現代ではあらゆるものが多様化し、ついに最期を見送る「葬儀」まで発展してきています。
仏式や神式、キリスト教式などの宗教葬儀にプラスして、最近はそのまま火葬場にいく「直葬」や庭で行う「ガーデン葬」なども人気です。
そんな中で「宇宙葬」というものがあることを、ご存知でしょうか?
こちらでは宇宙に憧れがある方にも希望が持てる、「宇宙葬」についてご紹介していきましょう。
概要
宇宙葬とは、文字通り「宇宙でする葬儀」のことを指します。
またの名を「スぺースメモリアル」などともいい、会社によりプランも変わります。
正確にいうと宇宙で葬儀を行うわけではなく、故人の遺骨を専用のカプセルにいれ、打ち上げます。
故人の生前の意向で確約をしておくことも可能ですし、国際航空連盟による「宇宙」の定義については、カーマンラインと呼ばれる場所を宇宙と大気圏の境界線としており、宇宙葬についてもカーマンラインを超えないものは「宇宙で散骨をする」という本来の意味をなさないのです。
宇宙葬の具体的なプランを解説
一口に宇宙葬といっても、気軽に誰でも行えるものではありません。
具体的な内容を以下でまとめていきます。
【宇宙空間へ打ち上げるプラン】
決まった予約日があり故人の遺骨をその日までに渡したら、アメリカなどの決められた基地から打ち上げるもの。
【人工衛星に乗せるプラン】
人工衛星にのせて打ち上げ、最長で240年間もの間宇宙空間を遊泳するプラン。
人工衛星位置はすぐに確認できるので、故人の遺骨が現在の宇宙のどのあたりにいるのかも確認できます。
【宇宙探査機に乗せるプラン】
深宇宙探査機にのせた遺骨は、永遠に宇宙空間を遊泳し続けます。
【月へ打ち上げるプラン】
また1999年から始めた比較的宇宙葬の元祖ともいえる、月へ打ち上げるプランです。
宇宙葬の費用は大体どのくらい?
宇宙葬と聞いても耳なじみがない方も多いので、一体どのくらいの費用がかかるかわからない方も多いはずです。
そこでこちらでは、目安になる平均的な価格をご紹介していきます。
価格としては宇宙空間に打ち上げるだけのものが、一番安値とされていて45万円ほど。
次に人工衛星で打ち上げるものが大体、95万円ほど。
一番高額なのが月へ打ち上げるもので、250万円もするものもあるといいます。
宇宙葬の流れを解説
①生前申し込みの場合は「予約金」を支払い、その後が残金、そして予約券を渡します。
亡くなった後であれば、そのまま必要になる料金を払います。
②アメリカなどの基地から打ち上げるため、フライト日は個人的に決められません。
③実際のフライト予定日が決定したところで、1~2か月前をめどに遺骨を預かります。
④打ち上げ場所での見送りも可能ですし、ライブ中継の利用もできます。
⑤現場での見学をする場合は、セレモニーなどもあるのでより宇宙葬を楽しめる可能性が高いです。
⑥フライト後に、記念品授与など。
このような仕組みで行われています。
少しでも興味がある方は、調べてみるのもおすすめです。