春は出会いより先に別れの季節でもあり、年度末や定年の年齢を迎えた月で退職をする人もいます。
長い間頑張って働いてきて会社を去る同僚や上司に、退職記念品を贈りたいという人も多いですよね。
一方で定年の退職記念品は贈り主の書き方や水引など、対応が意外と大変なんです。
今回は定年退職記念品の贈り主の書き方や水引の選び方、表書きや注意点についてご紹介していきます。
定年退職記念品の贈り主の書き方とは?
定年退職記念品を贈る時には、個人で贈るケースから複数名で贈るケースまで様々です。
のし紙への贈り主の書き方は、贈り主の人数や組織などにより異なります。
私が過去に一番迷ったのは、3名の連名で送った時です。
誰から名前を書けば良いのか…迷ったまま1時間止まってしまったことがあります…。
のし紙に贈り主を書く時に迷わないように、正しい書き方をみていきましょう。
個人の場合
個人で退職記念品を贈る場合は、贈り主の書き方も簡単ですね。
のし紙の中央下部に、贈り主の氏名を書けば良いだけです。
もし夫婦連名の場合には、世帯主の氏名を書いて向かって左隣に妻の名前を書きます。
3名まで
贈り主の名前は、3名までならば全員の名前を書くことが出来ます。
注意をしたいのは名前を書く順番で、向かって一番右側に書くのが最も目上にあたる人です。
向かって左側に、立場が上の順に氏名を書いていきます。
特に役職がなく分かりにくい場合は、会社の入社年次の順に書くと良いでしょう。
年次が若くても役職が上の場合には、立場が上の人間にあたるので右側に名前を書いていきます。
4名以上
4名以上だとさすがにのし紙がごちゃごちゃしてしまうので、一行にまとめてしまうとシンプルです。
主に会社の部署の人たちみんなでお祝いの贈り物をする時は、使うことが多いので覚えておきたいですね。
「〇〇部 一同」と書くだけで部署のみんなからのお祝いだとわかるので、簡単です。
もし名前を入れたい場合には、代表者のみいれることができます。
代表者の氏名を向かって右側に書き、向かって左隣には〇〇一同と二行に分けて書いておきましょう。
氏名は少し大きめに書いておくと強調されるので、意識しておいてくださいね。
会社名を入れる場合
退職記念品なので、やはり会社名はぜひ入れておきたい!と考えている人も多いですよね。
会社名を入れる時には「〇〇部 一同」の向かって左側に会社名を小さめに書きます。
個人の名前を書く際も会社名を小さく、氏名を大きく書くようにしましょう。
定年退職記念品の表書きの書き方とは?
退職とひとくちに言っても理由はたくさんありますが、定年による退職の場合の表書きはどのように書けば良いのでしょうか。
定年での退職記念品の場合は「祝 御退職御祝」などの表書きがありますが、シンプルに「御礼」がベストです。
どんな退職での贈り物にも使うことができ、万能な表書きだと言えるでしょう。
私も退職の贈り物をする際は、全て「御礼」のみの表書きを使用しています。
定年退職記念品の水引の選び方とは?
のしを付ける際に同じように選び方で迷ってしまうのが、水引の種類です。
選び方によっては相手に失礼になってしまうこともあるので、しっかり知識を身につけておきましょう。
定年を理由とした退職記念品に使用する水引は人生に一度切りの事ですが…何を選べば良いのでしょう?
基本的に何度もお祝いできることには蝶結び、一度きりのことには結び切りを使いますよね。
定年退職は人生の中で一度きりのことではありますが、蝶結びを使用します。
定年退職とはいっても、まだまだ若さあふれる人も多いですよね。
更に再就職するかもしれませんし、結び切りは相応しくないと考えられます。
定年退職記念品におすすめな品物とは?
定年による退職記念品におすすめな品物は、どのような物なのでしょうか?
会社に長く勤めて、良い仲間に巡り会えて良かったな…とずっと思ってもらえるような贈り物を選びたいですよね。
人気の退職記念品は、相手の名前を彫刻してある「名入れグッズ」です。
名前が入っているということはオンリーワンの品物であり、より強い感謝の気持ちを込められます。
ビールが大好きだった部長が定年退職された時に、名前入りの大ジョッキをプレゼントしたら非常に喜ばれました。
今でも大切に使ってくれているみたいで、贈った方としても嬉しくなりますよね。
相手の趣味や好みに合わせて、名前を入れられたらお願いしてみるのもおすすめです。
定年退職記念の贈り物に関する注意点
お祝いの贈り物の中で定番となっているのが現金ですが、定年退職の記念品には不適切なので注意が必要です。
定年退職される方はほぼ全員が目上の人にあたるため、現金でのお祝いはかえって失礼になってしまうのです。
自分よりも若い人から現金を贈られて、良い気がする人は少ないですよね?
現金でのお祝いは避けて、会社で頑張ってきたことをいつまでも思い出せるような物を贈るようにしましょう。
贈り物と一緒に、今までの感謝の気持ちを手紙やメッセージカードに記して渡すのもおすすめです。
手紙なども思い出としていつまでも残るものなので、ぜひ贈ってあげてくださいね。
まとめ
定年退職記念品の贈り主の書き方や水引の選び方、表書きや注意点についてご紹介してきました。
定年退職記念品の贈り主はのし紙下部に書き、人数によって書き分けます。
表書きは「御礼」が万能なので、シンプルに書きましょう。
水引は紅白蝶結びを使用し、相手の好みや趣味を考慮しながら適した品物を考えます。
名入れの物が人気なので、ぜひ一生の思い出に残るような記念品を選ぶようにしましょう。
現金などは目上の人に対して失礼となるので避け、一生懸命働いてきてよかったと思えるような物を考えたいですね。