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結納

created：2019.06.30 /
updated：2019.07.04

結婚を決めた二人が、入籍や結婚式などをする前に行う大切な儀式に「結納」があります。結納が行われるようになった由来や結納のやり方など、まだ経験したことのない人には分からないことばかりではないでしょうか。こちらでは結納の由来や、結納のやり方などについてお伝えしていきます。

概要

結納は結婚を約束した二人が、お互いの両親を交えて正式に結婚の意思を表し、結婚することを約束する儀式のことです。結納のやり方は、地域によっても違いがあったり家庭ごとに違う点があるなど複雑なため、自分の親と相手の親を交えてお互いの納得のいく形で行うことが一番よいでしょう。

結納は二人の結婚することを、お互いの親を交えて行う大事な儀式でもあり、夫婦になる第一歩として二人で行う大切な行事でもあります。結納を行うことによって「結婚の約束をした事実を変えない」という意味を込めてお互いに結納品を贈り合い、めでたく婚約が成立します。

最近では、新婦の家で行う場合と、ホテルや料亭などで行い場合と主に二通りに分かれています。仲人を頼むか頼まないかについても、お互いの親に確認をしながら決めていく歩み寄りが大切です。

結納について解説

結納は新婦の家で行う場合と、ホテルや料亭などで行う場合があり、結婚をする本人と両親が出席します。結納を行う場合の座り方にも、東日本と西日本では違いがあり、東日本では本人が父親と母親の間に座り、西日本では父親から順に母親・本人と座ります。

結納を行う日は、六曜のなかでも縁起の良いとされる日(大安・先勝・友引)を選び、午前中のうちに結納の儀式を始めるように日程を組むことがほとんどで、結納の儀式を終えた後は、両家一緒に食事をとるのが一般的な結納の流れです。

新郎が新婦側に婿入りする場合は、新郎と新婦で準備するものも全て逆になりますので、注意をする必要があります。

結納の由来

結納の歴史は古く、履中天皇が妃を迎えるときに、贈り物を贈ったことから始まりで、宮中では納采の儀として代々受け継がれました。やがて室町時代に入り、武家の人間や公家の人間の間でも結納が行われるようになり、江戸時代も末期になる頃には庶民の間でも行われるようになりました。

結納という用語は、結婚の申し込みをする時に使う「結」は「結いもの」、「納」は「いいいれ(云納)」という言葉から「結納」になったと言われます。

結納のやり方

結納のやり方は、同じ日本であっても地域ごと、家庭ごとに違いがあります。また仲人を頼む場合と頼まない場合の二通りがありますが、仲人を頼まない場合は、新郎の父親が進行していくのが一般的です。結納には、「正式結納」「略式結納」があり、正式結納では仲人を用意して両家の間を取り持つ役割をしてくれます。

仲人を用意しない場合をご紹介すると、新郎の母親が結納品を片木盆(へきぼん)に乗せて新婦の前に差し出し、新郎の父親の「いくひさしくお納めください」の口上で渡します。新婦側が、差し出された結納品を新婦・父親・母親の順に確認したら「結納品を受け取りました」と告げ受書を新婦に渡します。受書を新郎・父親・母親と確認をしたら無事に結納品の受け取りの儀式が完了となります。

このときに婚約指輪などを用意してあれば、結納品の受け取りの儀式が終わった後で贈るとよいでしょう。

結納の日に新郎側から新婦側へと渡される結納金については、50万円、100万円などのきりの良い金額が渡され、新婦側は頂いた金額の1/3もしくは1/2を結納返しとして贈ります。

時代の流れとともに現在では、結納を行わない人たちも見受けられます。結婚をする二人は必ず結納をしなくてはいけないわけではありません。結納の儀式をすることは、二人が一緒に夫婦としての道を歩んでいく過程の第一歩として、気持ちが引き締まる昔ながらの伝統です。

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