾られた雛飾り。
家に飾っているのは、お内裏様とお雛様だけなので、三人官女に五人囃子もある飾りは迫力があります。
さらにドアのところには、春の花も見つけました。
シクラメンにマリーゴールドの花です。
毎日子どもたちで水やりなどお世話をしているとのこと。
小さい春②こんなところに桜?
保育園を出て歩いていると、ピンク色に咲いている低い木を見つけました。
この薄いピンクに色づいた花は、もしかして桜でしょうか。
2月にも咲く早咲きの桜といえば、河津桜が有名ですよね。しかし今回見たものは1~2mほどの低木です。
特徴としては、『豆桜』と類似しています。ただ豆桜は、3月中旬頃に咲くようなので、違うのでしょうか。
桜と思われる木の隣には、濃い色の梅が咲いていました。
ただ梅は、すでに枯れてきているようです。満開の見頃は過ぎて、いよいよ桜へバトンタッチする様子です。
梅は一足早い春、そして桜は春本番、それぞれ春を知らせてくれる代表的なものですよね。
梅が枯れる様子も季節の移り変わりを感じさせてくれます。
小さい春③池や川の水も春の兆し
さらに進むと川や池がある公園を通ります。
ここでも小さい春を見つけました。
この川は、冬になると表面が凍っています。あまり水が流れる様子を見ることはありません。
しかし今は落ち葉を乗せて川の水が流れています。
息子は長い木の棒をゲットして、川の流れを観察していました。
その先には大きな池があります。
この池ももう凍ることはなく、水面には景色が映し出されています。
この池は、昨年『池の水をぜんぶ抜く』という計画のもと、水を抜いて天日干しされていました。外来種生物などもすべて排除して、綺麗な池に生まれ変わったばかりです。
それまでは見たこもないよような大きな鯉や大量のザリガニ・カメ・カエルもいたのですが、それもいなくなったようです。
水の温度も上がってきたところで、池の生き物も戻ってきました。
娘が一生懸命探しています。
奥の方に鴨がたくさんいるの見えるでしょうか。
5羽ほどの鴨たちが気持ちよさそうに泳いでいました。
冬も公園内にはいたのですが、池が凍っていたこともあり泳いでいる姿を見るのは久しぶりです。
やっぱり鴨も水の上が一番ですよね。池の上にいる鴨を見るのも、また春を感じる景色の一つです。
毎年5月頃には赤ちゃんが生まれるので、小さな鴨を見るのもまた楽しみです。
小さい春④冬の名残を見つけた
家の近くにくると、秋や冬の名残を見つけました。
どんぐりです。
秋のどんぐりとは変わり、もうひび割れているものばかりです。
息子『どんぐりは、誰かがお掃除するの?』
私『お掃除したり、土に潜ったりするのかな?』
息子『どうなるの?これ、どうなるの?』
私『…』
ということで調べました。
【どんぐり】という絵本があり、それをネットで見ることができたので、息子と勉強しました。
結論どんぐりは、
- 生き物が食べる
- 生き物が運ぶ
というのが自然現象です。
生き物が運んだどんぐりは、
- 枯れて風化する
- 深く埋められて芽が出ない
- 浅く埋められて芽を出し育つ
と別れていくようです。
どんぐりたちの未来はいろいろなんですね。
この絵本、今度図書館で探してみようと思います。
小さい春は始まっている
探してみると小さい春はたくさんありました。
冬との変化や冬の名残と共に歩いてみると、発見もたくさんあります。
これからも季節を感じながら、そして考えて調べながら子どもと歩きたいと思います。
次回の七十二候は?
次回の七十二候は3月5日~蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)です。
二十四節気の啓蟄(けいちつ)初候となります。
3月は年度末でもあり、人々も変化が多く訪れる季節ですね。
周囲の変化や季節ならではの発見をしていきたいと思います。