現在では、めでたいことがあった際に、お祝いをしてくれた相手にお返しを贈る習慣を内祝いと呼びます。
結婚や出産などのめでたい出来事を分かち合うことが、内祝いの本来の意味です。
こちらでは、内祝いの中でも、出産内祝いについて、主にご説明していきます。
概要
内祝いとは、身内のお祝いのことを指します。
自分のうちにお祝い事があったので、お祝いの品で周りの人たちと喜びを分かち合いましょうというのが、本来の意味です。
つまり、以前はお祝い事があった人が自主的にお祝いの品を送っていました。
現在の内祝いの意味は少し変わり、周りの人からお祝いをいただいたことに対してのお返しを指すことが多くなりました。
お祝い事には、出産祝いをはじめ、結婚祝い、引っ越し祝い、入学祝い、進学祝いなどがあります。
出産内祝いを贈る時期
出産内祝いを贈る時期は、出産後1ヶ月から2か月以内が目安です。
出産祝いを贈る時期は、一般的に生後7日からお宮参りの頃、つまり生後1ヶ月頃と言われているため、多くの人がお宮参りの時期までに出産祝いを贈ってくれることが予想されます。
生後1ヶ月頃までに出産祝いをいただいた方には、お宮参りの頃に出産内祝いを贈るようにしましょう。
出産してからは、赤ちゃんのお世話で毎日慌ただしくなるため、出産前に出産内祝いの品物をある程度決めておくと安心です。
出産後1ヶ月を過ぎてから出産祝いをいただいた方に対しては、その都度出産内祝いを贈っていきましょう。
出産内祝いの相場
出産内祝いに限ったことではありませんが、内祝いはいただいたお祝いの半額、もしくは3分の1程度が相場とされています。
内祝いには半返しと聞いたことがあるかもしれません。
現金1万円、または1万円程度の品をお祝いでいただいた場合は、3千円から5千円程度のものをお返しします。
ぴったりの金額の品を用意する必要はないので、目安として半額、または3分の1程度の金額と覚えておくといいでしょう。
出産内祝いののし
出産内祝いを贈る際ののしの水引は、何度でも繰り返したいお祝い事という意味で、蝶結びです。
重ねて起きてほしくない結婚の内祝いとは違い、出産内祝いは何度あってもいいお祝い事のため、水引きは蝶結びです。
のしの表書きは、「出産内祝」または「内祝」と書きます。
出産祝いをいただいた時期が遅かった場合や、違う名目でお祝いをいただいた場合は、「内祝」と書くといいでしょう。
出産内祝いの名入れは、他の内祝いと違い、出産した子供の名前を書くのが特徴的です。
子供の名前を披露する意味も込められています。
読み方が何種類もある名前や、一般的には読めない名前の場合もあるため、子供の名前にふりがなをふっておくといいでしょう。
苗字を書くこともありますが、基本的には子供の名前だけを書きます。
出産内祝いのギフト
古くは紅白のお饅頭を出産内祝いで贈ることが定番でした。
最近では、出産した子供の名前を入れたギフトが人気です。
比較的いただくことが多い出産内祝いのため、お菓子やお酒、タオルなどの消耗品も喜ばれる品のひとつです。
これを贈るといった決まりはないので、出産内祝いを贈る相手のことを考えてギフトを選ぶといいでしょう。
出産内祝いを贈るのが遅れてしまった場合
出産内祝いを贈るのが遅れてしまうこともあるかもしれません。
出産後のお母さんや赤ちゃんの体調によっては、入院が長引くこともあります。
万が一、何等かのトラブルがあり生後1ヶ月頃までに出産内祝いを贈ることができなかったら、出産内祝いを贈る際に、一言お詫びのメッセージを添えて贈るといいでしょう。
弔事と重なってしまった場合
出産内祝いを贈る時期に、相手側に弔事があった場合、出産内祝いを贈る時期を変更する配慮が必要です。
慶事と弔事が重なってしまった場合は、弔事を優先します。
弔事の知らせがきたら、すぐに出産祝いを遅らせるなどの対応を取りましょう。