お世話になっている同僚や上司が異動…ともなると、寂しさがやってくるものです。
一方で同僚や上司にとって、異動が昇進や栄転を意味するものであることもあるんですね。
今までの感謝の気持ちも込めて、昇進や栄転祝いを贈りたいと思っている人も多いと思います。
一方でいつ贈れば良いのか、正しい贈り方について知らないという人が多いのも事実です。
今回は昇進や栄転祝いについて時期や金額、いつ贈れば良いのかをご紹介していきます。
昇進と栄転の意味の違いとは?
昇進や栄転…言葉は聞いたことがあっても、なんとなく意味が似たような感じで詳しい意味について考える機会は少ないですよね。
贈り物を贈るときには、まずふたつの言葉の意味の違いを理解しておきたいところです。
私も頭の中が混乱しそうなので、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
昇進とは?
昇進というのは同じ部署に居ながら、役職が上がることを指します。
例えば今まで一般社員だったのに4月の異動で課長になったという場合は、昇進したという表現をするのです。
昇進の場合は異動があったとしても今までと同じ部署にいるため、変化は少ないように感じます。
昇進祝いは主に、今まで一緒に頑張ってきた同僚に対して贈るケースが多いです。
栄転とは?
栄転は人事異動を機に今までいた部署を離れて、花形部署に移ることを指します。
役職などは関係なく、地方の支店から本社勤務になるといったケースですね。
私は今まで何度か栄転祝いを贈ったことがありますが、離れた場所で不安な気持ちを和らげるのに贈り物が一役買っていると思いましたよ。
昇進、栄転祝いはいつ贈るべき?
昇進や栄転祝いで迷うポイントのひとつとして、贈り物を贈る時期があります。
タイミングを逃すといけないので、素早い準備がカギです!
昇進や栄転を告げる人事異動の内示は、異動日の3日〜1週間前が一般的です。
意外と人事異動は急なので、お祝いを準備する期間は限られているんですよね。
私も異動の内示が出て、慌てて同僚と帰りにお祝いを買いに行った記憶があります。
基本的に昇進や栄転祝いは、人事異動の発表から1週間以内を目安に贈るようにしましょう。
出来れば新しい部署に行く栄転の場合は、異動してしまう前に贈るのが最適です。
昇進、栄転祝いにおすすめな品物や金額相場
昇進や栄転祝いの金額相場は3千円〜3万円くらいで、立場や関係性によって差があります。
同僚みんなで折半して贈り物を購入する場合には、1万円くらいの品物を贈ることが多いようですね。
おすすめの品物は文房具類が人気ですが、相手の好みに合わせたものであれば喜ばれます。
飲むことが好きな人の場合は、日本酒の一升瓶でも良いでしょう。
読書が好きな人であれば、本革製のブックカバーなどもオシャレですよね。
相手のことを考えて選ぶことが大事なので、短い期間ではありますがしっかり選びましょう。
昇進、栄転祝いで避けるべき品物とは?
相手のことを考えれば基本的に贈り物に制約がないのが昇進や栄転祝いの特徴ですが、避けたい品物もあります。
贈り物全般において嫌がられる「壊れ物」や「割れ物」は、お祝いには適しません。
履くものも踏みつけるものとされるため、相手を下に見ていると捉えられてしまいます。
意外なところで現金も、目上の人に贈る機会が多い昇進や栄転祝いにおいてふさわしくありません。
家族など身内でない限りは、現金での昇進・栄転祝いは贈らないようにしましょう。
昇進、栄転祝いの正しい贈り方とは?
昇進や栄転祝いの品物が決まったら、今度は正しい贈り方ができるよう確認しておきましょう。
品物に掛けるのし紙や水引など、適したものを選んで贈りたいですね。
のし
お祝いの贈り物に、のしは欠かせないものですよね。
昇進や栄転のお祝いには品物の包装紙の上からのし紙を掛けて、一目でお祝いだと分かるようにしましょう。
水引
昇進や栄転祝いの水引は紅白蝶結びを使用しますが、関西ではあわじ結びの水引を使用することもあります。
表書き
昇進祝いの表書きは「御昇進御祝」で、栄転祝いの表書きは「御栄転御祝」です。
部下など目下の人にお祝いを贈る場合には「御餞別」が適しています。
まとめ
昇進や栄転祝いについて時期や金額、いつ贈れば良いのかをご紹介してきました。
昇進は同じ部署内で役職が上がること、栄転は花形部署に異動することを意味します。
お祝いは人事異動が発令されてから1週間以内に贈り、特に異動を伴う栄転祝いは急ぎ目に用意しましょう。
金額相場は幅広いですが、1万円ほどで用意することが多いです。
文房具や相手の好きなものなどを中心に、現金などは避けて準備してくださいね。
のし紙には紅白蝶結びの水引、表書きは「御昇進(栄転)御祝」と書きます。
昇進や栄転祝いは正しい贈り方で、お世話になった方に感謝の気持ちを込めながら贈りましょう。